5月4日に行われた2019年のスーパーGT第2戦富士の決勝レース。スーパーGT GT300クラスで優勝を飾ったGAINER TANAX GT-Rの平中克幸と安田裕信がレースをふり返るとともに、優勝の喜びを語った。
GAINER TANAX GT-R
平中克幸
「(予選日の)フリー走行からクルマの調子はよかったんですが、Q1では路面とクルマのコンディションがマッチせず、Q1落ちしてしまいました。(Q2進出車両に)四輪脱輪したクルマがあって、それに助けられるような形でQ2に残ることができました」
「Q1(のデータ)をもとにマシン(のセッティング)も変えていって、そのおかげでなんとか4番手に食い込むことができました。この流れを見た時に、決勝でも勝てるんじゃないかという自信が持てましたね。そんななかで臨んだ決勝でした」
「ファーストスティントの安田選手が豪雨のなか、素晴らしい走りをしてくれて。一時トップを奪われたりしましたけど、路面がドライに変わっていくタイミングも読んでくれて、それも完璧でした。どのクルマよりも早いタイミングで(スリックタイヤに)変えていったと思うんですけど、その作戦がよかったですね。2番手以下にマージンを築くことができました」
「僕のスティントもかなりいい状態で走ることができたので、よかったです。最後も安田選手が踏ん張ってくれましたね。ああいう状況は精神的にも追い詰められるので、(同じ状況で)過去に抜かれてしまったこともあったと思うんですが、その状況で踏ん張ってくれて優勝に導いてくれました」
「今回の優勝はドライバーだけでなく、チームも含めて完璧な仕事をした結果だと思います。いままで何度か優勝経験がありますけど、そのなかでも一番うれしい勝ちかもしれません」
「違うカテゴリ(ピレリスーパー耐久)ですが、平成最後のレースで勝ったんです。今回、令和最初のレースでも勝つことができました。平成最後も令和最初もいい流れになっているので、今年は良い流れなのかなと感じています(笑)」
安田裕信
「セーフティカー明けは、かなりいいペースで走ることができたので、『かなりギャップを作ったろ』と思っていたんですけど、(路面が)乾いてくるとLEON(LEON PYRAMID AMG)がすごい速くて。抑えきることができませんでした」
「そのあと平中選手にバトンをつないで、平中選手もいいペースで走ってくれ、マージンを作ってくれました。これが今回の優勝につながったと思います」
「最終スティントは同じGT-R同士のバトルになると思っていました。セカンドスティントも(リアライズ 日産自動車大学校)GT-Rは速かったですからね。そうなると思っていたら、まったく違うクルマ(ARTA NSX GT3)が後ろから迫ってきたんです」
「最終ラップは落ち着いていて、GT500をうまく利用しながら勝つことができました。外から見ていると僕が頑張ったように見えたかもしれませんけど、予選やセカンドスティントで平中選手が頑張ってくれたことが勝因。僕はうまく抑えきることができた、というだけです」
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