この記事をまとめると
■直4搭載のロータス・エミーラ・ファーストエディションが一般公開された
快適で豪華すぎるロータス最後のエンジン車「エミーラ」に続報! 直4モデルの「ファーストエディション」も日本導入決定
■メルセデスAMG製2リッター直4ターボエンジンの最高出力は365馬力・最大トルクは430Nmを実現
■スポーツカーのドライビングエクスペリエンスと日常的な使用における洗練されたドライブフィールを提供
メルセデスAMG製の最強直4搭載のエミーラ
100年に一度の大変革期と称される現在の自動車業界。その波は、ライトウェイトスポーツカーで名を馳せたロータスにも確実に押し寄せている。事実ロータスは、2020年代後半に完全な電気自動車専門ブランドへと移行する。そして、それに先駆けてライトウェイトスポーツカーブランドからプレミアムスポーツカーブランドへと生まれ変わった。
そんな新世代ロータスにしてブランド最後の純内燃機関車となるのがエミーラだ。すでにトヨタ製3.5リッターのスーパーチャージャー付きV6エンジンを搭載したエミーラV6ファーストエディションが発売されているが、これに続く直4搭載モデル「エミーラ・ファーストエディション」が、2023年7月13日、イギリスで開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023で一般公開された。
エミーラ・ファーストエディションが搭載する直4は、世界最高の直4エンジンとして知られるメルセデスAMG製2リッター直4ターボであり、へセルのチャップマン・プロダクション・センターにて専用チューニングが施され、最高出力365馬力・最大トルク430Nmを実現。このエンジンは、軽量、高強度、高剛性、押し出し成型のアルミニウム製シャシーと完璧なマッチングを見せる。
ロータスが開発した吸排気システムは、独自のキャリブレーションと先進技術によって最適化され、全運転域においてパワー、トルク、効率の驚異的なバランスを実現し、ロータスのスポーツカーとしてのドライビングエクスペリエンスを約束すると同時に、日常的な使用においても洗練されたドライブフィールを提供してくれる。
ハイパフォーマンスなメカニズムを搭載
後輪に駆動を送るトランスミッションにもメルセデスAMG製8速DCTを採用。エミーラV6に搭載される6速MTおよびATに比べて変速時にトルクが途切れることない素早いギヤチェンジを実現し、効率性とシフトの快適性を高めている。ドライバーは、ドライブに入れたままのイージーな変速はもちろん、シフトレバーやステアリングのパドルを使って積極的に変速操作をすれば、超高速でダイナミックなドライブを楽しむことも可能だ。
結果としてエミーラ・ファーストエディションは、最高速度290km/h、0-100km/h加速4.4秒という、スーパーカーに匹敵するパフォーマンスを実現した。
この4気筒エミーラに関して、ロータスのグループ副社長兼チーフ・コマーシャル・オフィサーであるマイク・ジョンストンは「いま、4気筒のエミーラがラインアップに加わることで、私達はこのクルマの幅広い能力と魅力に新たな次元を加え、お客さまが期待するすべての性能と俊敏性を提供し続けながら、新たなレベルの効率性とアクセシビリティを提供します」と語る。
また、ロータスのビークルアトリビュート・アンド・プロダクトインテグリティ担当でぅレクターであるギャバン・カーショウは「2リッターエミーラのサスペンションセッティングはロータスの優れた特徴である優れたボディとコントロール性を実現し、クルマが決して過酷さを感じることがないよう、入念にチューニングされています。パワートレインとトラクションおよびスタビリティコントロールシステムとの連動性にも磨きをかけ、ロータスのドライバーが期待する高性能なフィーリングと繋がりを実現しました」と自信をのぞかせた。
V6と同様、直4を搭載した新世代ロータスも、そのパフォーマンスに間違いはないようだ。ロータス最後のガソリン車となるエミーラには期待しかない。
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