■2輪車メーカーの「YAMAHA」! 実は4輪車をやりたがっている!?
バイクで有名なヤマハですが、1990年代にV型12気筒エンジンを搭載したスーパースポーツカー「OX99-11」の市販を計画していました。
そんな和製スーパーカーに対し、SNSなどでは多くの声が集まっています。
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楽器メーカーのヤマハから独立したヤマハ発動機(以下、ヤマハ)と聞くと、2輪車や船舶メーカーのイメージが強いでしょう。
しかしトヨタ「2000GT」の直6エンジンをはじめとしたトヨタのエンジン開発・開発協力・生産を担っているほか、バギーやレーシングカートの開発・販売なども行なっており、4輪車とは大きな関わりがあります。
なかでも、1992年に発表したOX99-11は、その集大成ともいえるスーパーマシンとして記憶に残る1台といえます。
1989年、ヤマハはF1(フォーミュラ1)世界選手権の参戦マシンに3.5リッターV12エンジンを供給していましたが、そのエンジンを積んだのがOX99-11なのです。
単なるコンセプトカーではなく、市販化も計画されていたといいます。
F1仕様よりもデチューンがされていたとはいえ最高出力は450馬力に達し、わずか1000kgしかない車体を最高時速350km/h、0-100km/h加速3.2秒という凄まじい速さで走らせました。
カーボン製モノコックシャーシで、ステアリングホイールはセンターに設けられ、前後配置のタンデム式シートという独自のレイアウトも見どころでした。
レーシングカーデザイナーの由良拓也氏によるスタイリングも個性的で、丸いキャビンの造形は当時のグループCカーとの共通性を感じさせます。
生産はイギリスで行い、1994年から予定価格100万ドル(当時のレートで約1.3億円)で市販を開始すると発表されましたが、バブルの崩壊や世界経済の動向から計画は中止され、わずか3台のみが製作されたとのことです。
※ ※ ※
そんな和製スーパーカーに対し、SNSなどではさまざまな反響が寄せられています。
多かったのは「ヤマハのスーパーカー、実現して欲しかったなあ」「見てみたかった」「ホントに売られていたら歴史が変わっていたかも」など、市販化されなかったことを惜しむ声でした。
いっぽうで「タンデムシートとかスゴすぎ」「どうやって乗るんだ」など、縦2列レイアウトの斬新なシートに驚きのコメントも見られました。
また「ヤマハ4輪車の市販化はときどき話題になるよね」「ヤマハ自身もやりたがっている雰囲気ある」との声も。
実際、これまでもスーパーカーから小型モビリティまでいくつかの四輪車の提案をモーターショーなどでおこなっており、市販化にも意欲を燃やしていたようでしたが、いずれも実現には至っていません。
今後の動向にも注目したいところです。
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