衝突被害軽減ブレーキの搭載が義務付けられる時代になり、先進安全技術の充実度は今や車選びの重要ポイントのひとつといえます。新型車には最新鋭の機能が搭載されることも多いため、車選びの際にはオプションのバリエーションも含めよく確認すべきといえるでしょう。
ここでは、トヨタ「ヴォクシー」の安全性能について詳しくご紹介します。
「トヨタノア/ヴォクシー」驚くほど安いハイテクカー、間違いなくトヨタの力作だ!(岡崎五朗レポート)
次世代の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備
衝突被害軽減ブレーキの「プリクラッシュセーフティ」は昼間の自動二輪車も検知可能
高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」を採用
ヴォクシーの安全性能の特徴
2022年1月に登場した現行型のヴォクシーは、次世代の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備しているのはもちろん、そのほかにもトヨタ初となる機能を含むさまざまな最新鋭の先進安全技術を採用しているのが特徴のひとつといえます。
通常こうした最新技術を使用した新機能は各メーカーの高額なモデル、トヨタであれば「クラウン」や「アルファード」、「ハリアー」などから採用されるケースが多いですが、トヨタはファミリー向けモデルといえるこのヴォクシーと兄弟車の「ノア」から採用しました。
安全性を高めているのはもちろん、ドライバーの負担を減らしてくれる運転支援機能や駐車支援機能もあり、毎日の運転での安心感と、快適なドライブを両立させてくれるモデルといえるでしょう。
ヴォクシーの「Toyota Safety Sense」に採用されている先進安全技術
現行型ヴォクシーは数多くの先進安全技術を採用しています。ここでは、「Toyota Safety Sense」の中に含まれる重要な機能や、新しく採用された機能を中心にご紹介します。
プリクラッシュセーフティ
フロントクロストラフィックアラート
レーンチェンジアシスト
プロアクティブドライビングアシスト
プリクラッシュセーフティ
衝突被害軽減ブレーキである「プリクラッシュセーフティ」は、単眼カメラとミリ波レーダーが歩行者などを検知し、衝突する危険があれば段階を踏んでブレーキ制御を行うことで衝突事故の回避や衝突被害軽減を図る機能です。
ヴォクシーでは、昼夜の歩行者と車両、自転車運転者に加え、昼間の自動二輪車の検知にも対応。歩行者と自転車運転者に対しては約5~80km/h、車両と自動二輪車に対しては約5km/h~の幅広い速度域で作動します。
また、直進時だけではなく、交差点での右折時に直進してくる対向車、右左折時に対向方向から横断してくる歩行者、自転車運転者も検知可能です。交差点進入時に交差する車両や自動二輪車を検知し、出合い頭の衝突防止に貢献する機能もあります。
さらに、衝突の危険が迫った際にドライバーの回避操舵をきっかけに操舵支援を行って車線逸脱抑制、車両安定性確保に貢献する「緊急時操舵支援機能」、低速走行時もしくは停車時に自車の直前にいる歩行者や自転車運転者、車両を検知し、危険がある場合にはエンジンやハイブリッドシステムの出力を抑制する「低速時加速抑制機能」も搭載しています。
フロントクロストラフィックアラート(全車にメーカーオプション)
交差点に進入する際などに、システムが左右方向から接近する車両を検知しているにもかかわらず発進しようとした場合に音や表示で警告し、注意喚起する機能です。カラーヘッドアップディスプレイ搭載車では、車両が接近する方向をアニメーションで表示します。
レーンチェンジアシスト(全車にメーカーオプション)
高速道路や自動車専用道路を走行中、車線内走行を維持するようサポートする機能「レーントレーシングアシスト」が作動しているときに、ドライバーがウィンカーを作動させるとシステムが周囲の状況を監視しながらステアリング操作をアシストする機能です。
プロアクティブドライビングアシスト
歩行者の飛び出しや予期せぬ横断など、運転中に発生するリスクをシステムが先読みして減速やステアリング操作の支援を行うことで危険に近付きすぎないようサポートします。また、カーブでの減速操作をシステムがアシストし、ペダルの頻繁な踏み替え操作を減らすことで安全運転を支援する機能もあります。
ヴォクシーの「Toyota Safety Sense」には、このほかにも標識の見逃し防止をサポートする「ロードサインアシスト」や自動でハイビームとロービームを切り替える「オートマチックハイビーム」、高速道路で先行車に追従してドライバーの負担を減らす「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)」や車線逸脱の抑制、車線内走行の維持をサポートする「レーントレーシングアシスト」などの先進安全技術が採用されています。
トヨタ チームメイト
出典:トヨタ「ヴォクシー」ギャラリー
ヴォクシーには、全車にオプションとして高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」の設定があります。ヴォクシーの「トヨタ チームメイト」は、「アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)」と「アドバンスト パーク」で構成されます。
アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)
高速道路などにおいて0~約40km/hで走行する渋滞時、「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)」と「レーントレーシングアシスト」が作動している状態でドライバーが前を向いているなど一定の条件を満たしていればシステムが作動します。認知・判断・操作をシステムが支援することでストレスになりがちな渋滞時の運転負荷を大幅に減らし、安全運転をサポートしてくれる機能です。
停車後は、約3分以内に先行車が発進した場合、ドライバーが前を向いていればスイッチ操作なしで発進します。
さらにアドバンスト ドライブの作動中にシステムがドライバーの異常を検知した場合は緩やかに減速して自車線内に停車すると同時にホーンやハザードで周囲に異変を知らせたり、コネクティッドサービスの一環である「ヘルプネット®」に自動接続して救命要請を行ったりする「ドライバー異常時対応システム」も採用しています。
アドバンスト パーク
出典:トヨタ「ヴォクシー」特長
ステアリングとペダル操作に加え、シフトの操作もシステムが支援し、駐車時のサポートを行います。ヴォクシーではバック駐車に加え、前向き駐車やバック出庫・前向き出庫も可能です。
また、ハイブリッド車の場合は、ドライバーがスマートキーを携帯した状態で車外からスマートフォンのアプリを操作し、ヴォクシーの駐車や出庫ができるリモート機能も搭載されています。
最先端の技術を多数搭載したヴォクシー
ヴォクシーは高度な運転支援技術や駐車支援技術を採用しています。車の安全性にこだわる方はもちろんのこと、最先端のテクノロジーを体験してみたい方にもおすすめできる1台といえるでしょう。
よくある質問
Q1:ヴォクシーの「プリクラッシュセーフティ」について知りたい
A:衝突被害軽減ブレーキである「プリクラッシュセーフティ」は、車両や昼夜の歩行者・自転車運転者に加え、昼間の自動二輪車の検知が可能です。直進時に加え、交差点右折時に対向方向から直進してくる車や、右左折時に対向方向から接近する歩行者・自転車運転者の検知にも対応しています。なお、交差点進入時に交差する車両や自動二輪車を検知し、出合い頭の事故防止に貢献する機能もあります。
Q2:ヴォクシーの「Toyota Safety Sense」にはどのような先進安全技術が含まれるの?
A:「プリクラッシュセーフティ」のほか、高速道路や自動車専用道路での車線変更を支援する「レーンチェンジアシスト」、歩行者の横断などのリスクを先読みして危険に近付きすぎないように運転操作をサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」など多数の先進安全技術が採用されています。
Q3:「トヨタ チームメイト」って何?
A:「アドバンスト ドライブ」と「アドバンスト パーク」で構成される高度運転支援技術です。「アドバンスト ドライブ」は高速道路などでの渋滞時に一定の条件を満たしていれば認知・判断・操作をシステムが支援する機能で、「アドバンスト パーク」はステアリングとペダル、シフト操作をサポートする駐車支援システムです。ハイブリッド車は車外からスマートフォンアプリで駐車ができるリモート機能もあります。
※この記事は2022年6月時点の情報で制作しています
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