スポーツライディングに適した新しい“Y-AMT”システム
ヤマハは2024年9月30日に新モデル「MT-09 Y-AMT」を発売します。これは、自動変速にも対応した新しい電子制御シフト機構“Y-AMT”を搭載した「MT-09」のバリエーションモデルです。
【画像】「えっ!…」変速操作が楽々! これがスポーツ走行も楽しめるヤマハ「MT-09 Y-AMT」です(16枚)
ヤマハは2006年に、二輪車用自動化MTシステム“YCC-S”を開発。ツーリングバイクである「FJR1300AS」に搭載していました。
今回の“Y-AMT”は、よりスポーツライディングを楽しめる特性に。そのためスポーツネイキッドである「MT-09」に搭載されるようです。
“Y-AMT”は従来のトランスミッションに、クラッチ操作とシフトチェンジをアクチュエーターでおこなう機構を追加したもの。それを受け、左手側のクラッチレバーと左足側のシフトペダルは存在しません。
クラッチとシフト操作をおこなうユニットの重量は約2.8kgと軽量かつコンパクトで、ベース車両のスタイリングやハンドリングへの影響を最小限に抑えています。
変速は、速度やアクセル開度に合わせて自動でおこなってくれる「ATモード」と、左手側にあるシーソー型のボタンでおこなう「MTモード」から選べ、「ATモード」で走行中でもボタンでシフトアップ&ダウンの操作が可能。
さらに「ATモード」には、「D」と「D+」という2種類のシフトプログラムが用意されており、気分やシーンに合わせて使い分けられます。
●低速走行はもちろんのことサーキット走行でもメリットを実感
今回は、クローズドのサーキットとパイロンで仕切られた低速コースで試乗しました。
自動変速はどちらかというと、街中や渋滞などでの走行が快適になるというのがメリットだと思っていたので、サーキットでの試乗会というのは意外でしたが、実際に走ってみるとヤマハのねらいが感じられました。
「ATモード」で走行していても、シフトアップはもちろんのこと、コーナーの手前でブレーキングすると的確にシフトダウンしてくれます。
シフトダウンの際のバックトルクもうまく逃がしてくれるので、ライダーはブレーキングと車体を倒し込む操作に集中することができます。
特に「D+」モードでは、シフトタイミングを高回転まで引っ張るような制御となるので、かなり速いペースでラップを刻むことができます。
スクーターなどに使われるCVTとは異なり、変速している感触がライダーに伝わってくるのも操っている感覚を強くしてくれます。
続いて「MTモード」で走ってみます。左手の指先だけでシフトチェンジできるので、バンクしている最中でもスムーズなシフトアップが可能。タイムラグやクラッチが切れて駆動力が抜けている時間もほとんどありません。
これには、ECUとアクチュエーターをコントロールするユニットが連携し、電子制御スロットルや点火タイミング、クラッチなどを協調制御していること、また、高速域ではスロットルを完全に戻さない状態でシフトアップをしたり、シフトロッド内にスプリングを挿入して素早いシフトを可能にしたりしていることなどが効いているようです。
サーキット走行でも、クラッチ操作や足でのシフト操作がないことでスポーツライディングがしやすくなることは感じられましたが、低速のスラロームではさらに大きなメリットを感じられました。
低速でのUターンなどでは、アクセルと半クラッチの操作に加え、リアブレーキなども調整しながら車体のバンク角や舵角をコントロールする必要がありますが、クラッチの操作がなくなり、低回転域でもエンストの心配をしなくて済むのは非常にありがたい点です。車体のコントロールに意識を集中できるので、低速スラロームも安心して楽しむことができました。
今回は公道での試乗はできませんでしたが、街中や渋滞に巻き込まれた際には、よりメリットを実感できそう。スポーツライディングを楽しみたいけれど、ツーリングや街乗りの機会も多いというライダーにはかなり魅力的なモデルといえます。
●製品仕様
・価格(消費税込):136万4000円
・サイズ:2090×820×1145mm
・ホイールベース:1430mm
・シート高:825mm
・車両重量:196kg
・エンジン:水冷並列3気筒DOHC4バルブ
・総排気量:888cc
・最高出力:120ps/1万rpm
・最大トルク:93Nm/7000rpm
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みんなのコメント
ハイパワーなマシンは急発進や暴走を防ぐ意味でも
クラッチは残しておいて欲しいなー