シトロエンC4とC4カクタスが統合へ 親会社PSAの意向 2021年から

ラインナップを8車種に絞りこみ

シトロエンC4とC4カクタスは、2021年に次世代モデルへとシフトする際、統一されることがわかった。

情報源はプロダクト部門を率いるザビエル・プジョー。主力モデルの強化が狙いだという。

なお、C4サルーンの計画は打ち切られている。したがって、Cセグメントのファミリーハッチバックは、1モデルのみに絞られる。ライバルは、プジョー308、フォード・フォーカス、フォルクスワーゲン・ゴルフなどだ。

「（PSAのカルロス・タバレスの意向で）ラインナップを8車種まで減らさなくてはならなかったのです。C4とC4カクタスをひとまとめにするのも、手段のひとつでした」

一本化したあかつきには、C4がC4カクタスに吸収統合される形式をとるが、なぜC4カクタスはC4よりも立場を強めることができたのだろうか？

「カクタス」をアイコニックに

C4カクタスがC4よりも立場を強められたことについて、ザビエル・プジョーはこう言う。

「われわれシトロエンは、ほかのブランドと異なった立場にいたいと考えているのです。そう考えたときに、C4カクタスのほうが『らしい』と思えたのです」

2014年の発売開始依頼、欧州ではC4よりC4カクタスが多く売れたという事実もある。

かといって、統合された後継車に「カクタス」の名がつくかどうかは不明。現行カクタスがどれくらい成功を収めるかどうかにかかっている。

「大きく成功すれば『カクタス』という名前は固有の価値をもつでしょう」とザビエル・プジョーは述べる。

また後継車のボディ形状を、流行のSUV仕立てにするかどうかは決め兼ねているとのこと。「なぜならわれわれにはC3エアクロスもありますからね。あちらと差別化しなければなりません」