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フェラーリの開発ドライバーになれる究極走行会! 上級顧客が2億円払って参加できる「XXプログラム」の想像を絶する世界

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フェラーリの開発ドライバーになれる究極走行会! 上級顧客が2億円払って参加できる「XXプログラム」の想像を絶する世界

 この記事をまとめると

■フェラーリには究極のホスピタリティのもとサーキット走行を楽しむアクティビティがある

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■フェラーリによって選ばれた顧客が約2億円という対価を支払うことで参加できる

■サーキット走行データはフェラーリに提供され、新型車の開発に利用される

 フェラーリによって開催される究極のサーキット走行会

 フェラーリの「XXプログラム」は、選ばれたカスタマーのためにきわめて少数が限定生産されたサーキット走行専用車、つまり公道走行もレースへの参加も不可能なモデルを使用して、究極のホスピタリティのもとサーキット・アクティビティを楽しんでもらうためのプログラムだ。

 それは2005年にエンツォ・フェラーリをベースとしたFXXが誕生したことに始まり、当時わずか29台が限定生産されたFXXのカスタマーには(のちにミハエル・シューマッハのために30台目のFXXが生産された)、「ピロータFXX」の称号が与えられ、彼らはフェラーリの新型車開発のために、FXXで走行したときのデータを提供するという重要な役割を果たしていた。

 フェラーリが必要としていたのは、ときにはサーキット走行を楽しむようなカスタマーが、実際に走行時にはどのような挙動を体験し、それを制御するために各種の電子制御デバイスを、どう効率的にセッティングするかを探ることにあったとされる。

 ピロータFXXのメンバーは世界各国で開催されるオフィシャルイベントなどでの走行時に、じつに39種類にも達したという運動特性のデータをフェラーリに提供。それがのちの新型車開発に活用されたのは、紛れもない事実なのだ。

 FXXがエンツォをベースとした少量生産車であることは前で触れたとおりだが、その動力性能や運動性能は当然のことながらエンツォのそれを大きく上まわるものだった。

 ボディシルエットはエンツォのそれをベースとしているものの、リヤの大型ウイングが象徴するように、エアロダイナミクスはさらに改善され、実際のダウンフォースはエンツォ比で40%増という数字にまで高められた。

 ミッドに搭載されるV型12気筒エンジンは、800馬力以上とされた最高出力を発揮する6262cc仕様で、これには当時最新のF1マチック6速ギヤボックスが組み合わされていた。

 あのエンツォを140馬力も超越するパフォーマンスを体験するために、つまりピロータFXXとなるためにフェラーリからセレクトされたカスタマーに要求された対価は、当時の価格で150万ユーロ(約2億円)。すべてにおいて特別なFXXを用いたXXプログラムは、フェラーリのカスタマー・レース部門であるコルセ・クリエンティのオーガナイズによって2年間にわたって行われる計画だった。

 しかし、2007年にはさらにV型12気筒エンジンの最高出力を860馬力に強化し、改良型のトラクションコントロールなどを与えた、最新のエボリューションキットが登場。FXXによる同プログラムはさらに2年間の期間が延長されることになった。

 続々と専用車を発表してXXプログラムを継続

 FXXによるXXプログラムは2009年をもって終了するが、フェラーリはその後継車として2009年に当時の599GTBフィオラノ(日本名599)をベースとした599XXを発表。さらに2010年からのプログラム継続を宣言する。

 フロントに搭載された5998cc仕様のV型12気筒エンジンは730馬力仕様。6速のF1マチックを組み合わせているのはFXXから変わらない。排気システムを含めたエアロダイナミクスの改善もまた、FXXと同様にこの599XXにおいても技術面での大きな見どころ。Cピラー上に備わるカナードなど、F1マシン由来のエアロデバイスの数々も見る者の目を魅了した。

 コルセ・クリエンティは、この599XXでも2011年にエボリューションキットを設定し、最終的にそれによるXXプログラムは2013年まで続けられた。参考までに599XXの生産台数は30台という数字だった。

 フェラーリのXXプログラムはさらに続く。599XXの後継車となったのは、ラ フェラーリがベースのFXX Kで、車名の末尾に添えられたKの文字は、このニューマシンがフェラーリの運動エネルギー回生システム、HY-KERSを搭載していることを意味していた。

 ミッドのV型12気筒エンジンは6262cc仕様で最高出力は860馬力。HY-KERSがこれを190馬力の最高出力でアシストし、システム全体では1050馬力というパワースペックを実現した、まさに驚異のマシンだった。

 実際にFXX KによるXXプログラムがスタートしたのは2015年からで、2017年にはさらにカナードの追加やリヤウイングのデザインを変更したエボリューションキットも誕生。翌2018年からXXプログラムの主役は、このエボリューション仕様となった。

 FXX Kの生産台数もトータルで32台と少なく、当然のことながらそのカスタマーとなるためにはフェラーリの厳しい審査があったのは間違いないところ。ピロータFXXとなるための道のりは果てしなく長く、そしてかくも厳しいものだったのだ。

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みんなのコメント

4件
  • 2億を寄付金扱いすれば税金対策にええな。検討せな。
  • たんなる車両紹介で、プログラムの全容や世界観のような記事タイトルをつけるなw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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