■最新JDMのなかから海外でも注目されそうなモデルは!?
近年、いわゆるJDM=Japanese Domestic Marketと呼ばれる、日本市場でのみ販売されたクルマが、海外から注目されています。
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なかでもトップクラスの人気を誇っているのが日産「スカイラインGT-R」で、中古車が大量に海を渡りました。
一方、現行モデルで海外でも人気となりそうなJDMはあるのでしょうか。現在はグローバルでクルマを売るのが当たり前の時代なので、軽自動車以外のJDMは少ないのですが、性能やコンセプトを鑑みて人気が出そうな3車種をピックアップして紹介します。
●スズキ「アルトワークス」
軽自動車は日本人のニーズに合わせて進化してきましたが、日本独自の規格であるため「ガラパゴス化」した商品の象徴のように扱われました。
しかし、過去に軽自動車は輸出されたことがあります。なかでも高性能モデルであるスズキ「カプチーノ」やダイハツ初代「コペン」「ミラTR-XX」は欧州に輸出され、660ccのまま(コペンは1.3リッター車もあり)販売され人気となりました。
また、現在もマツダ「AZ-1」が海外で注目されおり、近年には多くの中古車が輸出されています。
そこで、日本が誇る高性能軽自動車「アルトワークス」も海外で人気となるのではないでしょうか。
現行モデルのアルトワークスは、2015年に発売されました。専用のターボチャージャーを採用し、最高出力64馬力を発揮する直列3気筒ターボエンジンを搭載。
FFモデルに加え、歴代「ワークス」伝統の4WDモデルも設定されています。
また、車重は670kg(5速MT、2WD)と超軽量なことに加え、専用チューニングされたサスペンションやブレーキも相まって、走る・曲がる・止まるという各性能すべてが高められました。
トランスミッションは5速MTと、パドルシフトを備えて手軽にスポーツドライビングが楽しめる5速AGS(オートギアシフト)をラインナップ。
ホットハッチの本場である欧州でも、十分に受け入れられる性能と装備を持っているといえます。
ちなみに、通常モデルのアルトはパキスタンで販売されており、パキスタンの道路事情や使用環境に合わせた変更がいくつか施されていますが、基本的には日本仕様と同じボディとエンジンです。
●ダイハツ「タフト」
2018年に4代目へとフルモデルチェンジを果たしたスズキ「ジムニー」は、開発段階で輸出も考慮されており、すでに欧州の一部とブラジルなどで販売されています。
海外仕様のジムニーは日本仕様の「ジムニーシエラ」と同じモデルで、左ハンドル版も設定されました。
超小型の本格的クロスカントリー4WD車といえばジムニーが唯一無二の存在のため、海外でも大いに話題となり、人気を博しているようです。
なお、3代目ジムニーもイギリスやブラジルで販売された実績があり、2代目は北米で「サムライ」の名で売られ、大ヒットしました。
そこで「二匹目のドジョウ」としてダイハツが2020年6月10日に発売された新型「タフト」も、海外でウケるのではないでしょうか。
新型タフトは、「タント」「ロッキー」に続いて、同社の新世代のクルマづくり「DNGA」を採用した第3弾モデルとして開発された軽SUVです。
外観のデザインは直線基調のスクエアな形状が特徴で、高さのあるウエストラインと小ぶりに見えるキャビンに、太いセンターピラーが相まって力強さと安定感を強調。
また、190mmと高く設定された最低地上高と、165/65R15の大径タイヤを採用するなど、オフロード寄りのSUVらしさを表現しています。
内装では前席の天井部分に大型のガラスルーフ「スカイフィールトップ」を装備し、高い開放感を実現。
現在の軽自動車は、大人4人が乗車するのに十分な広さを確保しているので、Aセグメントのクルマと張り合えるのではないでしょうか。
■日本が誇るショーファードリブンカーも海外から注目されている!?
●トヨタ「センチュリー」
1960年代に日本を代表する自動車メーカーとなっていったトヨタは、国内最高のプレステージサルーンとして、初代「センチュリー」を1967年に発売。
トヨタ自らショーファードリブンカーと呼んでおり、皇室や政府関係者、企業の社長や役員など、VIPの安全かつ快適な移動を目的として開発されました。
トヨタの技術の結晶でもあるセンチュリーは多くのVIPたちに愛され、日本を代表する高級車となり、2018年に3代目へと進化します。
パワーユニットは5リッターV型8気筒エンジンと電気モーターによるハイブリッドで、最高出力は431馬力とVIPカーにふさわしいパワーを発揮。
デザインは2代目と比べてだいぶモダンになりましたが、全体のイメージを踏襲しているので、ひと目でセンチュリーとわかる外観です。
ボディサイズは全長5335mm×全幅1930mm×全高1505mmと、国内最大級の大きさを誇り、車内の居住性を向上させました。
手彫りの金型から作り出す鳳凰のエンブレムと七宝文様のフロントグリルで構成されるフロントマスクや、7層に渡る塗装、柾目(まさめ)の本杢パネルなど、「匠」と呼ばれる熟練の専任作業者たちが、感覚を研ぎ澄ませて手作業で組み立て、最終検査までをおこなっています。
センチュリーは「おもてなしの心」を具現化した高級車ですが、実はすでに海外メディアで話題になったことがあり、その静粛性や乗り心地が驚きをもって報道されました。
また、アメリカの日本車マニアのなかには、2代目センチュリーを個人輸入して乗っている人もいて、トヨタブランドの最上級車として注目されています。
トヨタはセンチュリーの輸出を考えていないようですが、現行モデルのプラットフォームは先代レクサス「LS」と共通なため、左ハンドル化も十分に可能です。
ちなみに、2代目センチュリーには左ハンドル仕様が存在しており、日本大使館やトヨタの海外拠点で役員用車両として使われていました。
※ ※ ※
エンジンや装備が日本専用というモデルがありますが、完全な日本専用車はほとんどなくなってしまいました。たとえば中型以下のミニバンは、かつては海外で販売していませんでしたが、いまはアジア圏を中心に販売されています。
逆に、海外専用車は豊富で、各メーカーとも現地生産によって、それぞれの国のニーズに対応した車種をラインナップしている状況です。
多くのモデルはグローバルで販売することが必須なため、今後、日本専用車はさらに少なくなると予想されます。
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軽は安全性貧弱の走る棺桶だから海外だとせいぜいゴルフカート代わりかクローズドコースしか走れないね!