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F1アゼルバイジャンGP決勝レポート:ボッタスがハミルトンを下しポール・トゥ・ウィン! レッドブルのフェルスタッペンは4位フィニッシュ

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F1アゼルバイジャンGP決勝レポート:ボッタスがハミルトンを下しポール・トゥ・ウィン! レッドブルのフェルスタッペンは4位フィニッシュ

 バクー市街地サーキットにて、2019年のF1第4戦アゼルバイジャンGPの決勝レースが行われ、メルセデスのバルテリ・ボッタスがチームメイトバトルを制し、今季2勝目を挙げた。

 今戦のフロントロウはメルセデス勢が独占。バルテリ・ボッタスがポールポジション、ルイス・ハミルトンが2番グリッドとなった。3番グリッドはフリー走行までは抜群の速さを見せていたフェラーリのセバスチャン・ベッテル。そして4番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが入った。

【動画】F1第4戦アゼルバイジャンGP決勝レース ハイライト動画

 全51周の決勝レースは天候は晴れ、気温20℃、路面温度42℃のコンディションの下でスタート時刻を迎えた。

 良いスタートを決めたのはハミルトンだったが、ターン1はボッタスが抑え、その後のターン2、3とボッタスとハミルトンが並走するチームメイトバトルを展開する。

 一方でフェルスタッペンはスタートが決まらず、ターン2でセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)にパスされ5番手に下がる。8番手スタートのシャルル・ルクレール(フェラーリ)はふたつポジションを下げて10番手となった。

 ボッタスはそのままトップを快走。セクター3で既にハミルトンとのギャップを1秒以上とした。オープニングラップを終えると、ハミルトンとの差は2秒にまで拡大する。後方ではハミルトン、ベッテル、ペレスらが数珠つなぎで進んでいく。

 3周目の時点でピットレーンスタート組はキミ・ライコネン(アルファロメオ)は17番手、ピエール・ガスリー(レッドブル)が18番手となっていた。

 4周目、ルクレールがランス・ストロール(レーシング・ポイント)とダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)をパスし8番手まで戻る。続けて更に5周目にカルロス・サインツJr.(マクラーレン)をオーバーテイクし、7番手とした。

 一方でルクレールにパスされたクビアトはペースが上がらず、ずるずるとポジションを落とし10番手となってしまう。クビアトはタイヤに苦しんでいたようで、結局早々にピットインしミディアムタイヤに交換することとなった。

 ペレスと4番手を争うフェルスタッペンは6周目に入るホームストレートでDRSを活かして前に出ると、ターン1でオーバーテイクをしかけ、4番手に浮上。

 ルクレールは抜群のペースで快走し、ランド・ノリス(マクラーレン)をパスして6番手に上がり、更に続けて5番手のペレスに襲いかかると悠々とこれをオーバーテイクする。

 7周目、ライコネンがピットイン。タイヤをミディアムに履き替える。

 8周目にケビン・マグヌッセン(ハース)、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)もピットインし、タイヤを交換。

 10周目、エンジンブレーキの不調を訴えるフェルスタッペンを尻目にルクレールが余裕のパス。4番手に浮上する。ミディアムタイヤを履くルクレールは、ソフトタイヤを履く上位勢を相手に、毎周1秒近くギャップを縮めて追っていく。どうもソフトタイヤの寿命が想像以上に短いようだった。

 12周目になると上位勢にも動きが出る。まずはベッテルがピットインし、ミディアムにタイヤを交換する。続けて13周目にボッタスもピットインしタイヤを交換。さらに14周目にはハミルトンもピットイン。これにより暫定でルクレールがトップとなる。

 15周目にフェルスタッペンがピットイン。ルクレール、ピエール・ガスリー(レッドブル)、ロマン・グロージャン(ハース)、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)以外はタイヤ交換を済ませた状態となり、上位のオーダーはピットインしていないルクレールを先頭に、ボッタス、ハミルトン、ベッテルの順となった。

 ただしタイヤ交換を済ませたボッタス、ハミルトンらはファステストラップを更新する走りでルクレールとの差を詰めていく。

 25周目グロージャンがターン15でオーバーランしてしまい、コースオフ。ポジションを15番手まで下げてしまう。

 タイヤ消耗が激しいと見たのか、27周目でピットインしたラッセルは、スタート時と同じミディアムを選択。この時点では2種類のタイヤを使わなければならない義務を消化していないため、2ストップ戦略であることが明らかになる。

 32周目にはついにボッタスがルクレールを捉え、DRSゾーンからターン1でオーバテイク。トップへ浮上する。

 その直前、リカルドがターン3にオーバースピードで突っ込み、並んでいたクビアト共々エスケープゾーンに突入してしまう。リカルドはコースに戻ろうとバックするが、クビアトのマシン右側面にリヤから激しく激突してしまう。2台はコースに復帰し、クビアトは走行を続けるが、リカルドはまっすぐにピットへ向かいリタイアとなった。

 35周目、ルクレールがピットイン。ソフトタイヤへ交換し、6番手で復帰する。また、リカルドと接触のあったクビアトも再びピットイン、そのままリタイアとなった。

 トップ争いはボッタスとハミルトンの差が1.5秒まで詰まり、その後方ベッテルが2.1秒差に迫る。

 39周目、ガスリーが突然スローダウン。たまらずエスケープゾーンに逃げ込むと、バーチャルセーフティカーが宣言される。チームはドライブシャフトのトラブルを疑っているようだ。これをチャンスと見たノリス、ラッセルがピットインしタイヤ交換。そしてグロージャンは同じタイミングでリタイアを選択する。

 41周目、VSCが解除される。トップのボッタスからハミルトンの差3.5秒。周回遅れを処理する際に差が広がった。

 残り9周、ベッテルがペースを上げ、ハミルトンとの差を縮めだす。

 トップを往くボッタスは残り7周目にしてファステストラップを記録する走りを見せる。終盤にきてメルセデスの2台はペースを上げ、特にハミルトンは2秒差まで迫りつつあったベッテルに対して再び約4秒のギャップを築く。

 残り5周、焦点はメルセデスのチーム内バトルに移る。ハミルトンがボッタスとの差を1.3秒まで縮め、DRSが使用できる”1秒差”が近づいた……となれば、ボッタスはハミルトを突き放し、1.7秒までギャップを戻す。

 残り4周、ルクレールがピットインしてタイヤを履き替え、ファステストラップを狙いに出る。

 残り3周、ハミルトンがファステストを記録する走りで、ボッタスとの差を0.8秒まで縮める。しかしボッタスはなんとかセクター2でスパートし、ギャップを1秒以上に戻す。

 ラスト2周、ボッタスは前を走るロバート・クビサ(ウイリアムズ)を利用してDRSを作動させ、ファステストラップを記録。これによってハミルトンとの差を再び1.4秒まで広げ、そのままレースを制した。

 その後ろでは、ファステストラップポイントを狙ってタイヤ交換をしていたルクレールが、狙い通りの走りでボッタスからファステストラップを奪った。

 最終的にバルテリ・ボッタスが、僅差のチームメイトバトルを制しポール・トゥ・ウィンを達成した。ハミルトンがは2位フィニッシュとなり、メルセデスは今季ここまで4戦連続でのワンツーフィニッシュを達成した。ボッタスは今季2勝目を挙げ、ランキングで再びトップに浮上した。

 3位ベッテルは、メルセデス勢を追い上げるも、一歩及ばなかった。そして4位にはマックス・フェルスタッペンが入り、結果的には予選グリッド通りの順位となった。5位は予選でのミスを悔やんでいたルクレール。ファステストラップを最後に奪う気合の走りを見せた。

 “ベスト・オブ・ザ・レスト”は6位に入ったセルジオ・ペレス。前年表彰台を獲得したコースで強さを発揮した。トロロッソ勢はクビアトはリタイア、アレクサンダー・アルボンが11位と、ポイント獲得はならなかった。

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