ワンオフのGS 1015
photo:Amaury Laparra
シトロエンGSが50周年を迎えた。1970年から1987年の間に約250万台を販売し(GSAを含む)、ブランドの歴史を象徴する1台にもなっている。
そんなGSが、ワンオフでレストモッドされ話題になっている。
「シトロエンGS by トリスタン・アウエル for レバン・パリ」という車両で、フランスの著名インテリア・デザイナーのトリスタン・アウエルがその作業に関わっている。
ベース車両として選ばれたのは1972年式のGS 1015だ。
今回のレストレーションと、レストモッドのコーディネート自体は「シトロエン・ヘリテージ」チームが率いている。
まさにテーラーメイド
とりわけ機械面のオーバーホールは、シトロエンの歴史の保管庫として知られる「コンセルヴァトワール」が手がけ、完璧なコンディションに蘇らせたという。
そこにトリスタン・アウエルの芸術的なディレクションが融合し、職人たちが内外装を仕立てていったわけだ。
インテリアのレストモッド作業は、シート、ダッシュボード、コンソール、ドアトリムにとどまらず、リアのシェルフ、ルーフライニング、フロアカーペット、トランクにまで至る。
アウエルのブランドヘリテージに対する理解、テーラーメイド・レストレーションとでも表現したくなるようなセンスがこうして形になった。
実車がパリの街へ
GSのサイズは全長×全幅×全高が4120×1600×1340mm。880kgというボディのなかに5人分のスペースを確保したパッケージだ。
いま目にするとスリムなクルマだが、1970年代当時のニーズをうまく採り入れている。
この素晴らしいGSは、これから3年間にわたり、パリジャンのナイトライフを語るうえで必ず名前が出てくるクラブ「レバン・パリ」に貸し出され、ゲストを迎えるために街を走るという。
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