続々と来日の機をうかがっているニューモデル群。電動化の波の中で、「あの」名車もかつてない変革の時を迎えている。日本導入が待ち遠しいラインナップを一挙にご紹介しよう。(Motor Magazine 2024年2月号より)
各ブランドの主力モデルが続々とBEV化される
ポルシェはパナメーラをフルモデルチェンジする。第3世代となるポルシェの5ドアスポーツカーは、先に新型へと切り替わったカイエン同様、エアサスペンションを3チャンバー式から2チャンバー式に変更。パワートレーンはV8ターボに電気モーターを組み合わせたターボEハイブリッドのほか、V6ターボを搭載するベーシックグレードを設定する。価格は1424万円からである。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
BEVに生まれ変わる次期型マカンは2024年にデビューの予定。ポルシェが中心となって開発したPPE(プレミアムプラットフォームエレクトリック)という新世代BEV用プラットフォームを初採用。前後に各1基のモーターを搭載し、最高出力は最大で612ps、最大トルクは1000Nmを発生する。
なお、マカンBEVが発売されてからも当面は現行型マカンも継続販売する計画だ。また同じPPEを用いたアウディのSUVが、Q6 e-tron。こちらもドイツ本国ではまもなく発表されるという。
フォルクスワーゲンはパサートとティグアンをリリースする。どちらもプラットフォームは横置き型の「MGBevo」でガソリン、ディーゼル、マイルドハイブリッド、PHEVなど幅広いパワートレーンを用意するのが特徴だ。
2030年代初頭までに全モデルをBEVにすると宣言しているMINIは、BEV専用となる新型3ドアをリリースする。グレードはクーパーEとクーパーSEの2タイプ。クーパーEは184ps/290Nm のモーターで0→100km/h加速は7.3秒。218ps/330Nm のクーパーSEは0→100km/h加速を6.7秒でクリアする。航続距離は、それぞれ305kmと402km(WLTP)となっている。
2023年に新型5シリーズのセダンを発売したBMWからはツーリングがデビュー。「パワー・オブ・チョイス」戦略を展開する同社は、ワゴンボディのツーリングにもセダンと同じパワートレーンを用意する。ドイツ本国で2024年春に発表の予定だ。
ICEモデルの設定に心ときめくアベンジャー
ボルボはEX90とEM90を立て続けに発表した。ボディ形式はEX90がSUV、EM90がMPV。どちらもボルボの上級シリーズで、当然のことながらBEVとなる。EX90は最長600km、EM90は最長738kmと航続距離が長く、ADAS関連の装備を充実させているのが特徴だ。
プジョーのBEV、E-3008はステランティスが新開発したプラットフォーム「STLAミディアム」を採用。最長700kmの航続距離を達成し、2024年初頭に発売される。
ジープ初のBEVとして発表されたアベンジャーには、24年モデルからヨーロッパでe-ハイブリッドが追加された。これは1.2L直3ガソリンエンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたもの。同じく欧州ではハイブリッドを持たない純ICEモデルも発売中だ。日本でどのモデルが導入されるかは未定である。
ルノーは3列シート7人乗りのグランカングーをIAAの会場で初披露した。これはカングーのロングホイールベース版で、本国ではBEV、エンジン、ディーゼルの3タイプが用意される。
バリエーションの拡大が期待されるヒョンデとBYD
奇抜なデザインのヒョンデ アイオニック5に追加される「N」は、いわばホンダ シビックのタイプRに相当するモデルで、最高出力650psを発揮。ただしこちらは2モーター式のBEVで、ドリフト走行が可能な各種電子デバイスを装備している点が特徴だ。
中国のBEV専業メーカーであるBYDは、ドルフィン、ATTO3に続くモデルとして4ドアセダンのシールを日本で発売する。導入済みの2モデルは低価格が魅力なので、シールの価格設定にも要注目といえる。
中国のジーリー傘下となったロータスはエメヤを発表した。これはエヴァイヤ(スーパースポーツ)、エレトレ(SUV)に続く3台目のBEVで、4ドアセダンのハイパーGTと位置付けられており、最高速度は250km/h以上、0→100km/h加速は2.8秒未満となっている。(文:大谷達也)
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多様化の時代だよ。