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SCB:ピケJr.のトヨタ・カローラ公開。ダブル戦にはブルーノ・セナら豪華ゲスト参戦へ

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SCB:ピケJr.のトヨタ・カローラ公開。ダブル戦にはブルーノ・セナら豪華ゲスト参戦へ

 南米大陸を代表する国、ブラジル。その国内最高峰ツーリングカー選手権であるSCBストックカー・ブラジルの2020年シーズンに向け、新規参戦チームであるTOYOTA GAZOO Racing Brazilが新型『トヨタ・カローラ』をラウンチ。マウリシオ・フェレイラ率いるFull Time Sportのネルソン・ピケJr.用33号車のカラーリングが公開された。また、開幕戦ゴイアニアで予定されていた“ダブル・レース”のゲストには、ブルーノ・セナやフィリペ・アルバカーキ、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、ホセ-マリア・ロペスなど豪華参戦組もアナウンスされている。

 世界的流行が続く新型コロナウイルス(COVID-19)の影響は、この南米大陸最大の国にも及び、SCBでも3月27~29日に予定されていた2020年開幕戦ゴイアニア“ダブル・レース”と、4月10~12日の第2戦ヴェロパークの延期が決まっている。

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 サンパウロ州ヴィニェードに本拠地を構えるSCBトップチームのFull Time Sportは、感染予防とクルーのケアに細心の注意を払いつつ、ワークショップでは重要な作業活動のみを進行し、今季トップカテゴリーに投入する新型トヨタ・カローラの開発を続けてきた。

 F1最多出走記録を持つ元跳ね馬乗りで、2014年SCB王者でもあるルーベンス・バリチェロを筆頭に、初代フォーミュラEチャンピオンのネルソン・ピケJr.や日系ブラジル人のラファエル鈴木、そしてバリチェロとの相互交流で隣国アルゼンチンからデビューを果たすマティアス・ロッシの4台体制を敷くチームは、その先陣としてピケJr.用33号車のレンダリングイメージをリリースした。

 同車には世界的なモータースポーツ・サポーターであり、潤滑油メーカーとしてブラジルで100年以上も事業展開するTEXACO(テキサコ)が7年連続のタイトルスポンサーに就任。レギュラー参戦3シーズン目を迎えるピケJr.は、過去2年で4度の表彰台に留まった戦績を「飛躍させ」2015年の“ダブル・レース”ゲスト参戦時に記録したポールポジション獲得時のパフォーマンスを常態化させることを狙っている。

「僕らは過去2シーズンで多くのことを学んだ。もちろん、まだ期待したレベルには達していないが、このSCBでは非常に高いコンペティションレベルが維持されている証拠でもある。今季こそ良い結果を手にできるよう努力を続けるだけだ」と意気込みを語ったピケJr.。

「2020年は変化の季節でもあり、新たに登場するトヨタ・カローラでの戦いとなる。その上で、チームとテキサコとの継続性は間違いなく僕らにとって有利な点になるだろう」

 SCBのオーガナイザーであるVicarはカレンダーに対する初期段階の延期発表の後、シーズン全12戦の維持と開幕2戦のリスケジュール後のスロットを間もなくアナウンスするとしているが、その幻の開幕戦“ダブルレース”に向けては複数のゲストドライバーがアナウンス済みとなっている。


■バリチェロとアルバカーキが再タッグ!

 そのうちのひとりで、ブラジルを代表するドライバーに成長したブルーノ・セナは、Cavaleiro Sportsに移籍したマルコス・ゴメスと組み、久々のSCBにカムバックを果たす。

「ずっと戻ってきたいと思っていたんだけど、日程的な問題でなかなか実現しなかった。でも今回は幸いなことに、チームの呼び出しに自由に応えられるスケジュールになっていたんだ。2015年チャンピオンであるマルコスと組めるのも本当に楽しみだ」と、2013年のインテルラゴス、そして2015年には元F1ドライバーのアントニオ・ピッツォニアと組んだ経験を持つセナ。

「2015年にゴイアニアを経験しているのも大きい。ここは熾烈な競争のある場で、トレーニングを1度も行わずに現地入りするのは明らかなビハインドになる。今回はこれが回避できるし、初参戦車種や規定の変更で既存の戦力バランスを変える“変数”がもたらされる。ファンにとっても楽しめるレースになりそうだね」

 一方、Full Time Sportもエース級の助っ人招聘をアナウンスしており、ピケJr.にはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが、バリチェロには2018年にもタッグを組んだフィリペ・アルバカーキがジョイントする。

 2018年のインテルラゴス戦で2位表彰台を獲得したペアは、同年の1月に軽い脳卒中に見舞われたバリチェロにとって復帰後初のレースだったこともあり、表彰台では「あらゆる感情がこみ上げた」感傷的なものとして記憶されている。

「当時、僕は病院を出たばかりで、正直レースはとてもキツかった。でも僕らはともに笑い、一緒に泣き、素晴らしい週末を過ごすことができたんだ。素晴らしいドライバーであるフィリップとは、そこから無二の親友としても付き合いが始まり、彼を再び111号車に迎えられるのは最高の喜びなんだ」と語ったバリチェロ。

 一方、あらゆるカテゴリーで成功を収めてきた34歳のアルバカーキも、自身2度目のSCB参戦に向け「Full Timeとルビーニョからの招待を光栄に思う」とコメントした。

「僕らは2018年にこの競争が激しいトラック上で好成績を残し、難しい共同作業をとても楽しく進めることができた。今では大親友と感じているルビーニョと一緒にレースをするのは最高に楽しみだ。今からブラジルへ行く日が待ちきれないよ」

 その他、まだ公式のエントリーリストではないものの、同じFull Time勢ではロッシのペアにWTCC世界ツーリングカー選手権3連覇のホセ-マリア・ロペスが、同じくトヨタ陣営に加わるRCM Motorsportの元F1ドライバー、リカルド・ゾンタにはポルシェワークスドライバーのローレンス・ファントールが。

 そしてチャンピオンチームのEurofarma RCは、引き続きシボレーをドライブするSCB3連覇王者ダニエル・セラにアウグスト・ファーフス、リカルド・マウリシオにフェリペ・ナッセなど、豪華なラインアップが予定されている。

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