■生産終了、オーダーストップにはそれぞれの事情が存在か
トヨタは同社ラインナップの5車種に関して生産終了となることを、2020年末に公式ウェブサイト上でアナウンスしました。
さらに、公式なアナウンスはないものの、2021年3月末には「ランドクルーザー(200系)」も生産終了するといいます。
また3月時点では「ランドクルーザープラド(150系)」がオーダーストップしていることも判明しました。これらには、それぞれどのような事情があるのでしょうか。
生産終了を事前にアナウンスしたモデルは、コンパクトハイトワゴンの「ポルテ/スペイド」とミドルクラスセダンの「プレミオ/アリオン」、ハイブリッド専用の「プリウス」の派生車となるステーションワゴンの「プリウスα」です。
ポルテ/スペイドは、2020年12月上旬に生産終了とアナウンスされていたため、2021年3月10日時点でトヨタのラインナップから消えています。
一方で、プレミオ/アリオン、プリウスαは3月10時点ではラインナップに掲載されていますが、「21年3月末をもって生産終了いたします。詳細はお近くの販売店にお問い合わせください」という表記が追記されました。
では、現時点の販売状況はどうなっているのでしょうか。トヨタ系の複数の販売店は次のように説明しています。
「プレミオ/アリオン、プリウスαについて、2021年2月に入ってからもプリウスαに関しては、お客さまから問合せいただくことはありました。
しかし、2021年1月の段階で在庫車がほとんどない状態で、現在では3車種とも在庫車はないようです。
この3車種は最近では新たに登場したカローラシリーズ(カローラ、カローラツーリング、カローラスポーツ)などの影響もあり、近年では販売台数が落ち込んでいました」(首都圏の販売店)
また、他店の担当者も以下のように話します。
「生産終了がニュースなどで取り上げられてから、プレミオ/アリオンに関しては年配者からの問合せがありましたが、セダン自体が低迷しているため、生産終了は避けられない道だったのかもしれませんね。
プリウスαに関しては、ファミリー層などからの問合せもあり、実際にご購入されています。
現在では、3車とも在庫車は無い状況です。販売会社によっては、在庫車が残っている可能性もありますが、3月中頃のこのタイミングでは探すのは難しいかもしれません」(関西圏の販売店)
※ ※ ※
SNS上でも「プレミオ、アリオンが無くなるのは残念」「コロナ、カリーナの流れが終わるのも時代なのか」という生産終了を惜しむ声が見られました。
■ランクル(200系)は生産終了? プラド(150系)はオーダーストップ?
トヨタ車に関しては、トヨタ「ランドクルーザー(200系)」も2021年3月末で生産終了となるようです。
ランドクルーザー(200系)に関して、前述とは別の首都圏の販売店は次のように話しています。
「200系は2021年1月に在庫車が少数あったくらいで、3月時点では恐らく在庫車がないようです。
これは、次期型モデルの登場が控えていることからの生産終了となるため、お客さまには次期型モデルの情報を待っていただいています」
一方でトヨタ「ランドクルーザープラド(150系)」に関しても2021年3月現在では、オーダーストップとなっているようです。
前述の首都圏の販売店は次のように話しています。
「プラドに関しては、2021年6月上旬に安全機能などの一部改良があるようです。そのため、現在は新規のオーダーはストップしていますが、在庫車であればすぐに納車可能となります」
※ ※ ※
生産終了は「ディスコン」とも呼ばれ、メーカーや車種によっては正式にアナウンスされず、ある日突然ラインナップから消滅するケースもあります。
トヨタは近年、国内ラインナップの半減を進めており、現在までも2019年に「マークX」「エスティマ」、2020年には「タンク(ルーミーに統合)」、前述のポルテ/スペイド、プレミオ/アリオン、プリウスαなどは次期型モデルが存在しないため、生産終了して消滅することになりました。
ランドクルーザー(200系)に関しては、フルモデルチェンジを見据えた生産終了となるため事情は異なりますが、気になるトヨタ車があれば販売店に問合せしたほうが良いかもしれません。
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みんなのコメント
プラドは仕様変更のためで、よくあること。
それを表題にするとは
どちらの車種も、肩肘張らずに気軽に乗れるのが良かったのに。