キャデラック・レーシングからWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに参戦するアレックス・リンは、キャデラックVシリーズ.Rにとっての2年目のシーズンでは「レースの週末のたびに」表彰台争いを繰り広げることが目標になることに違いない、と語っている。
2023年、キャデラックのWECハイパーカークラスの初シーズンでは、リン/アール・バンバー/リチャード・ウエストブルックという3人がシェアした2号車がル・マン24時間レースで総合3位フィニッシュというベルトリザルトを残したものの、後半の3レースでは2ポイントを獲得するに留まった。
リンとバンバーはともに2024年シーズンもチップ・ガナッシ・レーシングが運営する同チームからWECに参戦する。3月2日の第1戦カタール1812km(10時間レース)では、セバスチャン・ブルデーがラインアップに加わるものの、その後の第2戦イモラと第3戦スパでは、2名体制でレースに出場する可能性が高い。
リンは今後の1年について慎重ながらも楽観的な見方を示しつつ、キャデラックにとって2年目のシーズンでは、より安定性を見せることが優先事項になると感じているという。
「トヨタが再び、打ち負かすべきチームとなるのは明らかだ。彼らの10年以上にわたってチャンピオンシップを勝ち取ってきたDNA、ドライバーのコンビネーションを破るのは非常に難しい」とリンは語っている。
「カタールではトヨタが本命になるものと100%予想している」
「どのメーカーでも、学習曲線を早く進めるには時間がかかるものだ。他のみんなも同様に改善しているだろうけど、僕らはもっと近づけると思う。WECでの競争のレベルは、このところずっと最高のものとなっている」
キャデラックにとっての今年の成功とは何かとの質問に、リンは次のように答えている。
「より多くの表彰台、予選のグリッドの最前列。そして、表彰台を目指して最前線で戦うことだ」
「レースの週末ごとに戦いをすることは大事なことだと思う。いまではほとんどのコースを経験したので、僕にとってはチームとしての次なるステップだ」
キャデラックは2024年シーズンも1台体制でのプログラムを継続するが、このアメリカブランドにはル・マン24時間レースでの追加エントリーが認められることが予想されている。
1台体制で戦うことより、主なライバルと比べて異なるタイヤコンパウンドを試すことが難しくなることをリンは認めた。
キャデラックが1台体制に固執することについて尋ねられたとき、リンは「実際、長所もあれば短所もある」と語っている。
「強みは、チームとしてよりダイナミックに動けることだ」
「弱点は、とくに異なるタイヤコンパウンド(が同時に試せないこと)と、IMSAのレースウイークと比べてトラックタイムが非常に限られていること。3人のドライバーを走らせるにはトラックタイムが限られており、プラクティスセッションごとにタイヤは1セットのみであることだ」
「どのコンパウンドを使用すればよいか分からない場合、クルマが1台しかないと、すべての知見を集めるのは困難だ」
■すべての6時間レースで2名体制を採用する可能性も
キャデラックのチームマネジャー、スティーブン・ミタスは、WECの6時間レースでは2名のドライバーのみを起用することが最善策であると信じており、イモラとスパだけでなく、ル・マン後のインテルラゴス、オースティン、富士のレースはすべて、その可能性を秘めていると述べた。
いまはなきLMGTEプロクラスでは2名体制が一般的だったが、トップカテゴリーでは珍しいことである。最後にこれを試みたチームは、2018年の富士6時間レースでのドラゴンスピードで、その際はジェームス・アレンとベン・ハンリーがペアで出場した。
「パフォーマンスの向上が期待できるのだ」とミタスは言う。
「WECの週末は(通常は)6時間レースという形式なので、フリー走行や予選でドライバーが(決勝に向けて)準備する時間は常に限られている」
「そして、6時間のレースを通じて、ドライバー2名体制は明らかにパフォーマンスの向上をもたらす。(ひとりあたりの)クルマに乗る時間が長くなり、準備に時間をかけられるようになると、レース中は少しずつマネジメントが楽になる」
「もちろん、より長時間の耐久レースではそれは不可能だが、6時間のレースではパフォーマンス上の利点がいくつかあるのだ」
2024年のWECは、第1戦カタール1812kmレースが10時間、第4戦ル・マンが24時間、第8戦バーレーンは8時間で争われる。それ以外の5戦は、6時間レースとなる予定だ。
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