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斬新顔で話題沸騰!? 新型高級ミニバン「スターリア」なぜ日本上陸? 激写された右ハンMPVの姿とは

掲載 更新 75
斬新顔で話題沸騰!? 新型高級ミニバン「スターリア」なぜ日本上陸? 激写された右ハンMPVの姿とは

■スターリア プレミアムを日本で発見!?

 2021年3月、ヒュンダイ(ヒョンデ)は新型ミニバン「スターリア」を発表しました。日本では販売されないモデルですが、日本の公道を走行している様子が一般ユーザーに撮影され、SNSで話題となっています。いったい、どういうことなのでしょうか。

【画像】新型高級ミニバン「スターリア プレミアム」が日本に上陸! 外観はかなり個性的!(30枚)

 日本における「ミニバン」と同等の「MPV(マルチ・パーパス・ビークル)」というカテゴリーに投入されたスターリアですが、標準モデル(スターリア)とあわせて設定された「スターリア プレミアム」は、真一文字のLEDライトや、ピクセル調のヘッドライトなどの前衛的なデザインを採用し、7人乗りから11人乗りの仕様を設定するなど、エグゼクティブ向けの送迎車両としてのポジションも強調しています。

 アジア圏では、トヨタ「アルファード」や「グランエース」などの高級送迎用車両のニーズが高まっており、また、欧米でも「ピープルムーバー」と呼ばれる大人数が移動できる車両は一定の需要があることから、スターリア プレミアムはそうしたカテゴリーを狙ったものと考えられます。

 そんなスターリア プレミアムですが、日本の公道を走る画像が一部SNSで話題となっており、投稿者であるbrian(ブライアン)@平成カーラバーズ(@woofer_bouz)さんは、「トヨタ『ハイエース』にキャデラック『エスカレード』のテールランプとシトロエン『C3』の顔面をくっつけたみたいなクルマに遭遇した。ヒュンダイのミニバン?」といったツイートとともに、1枚の写真を投稿しています。

 このツイートは2021年7月26日現在、358件リツイート、1580件以上のいいね数を獲得しています。

 スターリア プレミアムを発見したbrian(ブライアン)@平成カーラバーズさんによると、走行が確認されたのは東京都の日本橋近辺だったようです。

 右ハンドル仕様車であったことから、韓国仕様ではなく、タイなどの左側通行の国を対象とした輸出仕様車であることがわかります。

 また、ナンバープレートから判断すると、韓国大使館などが所有する公用車ではなく、ヒュンダイグループの日本法人が所有する車両の可能性が高いと考えられます。

 brian(ブライアン)@平成カーラバーズさんは、スターリアを見たときの印象について次のようにコメントします。

「『ハイエース』か『グランエース』のカスタムカーだと思ったら、見たことのないやつで驚きました。ただ、『スターリア』が最近韓国で出たクルマだと知らなかったので、シンプルに『もの好きが個人輸入したんだな』程度にしか感じていなかったです」

※ ※ ※

 日本に正規輸入されていない車両でも、日本の法規に対応させることでナンバープレートを取得し、公道を走行することが可能です。

 北米で販売されている「アメ車」のように、日本でも一定の人気があるクルマは、比較的リーズナブルな価格で法規対応作業をおこなう業者も存在します。

 しかし、スターリア プレミアムのようなクルマは、よほどのマニアでもない限り、わざわざ並行輸入をすることは手間やコストの面からも考えにくいため、ヒュンダイ関係車両と考えるのが妥当かと思われます。

■ヒュンダイ日本再進出と関係がある?

 もし今回発見されたスターリア プレミアムがヒュンダイ日本法人の関係車両だった場合、気になるのはその意図です。

 というのも、ヒュンダイにはかねてから日本再進出の噂があるからです。

 現在まで公式情報としては再進出は発表されていませんが、ヒュンダイはFCV(燃料電池車)である「ネッソ」の日本向け公式ウェブサイトを開設し、さらに代官山の一般者向けイベントで展示するなどといったマーケティング活動をおこなっています。

 また、国土交通省の型式認定も取得していると見られ、いつでも正規輸入ができる状態なのではないかと考えられています。

 おそらく、新型コロナウイルスの影響や、日韓関係の影響などを鑑みて、そのタイミングを判断していると思われます。

 FCVであるネッソは、日本が世界でもっとも水素ステーションが整備された「FCV大国」であり、トヨタ「ミライ」などをのぞいてほとんどライバルがいないことから、ヒュンダイは一定の勝負ができると考えていかもしれません。

 しかし、スターリア プレミアムは、アルファードをはじめとする強敵が多い日本で、価格面や機能面で戦えるのかどうかは疑問です。

 一方、スターリア プレミアムにFCVバージョンが登場するのであれば、話は変わってくるかもしれません。

 実際に、スターリアにFCV仕様が準備されているという噂もあります。

 今回、筆者(PeacockBlue K.K. 瓜生洋明)が日本の公道を走行するスターリア プレミアムについてヒュンダイにコメントを求めたところ、回答はありませんでした。

 いずれにせよ、ヒュンダイが日本で着々と活動を進めていることは間違いなく、続報が待たれます。

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