新型コロナウイルスの影響で開催を延期していた中国・北京モーターショーが26日、5カ月遅れで開幕した。日本の自動車メーカーでは、ホンダが電気自動車(EV)のコンセプトカーを世界初披露するなど、各社は電動車を中心に出展した。
ホンダは「SUVe:コンセプト」を初披露した。ホンダブランドでEVを公開するのは初めてで、将来の量産車の方向性を示すコンセプトモデルとなる。次世代の安全運転支援システム「全方位ADAS」や、人工知能(AI)アシスタントインターフェース、アップデート機能を備えた次世代「ホンダコネクト」などを採用する。2021年年初に投入予定のプラグインハイブリッド車(PHV)「CR―V PHEV」を披露した。
ホンダ、北京モーターショーで「EVコンセプトカー」世界初公開
日産自動車は、21年に中国で販売を計画するクロスオーバーEV「アリア」を中国で初公開した。内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は「中国市場は日産にとってコアマーケットであり、とても重要な市場だ」と述べ、25年までにEVなどの電動パワートレイン搭載車を9モデル、22年までに先進運転支援技術「プロパイロット」搭載車を5モデル投入する方針を示した。
トヨタ自動車は、ハイブリッド車(HV)やPHVに加えて燃料電池車(FCV)「ミライコンセプト」を出展。22年に開催予定の北京冬季五輪に自動運転EV「eパレット」を活用したモビリティサービスを提供すると発表した。
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