6月28日、TFスポーツは2024年のWEC世界耐久選手権に新設されるLMGT3クラスにおいて、2台のシボレー・コルベットZ06 GT3.Rを走らせると発表した。
イギリス籍のTFスポーツはこれまで、LMGTEアマクラスで6シーズンにわたってアストンマーティン・バンテージAMRを走らせてきた。2021年シーズンからは、同車両でエントリーするDステーション・レーシングのオペレーションも担っている。
コルベット、2023年限りでワークス活動を終了。以降はカスタマーチームへのサポートに注力
2024年、WECのGTカテゴリーはLMGTE規定から、GT3規定へと移行する。また、シボレーも現在のワークス体制から、カスタマーに特化した参戦体制となるが、TFスポーツはこのカスタマー車両を活用することになる。
2016年にWECに参戦を開始したTFスポーツは、2020年と2022年のル・マン24時間レースでGTEアマクラスを制した。また、2022年にはベン・キーティングとマルコ・ソーレンセンがヘンリケ・シャベスと組んでシリーズタイトルを獲得している。
2024年のTFスポーツのシボレー・カスタマープログラムにおけるドライバーは、まだ発表されていない。
TFスポーツの広報担当者はSportscar365に対し、WECにおいてはアストンマーティンから離れるものの、他のシリーズで使用するバンテージGT3は保持することを明らかにした。
チーム代表のトム・フェリエは、「このような象徴的なブランドを代表して、世界の舞台に立つ機会を得たことに興奮している」と述べている。
「コルベット・レーシングはル・マンで素晴らしい歴史を築いてきた。我々はその成功を受け継いでいきたい」
「アストンマーティン・レーシングのみんなには、過去6年間、そして7回のル・マンでのサポートと成功に感謝している。だが、私は新たなチャレンジのときが来たと感じているのだ」
「我々には今年のWECで現在ランキング2位につけており、まだやるべきことが残っている。上位でフィニッシュするために、全力を尽くすつもりだ」
TFスポーツは、来年新型コルベットZ06 GT3.Rを走らせることが決定した2番目のチームである。
シボレーは先週末、2024年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDプロクラスに、ワークスサポートのコルベット・レーシング・バイ・プラットミラー・モータースポーツを通じて2台のマシンを投入することを発表済みだ。
「TFスポーツをコルベット・レーシング・ファミリーに迎えられることを嬉しく思う」と、Z06 GT3.Rのプログラム・マネジャーであるクリスティ・バグネは語っている。
「トム・フェリエと彼の組織は、我々がFIA WECでコルベットZ06 GT3.Rを走らせるチームに求めていた要素を備えている」
「我々はトムと彼のチームと協力し、WECと2024年以降のル・マン24時間レースにおいてZ06 GT3.Rを成功に導くことを楽しみにしている」
TFスポーツが計画しているコルベット2台の参戦はWECによる承認が必要となるが、シボレーは姉妹ブランドであるGMのキャデラックがハイパーカークラスに参戦していることもあり、LMGT3のグリッドが確保されるものと予想される。
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