現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 2022年富士24時間の総合ポールはAドライバー予選でのタイム更新争いを制したGrid Motorsport AMG GT3が獲得

ここから本文です

2022年富士24時間の総合ポールはAドライバー予選でのタイム更新争いを制したGrid Motorsport AMG GT3が獲得

掲載
2022年富士24時間の総合ポールはAドライバー予選でのタイム更新争いを制したGrid Motorsport AMG GT3が獲得

 6月3日、静岡県の富士スピードウェイでENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第2戦『NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース』の公式予選が行われ、Grid Motorsport AMG GT3(マーティン・ベリー/高木真一/黒澤治樹/山脇大輔)が総合ポールポジションを獲得した。

 近年は多くのエントラント、ファンを集め盛況となっているスーパー耐久シリーズ。2022年の富士24時間にも多くのチームがエントリーし、今回は過去最多となる9クラス全56台のマシンが参戦を行う。専有走行が行われた6月2日(木)は快晴に恵まれ、予選日の3日(金)も雲はあるものの、ドライコンディションでAドライバーとBドライバーの合算タイムで争われる公式予選がスケジュールどおりの12時からスタートした。

【順位結果】2022スーパー耐久第2戦『NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース』 公式予選

 FIA-GT3マシン5台が総合優勝を賭けて争うST-Xクラスは、Aドライバー予選でGrid Motorsport AMG GT3を駆るマーティン・ベリーが、まずは1分42秒627というタイムを記録して先行する。しかし、その後はHELM MOTORSPORTS GTR GT3の鳥羽豊との争いが繰り広げられ、鳥羽が1分42秒598をマークしてベリーを上回る。

 その直後に連続アタックを行っていたベリーが1分42秒326を記録して鳥羽のタイムを更新するも、直後に鳥羽が1分42秒197とさらにタイムを縮めトップに躍り出る。15分間のAドライバー予選も残り時間が少なくなり、これで決定かと思われた矢先、ベリーが再び最後のアタックに入る。

 コース中の視線が蛍光イエローのAMG GT3に注がれるなか、フィニッシュラインに戻ってきたベリーはST-XクラスAドライバー予選で唯一の41秒台となる1分41秒709を叩き出し、Aドライバー予選をトップで終えた。

 その後のBドライバー予選では、昨年の富士24時間を制したDAISHIN GT3 GT-Rをドライブする藤波清斗が1分39秒902をマークしてトップで終えるも、高木真一が1分40秒507を記録したGrid Motorsport AMG GT3がAドライバーとBドライバーの合算タイムで3分22秒216を記録して総合ポールポジションを獲得した。

「いい作戦だったと思う。(アタック)3周目にタイヤがピークに達したから、それからプッシュすることができるようになり、いくつかミスをしたけれど良いアタックだった」とAドライバー予選を担当したベリーは自身のアタックを振り返った。

 また、2020年の富士24時間を制している高木は「24時間レースの先頭はあまり重要ではないのですが、でも一番前からのスタートは悪いことではないです。本当にマーティンさんが今回から加わって下さり、ジェントルマンドライバーの速さを見せつけてくれたのかなと思います」とベリーの走りを称賛した。

 GT4規格マシンで争われるST-Zクラスには7台がエントリー。Aドライバー予選では名門TEAM 5ZIGENが投入する5ZIGEN AMG GT4をドライブする大塚隆一郎が1分49秒168というクラストップタイムを記録すると、Bドライバー予選で太田格之進が1分48秒740を記録し、3分37秒908という合算タイムでクラスポールとなった。

 ST-Zの2番手にはPORSCHE 718 Cayman GT4 RS CSが続き、今回の富士24時間から参戦開始となる2台のアウディは苦戦を強いられ、Hitotsuyama Audi R8 LMS GT4がクラス6番手、RED SEED Audi R8 LMS GT4がクラス7番手で予選を終えている。

 ホンダ・シビック・タイプR・TCR同士の戦いとなるST-TCRクラスは、Aドライバー予選でTeam Noah HONDA CIVIC TCRを駆る塚田利郎が1分51秒413を記録してRacer HFDP CIVICを上回る。続くBドライバー予選ではRacer HFDP CIVICの中野信治が1分49秒201を記録するも、合算タイムで上回ったTeam Noah HONDA CIVIC TCRがRacer HFDP CIVICを0.679秒差で下しクラストップとなった。

 今回の富士24時間では7台がエントリーする注目のST-Qクラスは、Aドライバー予選では小河諒が1分47秒858、Bドライバー予選では菅波冬悟が1分47秒714と、両セッションでトップタイムを記録したENDLESS AMG GT4が開幕戦に続いてトップに。

 注目の新型ニッサンZをベースとしたNissan Z Racing Conceptも初の予選アタックを終え、NISMOの230号車は平手晃平が1分49秒879、松田次生が1分49秒159を記録してクラス2番手、総合順位ではST-Zクラスに割り込む14番手に食い込んだ。

 しかし、僚友でもあるMax Racingが走らせる244号車は、Aドライバー予選で田中哲也のドライブ中にTGRコーナーでコースアウトするアクシデントに見舞われてしまう。コースアウトの原因は「詳しく調べないと分からないが、恐らく駆動系のトラブル」ということで、マシン修復のためBドライバー予選は出走できなかったが、その後のセッションでは走行を再開している。

 ORC ROOKIE Racingの2台は、蒲生尚弥と豊田大輔がアタックしたORC ROOKIE GR86 CNF Conceptが総合32番手、佐々木雅弘とMORIZOがドライブした“水素カローラ”ことORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは総合37番手で予選を終えている。なお、MORIZOは最後のアタックで2分00秒540というベストタイムを記録しており、ピットで見守っていたチームからは歓声が沸き起こった。

 MAZDA SPIRIT RACINGのマツダ2バイオ・コンセプトは総合42番手で予選を終えている。なお、Team SDA Engineering BRZ CNF ConceptはAドライバー予選で井口卓人のドライブ中に「エンジンが吹けなくなってしまった」とのことで緊急ピットイン。井口は3分40秒906というタイム記録のみに留まったが、Bドライバー予選までにマシン修復が完了し、山内英輝が続くセッションで1分57秒410というタイムを記録している。

 ST-1クラスは、Aドライバー予選で井田太陽が1分47秒106というベストタイムを記録し、Bドライバー予選ではベテラン加藤寛規が1分45秒773のクラストップタイムをマークしたシンティアム アップル KTMが首位となった。

 ST-2クラスは冨桝朋広と菊地靖が予選アタックを行った新菱オート☆夢住まい館☆DXL☆EVO10が合算で3分46秒122を記録してクラストップに。2番手にはENDLESS GRヤリスが0.397秒という僅差で続き、3番手にもKTMS GR YARISがつけ、トヨタGRヤリス勢も速さをみせている。

 ST-3クラスのトップは、Aドライバー予選で服部尚貴が1分52秒188、Bドライバー予選で吉田広樹が1分51秒074を記録した埼玉トヨペット GB クラウン RSが、2番手のエアーバスター WINMAX RC 350 55ガレージ TWSを1.976秒引き離しクラスポールを奪っている。

 そして今回の富士24時間が実質の開幕戦となるST-4クラスは、Aドライバー予選で河野駿佑が1分56秒611、Bドライバー予選で松井孝允が1分55秒823をマークしたTOM'S SPIRIT GR86が、見事GR86デビューレースでのクラスポールポジションを獲得。2番手には旧型マシンでの戦いとなるが、熟成の進むシェイドレーシング86が続き、こちらも今回の富士24時間がデビューレースとなるWeds Sport GR86がクラス3番手という結果になっている。

 今回のレースで最も参戦台数が多い14台が争う激戦のST-5クラスは、Aドライバー予選で山西康司が2分04秒538というレコードタイムを記録し、Bドライバー予選でも松村浩之が2分04秒750で両ドライバーともST-5のコースレコードタイムを更新したLOVEDRIVEロードスターが合算で4分09秒288を記録しクラスポールに輝いている。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

F1ラスベガスFP3速報|赤旗で消化不良に。ラッセルがトップタイム、RB角田裕毅は16番手
F1ラスベガスFP3速報|赤旗で消化不良に。ラッセルがトップタイム、RB角田裕毅は16番手
motorsport.com 日本版
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
くるまのニュース
WRCラリージャパン、SS12キャンセル原因は“無許可の車両によるステージ侵入”とFIA発表
WRCラリージャパン、SS12キャンセル原因は“無許可の車両によるステージ侵入”とFIA発表
motorsport.com 日本版
山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?
山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?
乗りものニュース
昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
レスポンス
ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力
ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力
バイクのニュース
ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
AUTOSPORT web
バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは
バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは
Merkmal
46台の輸入EVが丸の内に集結!「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」リポート
46台の輸入EVが丸の内に集結!「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」リポート
LE VOLANT CARSMEET WEB
【プロカメラマン】が大量画像で記録!「腐っていたKLXが終に熟成!四国MSBR撮影後の修理と詰めの改良!」(最終回)  
【プロカメラマン】が大量画像で記録!「腐っていたKLXが終に熟成!四国MSBR撮影後の修理と詰めの改良!」(最終回)  
モーサイ
ホンダが全固体電池のパイロットラインを初公開。一連の生産工程を再現しながら徹底検証
ホンダが全固体電池のパイロットラインを初公開。一連の生産工程を再現しながら徹底検証
Webモーターマガジン
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
くるまのニュース
【東京オートサロン2024】アルピーヌ A110 R Turini A110 GT ジムカーナチャンピオンマシンなどを出展
【東京オートサロン2024】アルピーヌ A110 R Turini A110 GT ジムカーナチャンピオンマシンなどを出展
Auto Prove
ランボルギーニ、WEC参戦“休止”を発表。ハイパーカー、LMGT3共に撤退……IMSAとテメラリオGT3開発に専念か
ランボルギーニ、WEC参戦“休止”を発表。ハイパーカー、LMGT3共に撤退……IMSAとテメラリオGT3開発に専念か
motorsport.com 日本版
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
THE EV TIMES
世界最高峰のラリーストが日本に集結した! ラリージャパンのオープニングは2台同時走行のSSバトル!!
世界最高峰のラリーストが日本に集結した! ラリージャパンのオープニングは2台同時走行のSSバトル!!
WEB CARTOP
マツダが「超凄いロードスター」公開! 2Lで200馬力×幌仕様で登場!? こだわり“リアスポイラー”にも注目!? 限定で明かされた内容とは
マツダが「超凄いロードスター」公開! 2Lで200馬力×幌仕様で登場!? こだわり“リアスポイラー”にも注目!? 限定で明かされた内容とは
くるまのニュース
スタイリッシュでカッコイイ! アキュラ「ADX」世界初公開  1.5リッターVTECターボを搭載する全長4.7mの高級コンパクトSUV
スタイリッシュでカッコイイ! アキュラ「ADX」世界初公開 1.5リッターVTECターボを搭載する全長4.7mの高級コンパクトSUV
VAGUE

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村