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2488cc 4気筒NA載せました! マツダ3へ英国試乗 太いトルクで加速は積極的 高速巡航19.5km/L

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2488cc 4気筒NA載せました! マツダ3へ英国試乗 太いトルクで加速は積極的 高速巡航19.5km/L

好燃費を目指し2.5Lエンジンを獲得した3

2025年仕様として、マツダのハッチバック、3がアップデートを受けた。その内容の1つが、アマゾンの音声アシスタント、アレクサを利用した音声操作機能がインフォテインメント・システムへ追加されたこと。

【画像】太いトルクで加速は積極的 マツダ3 競合クラスのハッチバックたち 全126枚

スマートフォンとのミラーリングにも無線で対応するが、これは2023年に実装済み。基本的に、2019年に発売された3の魅力は変わらない。ハンサムなスタイリングと、作りの良いインテリアを備えた、手頃な価格のファミリーカーだ。

ただしボンネットの内側には、意外な変更が加えられた。e-スカイアクティブと呼ばれるガソリンエンジンは、圧縮着火技術を利用するXと、安価版のGという2種類が提供されている。その後者の排気量が、英国仕様では2.0Lから2.5Lへ拡大されたのだ。

2024年のアップデートとして、大きくないハッチバックの排気量を増やすというアイデアは、奇妙なものに思える。カタログ上の燃費は、2.0Lの時より僅かに落ちており、CO2の排出量も増えている。

だがマツダは、エンジンの選択を表面的な数字だけでは判断していない。一般的に、排気量は大きい方が回転数を高めずとも充分なトルクを得やすく、実際の利用環境での負荷を抑えられる。

結果として高効率なリーンバーンの時間が増え、小さい排気量より、燃費を伸ばせる可能性がある。これはマツダが、CX-60に直列6気筒ディーゼルターボの、3.3Lユニットを採用した理由でもある。

即時的で線形的に反応する4気筒 太いトルク

新しい3の2.5Lユニットは、SUVのマツダCX-5が搭載するものと基本的に同じ。ロングストローク仕様の直列4気筒・自然吸気で、最大トルクは24.2kg-m/3300rpmが主張される。

一方で最高出力は、2.0Lのe-スカイアクティブXと差別化するため、あえて140psと低めに設定された。0-100km/h加速は、6速MTの場合、従来の2.0Lエンジン比で約1秒短縮した9.5秒となる。

以前、他メーカーも比較的小さなハッチバックに大きなエンジンを載せていた時代があった。だが最近は、ダウンサイジングターボへ置き換わっていることは、ご存知の通り。

英国の公道へ出てみると、特定の回転域で、4気筒エンジン特有の振動が僅かに生じる。しかし、フィーリングが荒っぽいわけでも、ノイズが大きいわけでもない。

基本的には滑らかに回り、軽くアクセルペダルを傾ければ、殆どの場面で充分なトルクが湧いてくる。エンジンの反応は、即時的で線形的。積極的な加速を簡単に引き出せるから、回転数を引っ張ることなく、早いテンポでシフトアップしていける。

トルクのおかげで、普段使いでレッドライン間際まで回す必要性は低いはず。ファミリー・ハッチバックだから、パワーを振り絞る要求も高くないだろう。

高速巡航なら19.5km/L 従来の強みは変わらず

肝心の実燃費だが、驚くほどではないものの、かなり良好。今回は市街地や流れの速い郊外など、1週間ほど様々な条件で運転してみて、平均17.5km/Lを僅かに超えた。高速道路を長時間巡航させるような場面では、19.5km/Lを上回っていた。

従来からの強みだった、引き締まった操縦性は変わらない。日常的に軽快な走りを楽しめることは、これまで通りだ。硬めの乗り心地も。

3の車内空間は、このクラスでは特に広いわけではないが、内装素材の質感は高い。落ち着いたデザインも好印象で、装備は充実し、製造品質も優れている。これらも以前からの特長といっていい。

インフォテインメント・システムは、ロータリーコントローラーで操作可能。実際に押せるハードスイッチがふんだんに残る点も明らかなメリットで、各機能は扱いやすい。

確かに机上の数字的には、2024年らしい改良ではないかもしれない。しかし、マツダは従来の技術を追求し、現代の要求へ合致させ登用を決めたといえる。

競争力の高い運転体験やインテリア、価格などは維持されている。実際に運転すれば、多くの人が好感を抱くハッチバックではないだろうか。

◯:ハンサムなスタイリングと上質なインテリア ガソリン代を節約できる、期待通りの能力を発揮するエンジン 俊敏な操縦性
△:トルクの山がフラットで軽快に回るわけではなく、エンジンの質感は淡泊 少し犠牲になっている乗り心地 広いとはいえない車内

マツダ3 e-スカイアクティブG ホムラ(英国仕様)のスペック

英国価格:2万5610ポンド(約499万円)
全長:4460mm
全幅:1795mm
全高:1435mm
最高速度:206km/h
0-100km/h加速:9.5秒
燃費:17.0km/L
CO2排出量:135g/km
車両重量:1388kg
パワートレイン:直列4気筒2488cc 自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:140ps/5000rpm
最大トルク:24.2kg-m/ 3300rpm
ギアボックス:6速マニュアル(前輪駆動)

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みんなのコメント

27件
  • 肉ぼうず
    米国仕様はターボもあるんだよな。
  • 永井健吾
    大排気量のエンジンを載せたハッチバック車ってトヨタのブレイドにv63500ccのエンジンを載せたのがありましたね!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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