メルセデス・ベンツで“GL”の名称を用いるSUVラインアップのうち最新モデルとして登場した『GLB』に、人気のディーゼルと4輪駆動をドッキングした『GLB200d 4MATIC』が登場した。また、姉妹モデルの『GLA』とともにガソリンエンジン搭載のエントリーグレード『GLB180』『GLA180』も追加設定され、この4月5日より予約注文の受付が開始されている。
フロント駆動のアーキテクチャーを用いたコンパクトな車体ながら、3列目を備えたユーティリティモデルとして誕生した『GLB』は、ブランドの旗艦である究極のオフローダー『Gクラス』からインスピレーションを受けたスクエアなエクステリアと、高い悪路走破性を併せ持つ本格的なSUVに仕立てられている。
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そんな広い室内空間に7人乗車を標準とし、かつ日本の都市部でも取り回しのよいボディサイズを実現した「すべてを備えた本格SUV」である『GLB』に、クリーンディーゼルと4輪駆動の“4MATIC”を組み合わせた真打ちとも言えるグレードが追加された。
この『GLB200d 4MATIC』に搭載される2.0L直列4気筒クリーンディーゼルターボの"OM654q"は、シリンダーピッチを90mm、シリンダー間の厚みを8mmとして全長をコンパクトにまとめたアルミブロックを採用し、熱膨張率が異なる素材のスチール製ピストンを採用することで40%以上も摩擦抵抗を低減している。
また、シリンダーウォールにはF1由来のスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE摩擦低減加工が施され、ピエゾインジェクターを採用し最大燃料噴射圧を2050barまで高めたコモンレール・ダイレクトインジェクション・システムも搭載。ターボには可変タービンジオメトリーも採用し、最高出力150PS、最大トルク320Nmとコンパクトなボディを力強く加速させる性能を有しながら、低振動で高い静粛性を両立させている。
クリーンディーゼルの要となる排気浄化技術には、冷却された高圧EGRと低圧EGRを組み合わせた“マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)”を搭載し、燃焼の最適化を図り後処理を行う前段階から窒素酸化物を低減することが可能に。
また、酸化触媒やsDPF(DPF with SCR Coating : 選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)、SCR触媒やアンモニアスリップ触媒(ASC)などを含む浄化システムは、エンジンに近接搭載することで排出ガスの温度低下による浄化効率の低下を防ぐことを可能とした。
■走行状況に応じた前後トルク配分を3つのマップで制御
このパワーユニットに組みわされる4MATICには駆動クラッチを制御するマップ特性が3種類用意され、一般的な走行状況における基本的な前後トルク配分比は、ドライブモードのECO/コンフォートで80:20に、スポーツでは70:30へと可変させることが可能に。
また、オフロード走行では4輪駆動クラッチがセンターデフロックのように働き、基本トルク配分を均等の50:50としつつ、ABSのマネジメントも合わせて悪路走破性を高める。加えて、マルチビームLEDヘッドライトが車両の直前部を広く明るく照らすモードとなり、障害物を発見しやすくする機能も搭載された。
一方、『GLB』ではラインアップ唯一の前輪駆動モデルとして残され、新たなエンジンを得た『GLB 180』と、コンパクトクロスオーバーの『GLA 180』には、特徴的なデルタ形シリンダーヘッドを持つオールアルミニウム製ユニットの“M282”を搭載。ターボチャージャーは電子制御ウエストゲートを採用することで、フレキシブルな過給圧制御により、低負荷域においても最適な過給圧を設定することが可能になっている。
さらにインテークマニホールドとエグゾーストマニホールドを半一体型としてコンパクト化を可能にし、高圧インジェクションポンプを省スペースで配置する特許技術と、トップフィードのインジェクター配置で徹底したコンパクト化も実現。
また、ノイズ低減にも力を注ぎ、吸気ダクトにヘルムホルツ共鳴器を採用しつつ触媒コンバーターには遮音シールを施したほか、カバーにもノイズ低減の役目を持たせるなど、超小型軽量ながら優れた剛性と静的、動的な質感を確保している。
デリバリーは『GLB200d 4MATIC』が4月、『GLB180』が7月、そして『GLA180』は5月が予定され、価格はそれぞれ553万円、530万円、495万円(いずれも税込)となっている。
メルセデスコール:0120-190-610
メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp
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