現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > コロナがバス業界を襲う! 最近路線バスの走りが「ぎこちなく」なったワケ

ここから本文です

コロナがバス業界を襲う! 最近路線バスの走りが「ぎこちなく」なったワケ

掲載 更新 5
コロナがバス業界を襲う! 最近路線バスの走りが「ぎこちなく」なったワケ

 初めて通る道を運転しているような「ぎこちなさ」があることも

 一般路線(街なかを走る)バスに乗ることが大好きな筆者は、公私ともに鉄道よりも一般路線バスを移動手段として優先的に利用しているのだが、最近バス運転士の運転が下手というか、雑というか、とにかく「この運転士は大丈夫なの?」と感じることが多い。まるで、独り立ちしたばかりの新人運転士のような運転をする運転士が目立っている(けっして新人ではない様子)。

明らかに健康に悪そう! いまだに地方で黒煙を上げる大型ディーゼル車が走っているワケ

 始発停留所から定時に出発し、しばらくは信号が黄色になっても、加速してそのまま交差点を通過するなど、少々急いでいるような運転をしているかと思えば、しばらく走行したあとに、バス停に早く到着したようで時間調整を行ったりしている。二種免許を持つ運転士とは思えない、急制動とまではいかないが荒っぽいブレーキングも目立つ。以前から、ていねいな運転を行う運転士もいれば、荒っぽい運転士もいたのだが、最近は以前より気になる運転士が目立っている。その様子は一般ドライバーでいえば、初めて通る道を運転しているように見える。

 以前、ある事業者のバス運転士から聞いたところでは、同じ路線でも平日と土曜や日曜、休日では、バス停とバス停の間の指定移動時間が交通渋滞の有無などで変わっている(土曜や日曜、休日のほうがはやい)というのを聞いたことがある。しかし、とくに土曜などは予測しているより交通量が多く、指定された移動時間をオーバーしがちになるので、速度を上げ気味になるとは聞いたことがあるが、いまの状況は単に“急いでいる”というものではないところで異なる。

 コロナウイルス感染拡大によって職場環境が変化している

 業界事情通によると、新型コロナウイルス感染拡大以降の走行環境の変化がまず影響しているようだとのこと。「新型コロナウイルスの感染拡大が進むと、外出自粛が要請されるなかでも、それまでは電車などを使い勤務先へ向かっていたひとが、公共交通機関を利用することでの感染リスクを避ける意味から、自家用車や会社のクルマで自発的だけでなく、会社の要請で通勤するひとが増えました。朝夕の交通渋滞はそのままか、かえってひどくなりましたが、逆に日中は平日でも日曜日並みの交通量となるところも出てきました。またフードデリバリーの自転車が急増するなど、いままでとは走行環境が大きく変わりました」と事情通は説明する。

 ほかにも、「バス運転士の仕事環境も変わりました。勤務シフトがかなり変則的となっているようです。さらに、自分の所属営業所とは異なる営業所へ応援で向かい、慣れない地域の路線を運転する機会も増えていると聞きます」とも話してくれた。つまり、運転技術が下がっているのではなく、運転士を取り巻く環境が大きく変化し、慣れないなかで、バスを運行していることで前述したような“気になる”運転となっているようなのである。さらに、路線バス運転士は、不特定多数の乗客が車内に乗り込んでくるので、感染リスクの高い仕事ともされ、それに対する不安も運転士の間では高まっているようで、少なからずそのような不安な気持ちも影響しているのかもしれない。

 緊急事態宣言が解除され、通勤利用だけでなく、買い物などで出かけるひとも増えてきており、バス車内は“密”な状況になりやすくなっている。しかし、慢性的な運転士不足が続くなかでは、これ以上増便して車内の“密”を防ぐことは不可能に近い。さらに、公共交通機関の利用を避けて通勤するために、自転車で通勤するひとも増えていることから、運転環境もさらに変化していきそうなので、バス運転士の“不安”もさらに増していきそうである。

関連タグ

こんな記事も読まれています

フェラーリ新型「ドーディチ・チリンドリ」世界初公開! 830馬力のV12エンジン搭載 車名はそのまま“12気筒”の意味
フェラーリ新型「ドーディチ・チリンドリ」世界初公開! 830馬力のV12エンジン搭載 車名はそのまま“12気筒”の意味
VAGUE
長いトンネルの「非常口」扉の奥はどんな構造? どこに繋がってる? 普段は見れない「謎の通路」には階段や滑り台が!
長いトンネルの「非常口」扉の奥はどんな構造? どこに繋がってる? 普段は見れない「謎の通路」には階段や滑り台が!
くるまのニュース
トヨタ・コニック・プロ、お台場で歩行領域BEV観光サービス「OSAMPO」を提供
トヨタ・コニック・プロ、お台場で歩行領域BEV観光サービス「OSAMPO」を提供
レスポンス
どうなるF1の次期レギュレーション。懸念の声上げていたレッドブル代表「FIAは我々の声に耳を傾けてくれている」
どうなるF1の次期レギュレーション。懸念の声上げていたレッドブル代表「FIAは我々の声に耳を傾けてくれている」
motorsport.com 日本版
[音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー・国産ブランド…小型・薄型モデルのトレンドを分析!
[音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー・国産ブランド…小型・薄型モデルのトレンドを分析!
レスポンス
次世代「ヴァンキッシュ」に搭載か?アストンマーティンが新型V12エンジンの動画を公開
次世代「ヴァンキッシュ」に搭載か?アストンマーティンが新型V12エンジンの動画を公開
@DIME
F1マイアミGP責任者、”場内の飲食が高い”との批判に反論「実際とは異なる情報が拡散された」
F1マイアミGP責任者、”場内の飲食が高い”との批判に反論「実際とは異なる情報が拡散された」
motorsport.com 日本版
コースごとに異なる舗装での転倒。M.マルケスの優勝も現実的に/MotoGPの御意見番に聞くスペインGP
コースごとに異なる舗装での転倒。M.マルケスの優勝も現実的に/MotoGPの御意見番に聞くスペインGP
AUTOSPORT web
全長2.5m切り! 斬新すぎる「超コンパクトカー」に熱視線! 2人乗り・1ドアで“旧車デザイン”採用! カワイすぎマシン「マイクロリーノ」に反響の声
全長2.5m切り! 斬新すぎる「超コンパクトカー」に熱視線! 2人乗り・1ドアで“旧車デザイン”採用! カワイすぎマシン「マイクロリーノ」に反響の声
くるまのニュース
WECスパの性能調整発表。前戦イモラで圧倒のフェラーリ499P、最低重量が12kg増
WECスパの性能調整発表。前戦イモラで圧倒のフェラーリ499P、最低重量が12kg増
motorsport.com 日本版
柴田自動車、三遠ネオフェニックスとスポンサー契約締結
柴田自動車、三遠ネオフェニックスとスポンサー契約締結
レスポンス
【20台限定】ベントレー「ベンテイガS」にカーボンホイールとセンターストライプを採用!「エイペックスエディション」の特別装備とは
【20台限定】ベントレー「ベンテイガS」にカーボンホイールとセンターストライプを採用!「エイペックスエディション」の特別装備とは
Auto Messe Web
映えも運転もエコも楽しむ! 電気自動車「アバルト 500e」でゆく鎌倉日帰り旅
映えも運転もエコも楽しむ! 電気自動車「アバルト 500e」でゆく鎌倉日帰り旅
グーネット
日産チェリー1000GL((昭和45/1970年9月発売・E10H型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト059】
日産チェリー1000GL((昭和45/1970年9月発売・E10H型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト059】
Webモーターマガジン
三菱自動車の2024年3月期決算、売上高と営業利益が過去最高 今期も新型車効果で売上増へ
三菱自動車の2024年3月期決算、売上高と営業利益が過去最高 今期も新型車効果で売上増へ
日刊自動車新聞
レンジローバー初のEVモデル「レンジローバー エレクトリック」の走行テスト画像および動画が公開
レンジローバー初のEVモデル「レンジローバー エレクトリック」の走行テスト画像および動画が公開
カー・アンド・ドライバー
一度見たら忘れられない「衝撃フェイス」! 「秀逸顔」な国産車3台と「正直理解不能な顔」の国産車3台をデザインのプロが斬る!!
一度見たら忘れられない「衝撃フェイス」! 「秀逸顔」な国産車3台と「正直理解不能な顔」の国産車3台をデザインのプロが斬る!!
WEB CARTOP
F1分析|マイアミGP序盤、”目立たない存在”だったことが、ノリスの初優勝を後押し……フェルスタッペンの警戒はルクレールに向いていた
F1分析|マイアミGP序盤、”目立たない存在”だったことが、ノリスの初優勝を後押し……フェルスタッペンの警戒はルクレールに向いていた
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

5件
  • 立ち話レベル。
  • まるで全ての路線バスを乗り尽くしたような書き方。
    随分と上から目線で偉そうですね。
    アンタはさぞかしバスの運転がお上手なんでしょうね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村