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【価格/サイズ/内装は?】プジョーSUV 2008新型、日本発売 EV/最低地上高/カラーを解説

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【価格/サイズ/内装は?】プジョーSUV 2008新型、日本発売 EV/最低地上高/カラーを解説

はじめに SUV 2008の2代目とは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】プジョー新型208、SUV 2008【比べる】 全113枚

9月16日。プジョー日本法人は、新型コンパクトSUV「プジョーSUV 2008」と、100%電気自動車の「プジョーSUV e2008」を発売した。

同社では、今回のニューモデル登場を機に、SUV系のモデルに関しては「SUV 2008(エスユーブイ・ニーマルマルハチ)」や「SUV 5008」のように、車名数字の前にSUVを付けて呼称するようになった。

さて、プジョー2008は、初代が2012年のパリ・モーターショーにコンセプトが出展され、翌年のジュネーブ・ショーで市販モデルが発表された。その後、東京ショーで日本披露され、翌2014年から日本で販売されている。

2代目となる新型SUV 2008は、この夏に日本発売を果たしたハッチバックの「新型208」をベースにしたSUVであり、その成り立ちは従来型の初代と同様といえる。

日本でも人気を集めそうな「SUV 2008」と「SUV e2008」の概要を紹介していこう。

SUV 2008新型 外観

新型SUV 2008のボディサイズは、全長4305×全幅1770×全高1550mm。

従来型と比べると、145mm長く、30mm幅広いが、車高は20mm低い。ホイールベースは2610mmで、70mmも延長されている。

208同様、グループPSA最新のコンパクト・プラットフォームであるCMPによって、従来型よりボンネットは低く長く、タイヤを四隅に配した美しいプロポーションを実現している。

特筆すべきは1550mmに抑えられた車高で、日本の多くの立体駐車場に適合。また、ホイールベースは延長されたが最小回転半径は5.4mと、従来型の5.5mより小さくなっている。サイズは大きくなったが、街中での取り回しは変わらないか、むしろ向上していると言えるだろう。

フロントまわりは堂々とした垂直なグリル、彫りの深いボンネット、ヘッドライトから下に向けて繊細に細くなっていくLEDデイタイム・ランニングライトなどが特徴的。このライトは、新世代プジョーの新しいフロントフェイスのアイコンとなっている。

サイドビューは、ファセット(切り子)のようなシャープかつ大胆な面構成が美しく、ハイライトとシャドーの対比が目を引く。

リアも、プジョーのシグネチャーとなったライオンの爪痕をモチーフにした3つのLEDテールライトが、新型の後ろ姿を特徴づけている。

SUV 2008新型 内装

インテリアでは、208から採用された3D iコクピットをSUV 2008も継承している。

小径ステアリングの上から確認するメーターは、ホログラムのように情報を立体視で映し出すデジタルヘッドアップ・インストゥルメントパネルとなっている。

ドライバーにとって必要な情報をレイヤー化して表示することで、運転中の情報に対する反応性が約0.5秒も速くなるという。

インパネ全体は、上段の視覚ゾーン、中段の操作ゾーン、下段のボディゾーンの3つに分けられる。視覚ゾーンはステアリングより上で、デジタルヘッドアップ・インストゥルメントパネルが中心となる。操作ゾーンは、ステアリングの横から下で、物理的なスイッチを配して実際に手で操作するゾーン。ボディゾーンは、居住空間にあたり、乗員を包み込むようなコクピットの感覚を与えるデザインとされている。

シートの素材にはアルカンタラとテップレザーを採用し、「SUV 2008」はダークグレー、「SUV e2008」はライトグレーのアルカンタラをあしらった。

GTラインではホールド性の高いダイナミックシートを装備するほか、インテリア・アンビエンスライトも設定。アリュールでは、快適性を重視したコンフォートシートが装着されている。

SUV 2008新型 ユーティリティ

SUV=スポーツ・ユーティリティ・ビークルであるから、コンパクトなモデルであってもリアシートやラゲッジスペースの使い勝手はきわめて重要な要素となる。

新プラットフォームCMPを採用したモデルの中で、SUV 2008はこれらの広さが最大となっている。

ラゲッジスペース容量は、フル乗車時でもクラス最大級の434L。従来型より74L広く、208より68L拡大されている。フロアボードは可動式で、ハイポジションにセットすればラゲッジスペースを上下に区切ることもできる。

6:4分割可倒式のリアシートバックを全倒すれば、最大1467Lという広大な空間が出現。従来型比でプラス295L、208よりプラス304Lも広い。

リアゲートの開口部は低くて大きく、壁面もフロアもフラットだ。しかもリアシートバックを倒した状態では、ラゲッジスペースのフロアとほぼフラットな状態となる。

室内には、従来のドアポケットとグローブボックスに加え、フロントセンターアームレスト下、シフトレバー前にも十分な収納スペースを用意。センターコンソール下部にも隠された収納スペースがあり、そこにはスマホの非接触充電エリアも備わっている。

SUV 2008新型 パワートレイン

日本仕様のSUV 2008には、従来から定評があるピュアテック1.2Lターボ・エンジンの進化型を搭載。

インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーに、2015年以来5年連続で選出されたパワーユニットで、3気筒のイメージを覆す小振動/小騒音とドライバーの意図に忠実なトルクデリバリーに定評がある。

最高出力は130ps/5500rpm、最大トルクは23.5kg-m/1750rpmを発生。GPF(ガソリン・パーティクル・フィルター)を装着し、排出ガスのクリーン化とともに燃費を改善。電子制御8速オートマティックのEAT8と組み合わせ、WLTCモード燃費は17.1km/Lを達成した。

このATは、エコ/ノーマル/スポーツのドライブモードを好みや状況に応じて選ぶことができる。

さらにSUVらしく、ラフロードを走行するためのアドバンスド・グリップコントロールをGTラインには搭載。これは、急斜面を確実に降りられるヒルディセント・コントロールと統合制御される。

なお、SUV 2008の最低地上高は205mmを確保。従来型に比べて55mmも拡大している。

SUV 2008新型 EV仕様「e2008」

ここまでは「SUV 2008」を中心に紹介してきたが、「SUV e2008」についても触れておこう。新世代プラットフォームのCMPは、ICE(内燃機関)だけでなくBEV(バッテリー電気自動車)にも対応している。

e2008は、100%電動パワートレインを搭載した日本でも数少ないコンパクトSUVとなる。

電気モーターは最高出力136ps(100kW)、最大トルク26.5kg-mを発生。搭載バッテリーの容量は50kwhだ。

航続距離は、JC08モードで385kmとされている。自然吸気ガソリン・エンジンなら2.6Lに相当する最大トルクの26.5kg-mをゼロ発進時から発生させ、瞬時の応答性を発揮。誰もが運転しやすく、かつ刺激的なドライビングが体験できる。

e2008は、スポーツ(136ps/26.5kg-m)、ノーマル(109ps/22.4kg-m)、エコ(81.6ps/18.4kg-m)の、3種のモードが選べる。またブレーキも、DレンジではICE同様の自然な走行感覚となるが、Bレンジではエネルギー回生を強化し、ワンペダルで加減速をコントロールできる。

充電は、200V普通充電とCHAdeMO急速充電とに対応。ウォールボックス型普通充電器なら約9時間で100%充電、CHAdeMOなら約50分で80%のチャージが可能だ。

SUV 2008新型 装備/ADAS

新型SUV 2008は、安全性と先進運転支援システム(ADAS)に関して、これまでのコンパクトSUVの基準を凌駕する充実度を誇っている。

装備とテクノロジーのレベルはプジョーのフラッグシップである508に肉薄しており、さらにアクティブ・セーフティブレーキなど基本機能は全グレードに標準搭載。有料オプションなどで費用を追加する必要がないことも特筆すべき点である。

アクティブ・セーフティブレーキ、アダプティブ・クルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、レーンポジショニング・アシスト、レーンキープアシスト、トラフィックサイン・インフォメーション、プロキシミティ・スマートキーは、全車に標準装備。

アクティブ・ブラインドスポット・モニターシステム、インテリジェント・ハイビーム、フロント/サイド/バックソナー、ワイドバックアイカメラなどは上級グレード「GTライン」に標準装備されている。

また、スマホに対応してナビゲーションやオーディオのアプリを直感的に使用できるプジョー・ミラースクリーンやUSBポートなど、現代のデジタル・ライフスタイルに対応した快適装備も充実している。

SUV 2008新型 価格/カラー/納車開始は?

新型の税込み車両価格は、「SUV 2008」のアリュールが299万円、GTラインが338万円。

電気自動車となる「SUV e2008」は、アリュールが429万円、GTラインが468万円となっている。

またGTラインには、パノラミック・サンルーフが14万円のオプションで設定されている。

なお、ボディカラーは全6色を用意。両モデル専用のメタリック系新色であるフュージョン・オレンジ(橙)、3コートの鮮やかなヴァーティゴ・ブルー(青)、コントラストが美しいエリクサー・レッド(赤)の3色に加えて、オニキス・ブラック(黒)、アルタンス・グレー(灰)、パール・ホワイト(白)を選択できる。

このうち、青、赤、白は7万1500円、橙、灰は4万9500円のメタリックペイント・オプションとなる。

なお、デリバリー開始の時期については「SUV 2008」が10月中旬以降、「SUV e2008」が11月以降を予定しているという。

SUV 2008新型 スペック(2020年日本仕様)

プジョーSUV 2008アリュール

税込み日本価格:299万円
全長×全幅×全高:4305×1770×1550mm
ホイールベース:2610mm
車両重量:1270kg
パワートレイン:1.2L直3ターボ
ギアボックス:8速オートマティック
最高出力:130ps/5500rpm
最大トルク:23.5kg-m/1750rpm
使用燃料:ガソリン
燃費(WLTC):17.1km/L
最低地上高:205mm
最小回転半径:5.4m

プジョーSUV e2008 GTライン(差分のみ)

税込み日本価格:468万円
車両重量:1600kg(パノラミックサンルーフ車:1630kg)
ドライブトレイン:電気モーター
ギアボックス:シングルスピード
最高出力:136ps
最大トルク:26.5kg-m/300-3674rpm
航続可能距離(JC08):385km

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