もくじ
ー 第2のモデル VWグループ次第
ー 電動パワートレインの可能性も
ー ワンオフ・モデル 今後も手掛ける
ー シロンの後継 「中途半端なことはしない」
メルセデス・ベンツGLB 新小型SUVコンセプトの外観 上海ショー
第2のモデル VWグループ次第
ブガッティは、シロンと併売する第2のモデルを用意することに決めた。しかし、それを実際に生産に移せるかどうかは、今のところフォルクスワーゲン・グループ次第であるようだ。
ブガッティのステファン・ヴィンケルマンCEOは、その第2のモデルがどんなタイプになるのかをまだ決定していない。しかし、ブランドにとって新しいボディスタイルを採用する、日常的に使えるクルマになるという。つまり、おそらく高性能クロスオーバーのようなクルマになるだろう。
ヴィンケルマンはランボルギーニ在籍時にウルスを作り上げた人物だ。そちらの方面に高性能車ブランドを多角化させた経験がある。
ヴィンケルマンはAUTOCARに次のように語った。
「ブガッティは第2のモデルを用意する準備ができています。しかし、最終的な決定を下すのはわたしではありません」
第2のモデルは「そのセグメントで本物のブガッティ、あるいは新しいセグメントを作り出す」もので、「他の自動車メーカーの参考になる」クルマでなければならないという。
電動パワートレインの可能性も
ヴィンケルマンによれば、この新しいブガッティには電動パワートレインを採用する可能性が高いという。「電動パワートレインのテクノロジーをわれわれは使うことになるでしょう」
それはエネルギー密度が高く、ブガッティらしいパフォーマンスを発揮できる全固定電池を使うのかという質問には、「最新テクノロジーにも対応できる柔軟なクルマを作らなければなりません」と答えた。
ヴィンケルマンは、バッテリー技術が今後2~3年で進歩し、ブガッティやその顧客の要求に応えられるものになると期待している。
「電動化を受け入れることになるでしょう。その最初のクルマはもうすぐ登場します」
また、新しいモデルはシロンの立場を脅かすものにはならず、シロンは今後もブガッティの象徴的なフラッグシップとして残るという。
「シロンとは関係のないモデルになるでしょう。シロンの下に位置しますが、日常的に使えるモデルとしては頂点に位置します」とヴィンケルマンは付け加え、シロンの3.5億円より低い価格になることを認めた。
ワンオフ・モデル 今後も手掛ける
どんなモデルが承認されるにせよ、生産開始までにはまだ数年かかるだろう。現実的に最も早い可能性は2022年だ。ブガッティにこのプロジェクトを始める準備はできているのかと尋ねると、ヴィンケルマンは次のように答えた。
「すぐにでも。準備はできています。われわれは一所懸命働き、第2のモデルを持ちたいと思っています。プレッシャーはありません。グループの各ブランドからの強い需要もあります。まあ、見ていてください」
ブガッティは2009年にファストバックのコンセプトを製作したが、セダン型のクルマがスリークなクロスオーバー車ほど訴求されるとは確信が持てなかったようだ。
ブガッティは、今年のジュネーブ・モーターショーで発表した14億円のラ・ヴォワチュール・ノワールのような、ワンオフ・モデルをこれからも製造する可能性を否定していない。
1500psのラ・ヴォワチュール・ノワールは、シロンをベースに大掛かりな変更を施したモデルで、ボディは完全に作り替えられ、ホイールベースも伸ばされている。
これからもさらに多くの特別注文モデルを製作する可能性があるかと尋ねると、「そんなクルマを求めるお客様は、まだまだいらっしゃいます」とヴィンケルマンは答えた。
シロンの後継 「中途半端なことはしない」
彼はまた、ヴェイロンの時と同じように、ブガッティはシロンでも数多くの特別仕様車に力を注いでいると語った。なぜなら顧客は「購入するクルマに価値を求めるから」だという。また、中心的製品、つまりシロン自体の市場における存在感が薄まらないようにするためでもある。
ブガッティはこれまで、500台の生産が予定されているうち150台のシロンを納車してきた。シロンの生産はあと5年続く予定だ。
シロンの後継モデルは電動化されるのか、それとも素晴らしいW16エンジンを使い続けるのかという質問に、ヴィンケルマンはこう答えた。
「それを決めるまでまだ時間があります。しかし、中途半端なことはしないつもりです。完全な電気自動車になるか、あるいは内燃エンジンのみを搭載するかでしょう」
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