■使い勝手サイコーな「スパーキー」 サイズ肥大の今だから欲しい?
限られた外寸で、最大限の室内空間を構築する軽自動車。“箱庭”的に要素が詰め込まれた設計は、コンパクトカーとしても優秀で、一回り大きな小型車にその能力を生かしたクルマがいくつかあります。
そんな「軽自動車ベース」の7人乗りモデルを、トヨタが発売していたことをご存知でしょうか。
【画像】超カッコイイ! これがトヨタの「“7人乗り“超極小ミニバン」です!(29枚)
それが、2000年に発売されたトヨタ最小ミニバン「スパーキー」です。
スパーキーは、トヨタと提携関係にあるダイハツの軽1BOX「アトレー」に、1.3リッターエンジンを載せて小型車登録としたクルマで、車内には2+3+2人掛けの3列シートを備えて7名乗車を実現していました。
同様な成り立ちを持つモデルにスバル「サンバー」をベースにした3列シートミニバン「ドミンゴ」がありますが、スパーキーでは、アトレーのリアオーバーハングを延長して室内空間を拡大したことで、全長はアトレー比で370mm長い3765mmに。
車体本体の幅こそ軽自動車規格のままでしたが、サイドモールの装着により40mm増の1515mmへとわずかながら全幅も広げられていました。
ベースとなった4代目アトレーは、小さなボンネットを持つミニバン型スタイル、かつフロントタイヤをかなり前方に置くレイアウトが特徴です。
これに対してスパーキーは後部のみを伸ばしたため、視覚的なマスが後方に集中するサイドビューとなり、それに釣り合うよう、フロントバンパーを突き出してバランスを取っていました。
ダッシュボードなど内装の多くはアトレーからの流用でしたが、装備の充実・質感の向上が図られています。
2列目シートは前後に480mmスライドでき、シートの端にはアームレストも備わっています。
3列目も背もたれの高さはしっかり確保されており、補助的な存在となりがちなミニバン・SUVの3列目シートよりも快適に着座が可能でした。
また、3列目を畳めば積載力を保ったままで5人乗車状態にすることもできます。2列目も畳むことでさらに大きな荷物を積めるなど、多彩なシートアレンジも自慢でした。
搭載される「K3-VE型」1.3リッターDOHCエンジンは、可変バルブ機構「DVVT」を備え、最高出力90psを発生。額面数値は小さいですが、排気量拡大によるトルクの増大効果は大きく、重くなった車体を走らせるには充分でした。
そんなスパーキーですが、厳密にはダイハツの「アトレー7」のトヨタ版(OEM)です。
さらにアトレー7には商用版の「ハイゼットグランカーゴ」もありました。ハイゼットグランカーゴは、右ハンドル市場の海外でも「エクストール(Extol)」として販売されました。
「全長3.8m以下の7人乗り3列シートミニバン」という、今見ると非常に魅力的な個性を誇ったスパーキーでしたが、スパーキーは2003年に、アトレー7も2004年に相次いで生産を終了してしまいました。
軽自動車を小型車化して3列シートを与えたクルマには、他にも三菱「タウンボックス ワイド」、スズキ「エブリイ+(のちにエブリイランディ)」などもありましたが、こちらもそれぞれ2001年と2005年に販売を終えています。
その理由には、軽自動車ベースゆえに3列シート車としては絶対的に居住性が低いこと、サスペンションなどの基本的な走行性能には限界があったことなどがあげられます。
それから2000年代前半から現在に至るまで、小型ミニバンの「シエンタ」やホンダ「モビリオ」「フリード」が出現したのも、これらの軽自動車ベースミニバンの存在が大きく影響したのは間違い無いでしょう。
※ ※ ※
このサイズ感で7人乗れるという利便性、背が高いこと、中古車が安価なこと、軽自動車ではないという「ちょうどよさ」もあって、現在スパーキーやアトレー7を車中泊やキャンピングカー用途で購入するユーザーもいるようです。
ミニバンが一般的な選択肢である今だからこそ、軽自動車ベースとまではいかずとも、スパーキーのような小さなミニバンの再登場に期待したいところです。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「右車線ずっと走って何が悪いんですか?」質問に回答殺到!?「捕まるよ」「違反です」の声も…投稿者は「後ろから煽るほうが悪い!」と主張 法律ではどちらが正しいのか
トヨタ「“8人乗り”ミニバン」発表に反響多数! スポーティな「エスティマ後継機」に「欲しい」の声! 「アルファード」よりデカイし“掃除機と冷蔵庫”もついてる「シエナ」加国に登場で話題に
「すごい事故…」 アクアラインで「追突事故」発生! 海ほたる手前は車線規制で「通過に70分」必要! 大渋滞で「1ミリも動かない」 京葉道路も混雑 千葉
新車160万円切り! スズキに「MT搭載の“本格”四駆」あった! もはや「ジムニー超え」な“高性能4WD”×デフロックが凄い! 2ドア仕様の「悪路に強いモデル」とは
阪神高速の「約3年通行止め」大幅前倒しで再開日時決定!“垂れ下がる橋”架け替えで大動脈がついに復活
「右車線ずっと走って何が悪いんですか?」質問に回答殺到!?「捕まるよ」「違反です」の声も…投稿者は「後ろから煽るほうが悪い!」と主張 法律ではどちらが正しいのか
「知り合いの女の子が、軽自動車に軽油を入れて動かなくなってしまった」 ガソスタでの減らないトラブル、どうする? 元店員の「間違え」とは
なぜ日本人はBEVを買わないのか? 世界で乗用車新車販売比率18%だけど日本だと1.8%な理由
「横断歩道で譲らないクルマ多すぎです。『止まれ!』と叫んでもいいですか?」質問に回答殺到!?「分かる」「ルール知らん人多すぎ」の声も…法律ではどう書いてあるのか
トヨタ新型「カクカクSUV」登場! 「ハリアー」サイズで初の“画期的機能”搭載! 新型「bZ3X」中国投入へ! どんなモデル?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント