もくじ
ー 「比類なきコンフォートな乗り心地」
ー トップクラスの豪華な室内装備
ー パーソナライゼーション 選択肢が豊富
ー 最新のインテリア装備 19年後半にはPHEVも
ー プロトタイプに試乗 「柔和さ」が個性
ルノー・カングー、仏担当者も驚く日本の独自性 カングー・ジャンボリーでインタビュー
「比類なきコンフォートな乗り心地」
シトロエンは欧州で、C5エアクロスを公式発表した。コンパクト5シートSUVのセグメントに属し、車内のコンフォート性能に重点を置いた。
中国専売モデルが上海モーターショーでデビューして1年。シトロエンは欧州市場にアピールすべく、装いも新たにC5エアクロスを発表した。
ターゲットは日産キャシュカイなどで、このセクションは未だに欧州で最も成長著しい。C5エアクロスはこのセクションに進出し、シトロエンの未来を担う。
C5エアクロスはC4カクタスに続き、新たにラリーの技術をフィードバックした、プログレッシブ・ハイドロリック・クッション・サスペンションシステムを採用するふたつ目のモデルとなる。シトロエンが長らく用いてきたハイドロニューマティック・システムの特徴を受け継ぎ、リラックスできる「比類なきコンフォートな乗り心地(シトロエン)」を備えている。
2ステージのシステムはそれぞれのサイドにふたつのハイドロリック・ストップを持ち、ひとつは圧縮、もうひとつは反発の役割を果たす。
シトロエンによれば、このおかげで平坦でない路面でも「魔法の絨毯のような乗り心地」を実現する。ギクシャクした動きや不必要なバウンドを防ぐため、バネとショックアブソーバーも併用される。
トップクラスの豪華な室内装備
C5エアクロスには、欧州市場向けに先進的で快適な内装が用意される。シートのパッド部分はより厚く柔らかくなり、調整幅も広くなる。2列目のシートはどれも同じ幅で、中央席に座っても他より狭い思いをせずに済む。
2層ガラスのフロント・ウインドウと遮音性が高められたエンジン・ベイは外部からのノイズを軽減し、フルオートエアコンにはカーボン製の空気浄化フィルターが備わる。
シトロエン製品開発責任者のザビエル・プジョーによれば、C5エアクロスはこれらの機能によって「最も快適な市販SUV」となり、セグメントに「快適性の新基準」をもたらす。
C5エアクロスは全長4.5m、全幅1.84mで、PSAグループのSUVであるプジョー3008やDS 7クロスバックと同じEMP2プラットフォームを使用する。ホイールベースは2.73mに達し、これはキャシュカイよりも長い。
シトロエンによれば、このホイールベースのおかげで同セグメントのSUVで一番の積載能力を備え、リアシート使用時にも580~720ℓを確保する。リアシートは3つとも折りたたむことができ、収納時にはフラットな1630ℓの空間が広がる。
パーソナライゼーション 選択肢が豊富
生産バージョンのC5エアクロスはコンセプトよりもトーンダウンし、シトロエンを象徴するエアバンプはC4カクタスよりもかなり目立たなくなっている。
フロントグリルのデザインは中国専売モデルのC6からインスパイアされ、中国のニーズに合わせて、見える範囲からプラスティックを減らしている。しかし、サイドにはC4カクタスのように、プロテクションが装着されている。
シトロエンのデザイン責任者、アレクサンドル・マルバルいわく、C5エアクロスのデザインは「力強く主張するデザイン」で、「世界中のカスタマーを魅了する」らしい。
C3エアクロスやC4カクタスから始まった広範囲に渡るパーソナライゼーション・オプションは、C5エアクロスでも引き続き準備される。
7色のボディカラーや17、18、19インチのアロイホイール、3種類のカラーパックから好みに応じて選択できる。カラーパックではフロントバンパーやサイドパネルのエアバンプ、ルーフバーがボディと対照的な配色になる。
最新のインテリア装備 19年後半にはPHEVも
内装のグレードは5種類から選択できる。全て欧州専用のデザインで、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応した8.0インチ・タッチスクリーン、12.3インチのデジタル・メーター、最新世代の衛星ナビであるシトロエン・コネクト・ナビ、そしてスマートホンのワイヤレス充電器を装備している。
運転者支援機能には、360度パーキングカメラや、コネクテッドカムと呼ばれるダッシュボードカメラがルームミラーにビルドインされる。自律的な停発進を可能にするアダプティブ・クルーズコントロールやアクティブ・レーン・デパーチャー・ウォーニングも搭載する。
発売当初は、ピュアテック130エンジンと6速マニュアル、ピュアテック180エンジンと8速オートマティックの組み合わせが人気だろう。他にも、ディーゼルのブルーHDi 130(マニュアル、オートマティック)やブルーHDi 180(オートマティック)も選択可能だ。
英国での販売価格はまだ確定していないが、兄弟車である3008と同じく、最低価格は2万1995ポンド(321万円)程だと予想される。
シトロエン初のプラグイン・ハイブリッドは2019年後半に登場予定だ。全てのグレードが四輪駆動となる。現在のガソリンモデル、ディーゼルモデルはすべて二輪駆動だが、シトロエン・グリップ・コントロールシステムが備わり、スタンダード、サンド、オフロード、スノー、ESPオフの5つからトラクションのモードを選択できる。
C5エアクロスは全てのモデルがシトロエン・レンヌ工場で生産され、ディーラーには2018年後半に配車される。
プロトタイプに試乗 「柔和さ」が個性
われわれは短時間ながら、C5エアクロスに試乗することができた。
短くテクニカルなクローズド・サーキットでの試乗となり、ここには滑らかな舗装路や砂利道、そして多くのスピード防止帯が存在した。
C4カクタスと同じく、シートに腰かければすぐに、否が応でもアドバンスト・コンフォート・シートのパッドの素晴らしさに気づく。柔らかく、臀部が沈んでいくかと思いきや、サイドサポートはしっかりしており、下腿部のサポートも十分だ。
運転すると、進歩的なハイドロリック・クッションの力で通常の道を滑るように走り、荒れた路面ではトラディショナルなダンパーが敵わないほど振動を吸収する。
昔のシトロエンも快適で浮かぶような乗り心地が売りだったが、C5が異なるのはバンプが続くような道でも挙動が落ち着いている点だ。
このシステムは絶対的なものではなく、特にスピード防止帯では乗り心地が乱れることもある。しかしこのシステムは、大半の場面でライバルに劣らないC5の個性を演出する。名前(required)メールアドレス(required)ウェブサイトメッセージ
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