2018年に登場した、4代目となるスズキ「ジムニー」。発売当初から受注が殺到していたが、発売から4年が経過する現在も、1年以上の納車待ち状態だとという。
そんななか、90年代のRVブームでジムニーとしのぎを削っていた「パジェロミニ」が復活する、という情報が出てきている。これだけのジムニー人気のなかで、あのパジェロミニが復活するとなれば、市場はかなり活気づくと思われ、期待しているファンは多いことだろう。
名車パジェロミニ復活説は本当か!?? ガチで出るなら期待したい中身と課題
まだ正確な情報がないなかではあるが、復活への期待を込めて、パジェロミニの名車ぶりを振り返ろう。
文:立花義人、エムスリープロダクション
写真:MITSUBISHI
■待っていた! 信じてた!! 三菱パジェロミニ復活 2024年登場!!!
パジェロの世界観を受け継ぎつつ、サイズを活かした独特の個性が魅力
「乗用車感覚あふれる本格4WD」というコンセプトで大ヒットした本家「パジェロ」の魅力を、軽自動車サイズに凝縮するという分かりやすいコンセプトで1994年に登場した、初代パジェロミニ。そのコンセプト通り、パジェロのデザインテイストや技術が、小さなボディにギュっと凝縮されていた。
デザインは、1991年に登場した2代目パジェロのデザインを取り入れ、丸目のヘッドライトやグリルガード風の意匠、大きなフォグランプなどRVテイストが満載。本家ほどのボリューム感があるフェンダーはサイズの制約上難しいが、パジェロミニは、個性的なツートーンカラーで雰囲気をつくりあげた。
もちろん見た目だけでなく、メカニズムも本格的。大型新面フレームをビルトインしたモノコック構造の高剛性ボディを採用したことで、40km/h前面衝突時の乗員障害値規制をクリアし、乗用車としての基本的な性能を追求。エンジンは1気筒あたり5バルブを採用する4気筒DOHC20バルブインタークーラーターボを搭載(NAは1気筒あたり4バルブのSOHC)。
4WDモデルには走行中に2WD/4WDの切り替えが可能なイージーセレクト4WDを採用した。サスペンションはフロントにマクファーソン・ストラット、リアは5リンク式コイルスプリングで、オンロードでの快適な乗り心地と操縦安定性を両立させた。
コックピットには、電子方位計、高度計、外気温計、時計を組み合わせたマルチメーターが鎮座し、ここもしっかりパジェロの雰囲気をとり入れていた。内装のクリーンなイメージや乗用車感覚が強いところもジムニーとは異なるテイストで、インテリアの質感を大切にしたい人にとって魅力的なモデルだった。
カジュアルなツートーンカラーはパジェロの個性を際立たせている。メカニズムのこだわりも強い
さらに「パジェロ」に近づいた2代目
1998年10月にパジェロミニは2代目へ移行。このタイミングで本家パジェロはまだ2代目のままだったが、軽自動車の規格が新しくなってボディサイズを拡大したため、それに合わせてのモデルチェンジとなった。
基本的なメカニズムとシャシー構造はそのまま継承されたものの、軽自動車規格の変更は、より「パジェロ色」を強めるのに好都合で、2代目のホイールアーチはしっかりと存在感が感じられるものに。2008年9月のマイナーチェンジでは、デザイン変更で顔つきがさらにパジェロに近くなり、最上級グレード「エクシード」の追加で落ち着いた高級感さえ感じられるようになった。
とはいえ、軽自動車枠であれば、より室内空間が広い軽ハイトワゴンに人気が集まるのは当然。また、本家パジェロのようなオフロード主体のSUVモデルの人気が低迷していたことや基本設計の古さ、といった理由から、パジェロミニは次第に販売が落ち込み、2012年6月をもって生産終了となった。
気になるのは「パジェロミニ」で登場するのか否か
パジェロの魅力をそのまま軽自動車にするのは簡単ではなかったはずだ。普通自動車と軽自動車は、ボディサイズの違いだけでなくコスト面でも大きな制約がある。また、このカテゴリーではすでにジムニーという強力なライバルが存在していたので、中途半端なつくりでは二番煎じにしかならない。
しかし、登場したパジェロミニは、そうした制約の中でしっかり「パジェロ」が感じられるし、ジムニーとは違う個性と魅力を放っていた。まさに、偉大なビッグネーム、パジェロの名を語るに恥じないデザインとつくり込みのよさだった。記憶に残る名車であり、今回の復活の情報は、クルマファンとしては非常にうれしいことだ。
気になる新型パジェロミニについては、現代的なクロスオーバーSUVのパッケージングで登場する可能性が高いだろう。既存のプラットフォームをうまく活用しながら、ハイトワゴンやハッチバックとは違う選択肢を与えてくれるに違いない。ひょっとすると、eKクロスEVと同じく、軽BEVとなって復活する可能性もなくはない。ジムニーがまだ手を付けていない、「オフロード系軽BEV」といった新たなジャンルを起こせば、先手必勝となる。
とはいえ本家パジェロが生産中止となってしまった現在は、「パジェロミニ」といわれてもファミリー自体が存在しない。「パジェロあってのパジェロミニ」という意義は少なからずあっただろうから、もし本当に新型パジェロミニがあるのであれば、そのあたりをどんな形で説得してくるのかは注目だ。
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みんなのコメント
メカの部分は進化していないどころか、省燃費のために劣化していたりするから、買い換えるとガッカリする。
型落ちのボロ車が高値で取引されるのも少しは理解できる。
→ベストカーの記事ですから(お察し)