パワーと将来性を見越して2JZ搭載のスープラをチョイス!
重量マシンながらシーケンシャルミッションとワイズファブを組んだ足まわりで弱点を克服!
「美しすぎる女性レーサーの塚本奈々美がD1ライツにJZA80スープラを投入!」2戦目とも単走落ちも次戦に期待できる走りを披露!【D1 LIGHTS】
美しすぎる女性レーシングドライバーとして、レースやラリーにドリフト競技といったモータースポーツに参加しているだけでなく、モデルやタレントとしても幅広く活躍している塚本奈々美選手が、D1グランプリシリーズの下位カテゴリーであるD1ライツシリーズに第2戦のエビスから参戦した。
「シルビアはボディがヤレていたし、パワーももう少し欲しいと感じていていたんです。新しくボディを買ってきて、SR20を排気量アップすることも考えたんですけど、予算がかなりかかってしまうんですよね。だから、将来的にはさらに排気量を上げてパワーアップも狙えるし、日比野さんのところにあるガルフカラーのスープラからパーツも移植できるスープラを選びました」と、マシンはD1レディースリーグやD1東日本シリーズ参戦時に使っていたS14シルビアではなく、新たに仕上げられたJZA80スープラだ。
将来的にはD1ライツシリーズで結果を残してD1GPライセンスを取得し「D1グランプリシリーズという緊張感ある場所で揉まれながら、D1ライツシリーズにも出てテクを磨いていきたい」と参戦計画を語る塚本選手。第2戦エビス、第3戦日光を終えた時点ではどちらも単走決勝敗退という結果だったものの、練習走行ではトップ選手と比べてもそれほど遜色のない走りを披露していたので、今後の活躍に期待したいところだ。
街乗りでガンガン乗っているというプライベートカーも、TRA京都のボスキットが装着されたS14シルビアという塚本奈々美選手。2015年のD1レディースリーグでは頭文字Dの佐藤真子仕様のRPS13シルエイティでシリーズ4位、翌2016年にはS14シルビアのえっくすきゅーと号で同じくシリーズ4位を獲得した実績を持つ。
エンジンは2JZ-GTEで、3.0LのままGTX3576タービンを装着。ブーストはそれほどかけていないそうで、出ていても600ps程度とのこと。メンテナンスはD1グランプリシリーズでも日比野哲也選手のチームTeam SunRISE RACINGをサポートしているファクトリーベースが担当している。
ミッションは、日比野哲也選手がD1グランプリシリーズで使っていたガルフカラーのJZA80スープラから移植されたホリンジャーRD6シーケンシャル。ファイナルギヤは3.9か4.1をコースによって使い分けている。リヤアーム類はすべてイケヤフォーミュラー製に交換されている。
車高調はRS-R製。フロントアーム&ナックルはワイズファブに変更されている。「日比野さんが乗ってたマシンと同じようなパーツ構成なので、パンパンってクイックに動かせるはずなんですけど…まだまだ外から見ると振りが後から付いて来る感じになってるみたいです。それでもあんまり深く考えずに乗れてはいるので、前よりはよくなってると思います」と塚本選手。
タイヤは前後ともにダンロップのディレッツァZIIIで、サイズは265/35-18。ホイールはフロントがレイズのグラムライツ57エクストリームスペックD、リヤはグラムライツ57CRのサクラピンクという組み合わせだ。
レギュレーションに合わせて作られたロールケージ以外に目が行くのは、メーター類がすべて撤去されてしまったダッシュボードまわり。走行時にはセンターコンソールにタブレットを設置し、そこですべての情報が見られるようになっていた。
スポッターを務めるのはD1グランプリシリーズでも活躍し、2019年シリーズでは現在3位につけているトップドライバーの日比野哲也選手だ。
鳴り物入りで参戦したD1ライツシリーズ第2戦のエビスでは、乗り馴れていなかったからなのか、土曜日の練習走行のとき最終コーナーからの飛び出しで姿勢を乱してコンクリートウォールにクラッシュ! その日は、ほぼマシンの修復に費やされてしまい周回を重ねることができなかった。
なんとか本番日までに修復されたスープラだったが、ウェット路面に足をすくわれてしまい、1本目は最終コーナーからの飛び出しで一瞬ヒヤリとするほどの豪快スピン! 2本目は難しい路面に対して巧みなマシンコントロールを決めたものの、審判席前のゾーンまでわずかに届かず95.65点の27位で単走決勝敗退となった。
第3戦日光の単走決勝1本目は、練習走行の時に見せていた鋭い振り出しが決められず、審判席前の斜面に大きくマシンを落としてしまい、その後に控える2コーナーのゾーンも流されたことで外してしまう。結果、コースアウト減点とゾーン不通過を取られて95.85点と得点は伸ばせなかった。
そして後が無くなった2本目。1本目の審判員席前で飛び出してしまったことを修正してきた塚本選手だったが、今度は逆に小さいラインになってしまい、またもや2コーナーのゾーンを外してしまう。さらに、1コーナーを意識しすぎたのか、最終コーナーでの振り遅れの減点もあって94.50点と得点を伸ばせず、単走決勝は36位という結果になった。
第2戦と第3戦では単走決勝敗退と、追走トーナメントに進めなかった塚本選手。とはいえ、練習走行ではトップ選手とそれほど遜色のない走りができていただけに、今後のラウンドでの追走進出に期待がかかるというのもの。「今シーズンがダメでも来年も継続してD1GPライセンスを狙っていきたい」と塚本選手も言っていたので、今後の活躍に注目したい。
TEXT&PHOTO:Daisuke YAMAMOTO
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