抜群の存在感を放つMINIのフラッグシップモデル！「ミニ・クロスオーバー」【最新SUV 車種別解説】

街なかで快適なディーゼル車。ノイズや振動は最小限に

今のミニはブランドの一種で、5タイプのボディを用意する。その最上級に位置するのがクロスオーバーだ。

エクステリア

2020年秋にマイナーチェンジを受け、 フロントグリル、バンパーなどを刷新することで、SUVらしいタフなムードを強調。テールランプには、ユニオンジャックをモチーフにした意匠を採用している。最小回転半径は5.4m。全長は4315mmだから日本車のヴェゼルと同程度だが、全幅は1820mmとワイドになる。外観の存在感も強い。

インストルメントパネル

中央に丸型の8.8インチディスプレイ、一番下にトグルスイッチを配したMINIらしい設計。スマホのようなデジタルメーターも特徴。写真の「MINI Yoursシェーテッド・シルバー・イルミネーテッド」を選択すると上質感が増す。ホイールベースも2670mmと長く、後席の足元空間にも余裕をもたらしている。カローラクロス以上に広く、荷室容量も十分に確保され、SUVとしての実用性は高い。

居住性

後席前席前席はアップライトな乗車姿勢が特徴。後席はヒール段差が高めで深く腰掛けられるほか、前席座面下への足入れ性も良好だ。写真はブラウンの本革などからなる「ALL4トリム・パッケージ」装着車。エンジンは1.5l直列3気筒ガソリンターボ、2.0l直列4気筒クリーンンディーゼルターボ、ガソリンターボをベースにしたプラグインハイブリッドを選べる。プラグインハイブリッドは、10kWhのリチウムイオン電池を搭載して、1回の充電で53kmを走行できる。駆動方式には前輪駆動のFFと4WDがあり、プラグインハイブリッドは、エンジンが前輪、モーターは後輪のみを駆動する4WDだ。

うれしい装備

オプションの「ピクニック・ベンチ」を開口部下側に設置すれば、ベンチとして使えるほか、荷物を出し入れする際にキズが付くのを防げる。センターコンソールのMINIコントローラーに加えて、ナビやオーディオ、車両設定などをスマホ感覚のタッチコントロールでも対応する。トグルスイッチ右端に走行モードの切替用を配置。燃費と走りのバランスに優れる「MID」、省燃費の「GREEN」、「SPORT」モードを用意する。月間登録台数　　　 NO DATA現行型発表　　 　17年2月(グレード追加 21年5月)WLTCモード燃費　 16.9km/l※「COOPER D」

ラゲッジルーム

通常時後列格納時4501390lの荷室容量は、CセグメントSUVとしては平均的な大きさだ。床面のボードを上段に設置すると、開口部と床との段差が少なく、優れた積載性を実現する。下段にすれば、スーツケースなどの大きな荷物の積載に向く。ディーゼルの「クーパーD」を試乗すると、2000rpm前後で高い駆動力が発揮される。街なかでは、アクセルペダルを軽く踏めば、十分な駆動力が得られる。ノイズと振動は抑えたが、ガソリンとは異なる鼓動があり、ディーゼルの好きなユーザーには魅力だろう。操舵感は、ミニの3ドアに比べると穏やかだが、全高を1600mm以下に抑えたこともあり、SUVとしては車両が機敏に向きを変える。ボディの幅が広くなっても、ミニらしさは健在で、峠道などでは運転の楽しさを満喫できる。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.141「2022-2023 国産＆輸入SUVのすべて」の再構成です。

http://motorfan-newmodel.com/integration/141

Comments

一目でミニって分かるデザインも使い勝手も悪くなさそうだから乗ってみたいけど価格がかなり高いのが気になる…