現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 愛車歴30年の日産R32「スカイラインGT-R」はいまも進化中! ドラッグレースの一線から退いた、750馬力オンリーワン仕立ての仕様とは

ここから本文です

愛車歴30年の日産R32「スカイラインGT-R」はいまも進化中! ドラッグレースの一線から退いた、750馬力オンリーワン仕立ての仕様とは

掲載 11
愛車歴30年の日産R32「スカイラインGT-R」はいまも進化中! ドラッグレースの一線から退いた、750馬力オンリーワン仕立ての仕様とは

ノーマル戻し&保存ではなく、現在進行形でクルマ遊びを楽しむ

シャコタンやツライチなど独自スタイルのGT-Rカスタムを提案する九州唯一の専門店が「ガレージアクティブ」です。長年のドラッグレース経験を活かしたハードチューンやフルレストアなど、ワンストップでユーザーのニーズに応えています。そんな同社のオリジナリティあふれるマシンメイクに共感するGT-Rオーナーを紹介。今回登場するのは、新車から2年落ちでR32「スカイラインGT-R」を購入し、2桁ナンバーを維持している小山さんです。

15年前に「つなぎのクルマ」として購入した日産R32「スカイラインGT-R」…気がつくと、ともに人生を歩むパートナーになっていました

180SXでの打倒GT-Rを諦め、ノーマルで速いBNR32を購入

今なおクルマ好きから絶大な人気を誇る日産R32型「スカイラインGT-R」。そんな平成の名車もすでに誕生から35年が経過し、一般の人から見れば立派なヒストリックカーだ。ただ、昨今の海外からの人気、中古車相場の高騰などの事情を鑑みて、ノーマル志向&保存派が増えている。しかし、小山貴司さんはその真逆を行く。現在進行形でカスタマイズを楽しんでいるのだ。

「免許を取ってから、いずれのクルマもエンジンまで手を加え、秘めた性能を引き出していました。とくに180SXでは、打倒GT-Rと意気込んで2.2Lのフルチューンをしたのですが、無理がたたったのか、高速道路上で突如ストップ。この一件でもうチューニングはやめようと決めましたが、速いクルマから降りることはできませんでした。そこで選んだのが、ライバルであり、超えるべき存在であったBNR32でした」

ガレージアクティブへ足を運んだことで、チューニングの道へカムバック

運よく、ディーラー担当者からスカイラインGT-Rを手放すという話があり、即座に購入を決断。新車2年落ちの1992年式BNR32を新たな愛車として迎え入れた。

最初の15年はビジュアルを好みに仕立てたのみで、エンジン本体はノーマルを貫いていた。しかし、のちに主治医となるGT-R専門店のガレージアクティブに電装系のトラブルで長期入庫となる。仕上がるのを待ちきれず、出入りする機会が増えたことで運命が変わる。

「わたしの記憶ではお店にある約8割がタービン交換していた印象でした。そうしたクルマを眺めるたびに感覚が麻痺。気がつけば、身体に染みついた速さへの欲求を抑えられなくなっていました。そんなとき坂本社長から“タービンがヘタっているんじゃない?”という悪魔のささやきを受け、ついに気持ちは崩壊。再びチューニングの世界に足を踏み入れることとなりました」

街乗りを快適に、壊れない仕様とオーダーしたが、それでもパワーは600㎰超え、あらためてGT-Rの潜在能力の高さには驚かされた。

ドラッグレースの好結果から、本格的な競技車両の製作にも着手!

さらに転機となったのが、ドラッグレースへの参加だ。坂本社長に誘われた初レースでまったくの未経験ながらいきなり10秒6を記録。ドラッグレースを知らない人には理解できないかもしれないが、いかにチューンドGT-Rが速いとはいえ、軽量化なしの600㎰、しかも初めてのレースでこのタイムを出せるものではない。

それを見た坂本代表がドラッグレース参戦を打診。走らせ方を覚えるとともに同じマシンで9秒台をマーク。さらに初年度ながらシリーズ制覇という快挙も成し遂げる。小山さんにはドラッグレースの才能があったのだ。

この好結果から、より上を目指したいという思いが芽生え、R33 GT-Rで本格的な競技車両を製作したことで、R32はレースの世界からは引退することとなった。しかし、長年酷使したためか、エンジン本体にクラックが入り、再び入庫することに。オーバーホールの際にHKS最新のクランク角センサーなどを組み込んで、マネジメントを見直した。

タイムではなく、純粋に走って楽しむためにドラッグレースに参戦したい

トランスミッションはドラッグレースに耐えうるOS技研のシーケンシャルをセットし、エンジンは2.7Lへの排気量アップとHKSのGT III-5Rのシングルタービンで、750psまで引き上げられている。

エクステリアも純正スタイルを損なうことなく、全幅が80mm拡大するワイドボディキットを装着したうえで、大好きなディープリムのWORKマイスターS1ホイールをインストール(今回で通算8セット目、タイヤは295/35R18)。パフォーマンス、ビジュアルを含めてオンリーワンな1台に仕立てている。

「R32からR35まで歴代のGT-Rはどれも好きですが、R32は別格。にらみをきかせたような厳つい顔がなんとも言えませんね。競技からは退きましたが、エンジンが完成した今、一度ドラッグレースに出てみたい。タイムではなく、愛車として純粋に楽しみたいんですよ」と小山さん。

手に入れてからまもなく30年。BNR32への情熱はいまだ尽きることはない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【アメリカ】トヨタの「小型SUVコンセプト」がスゴかった! 全長4.3m級ボディに“ゴツ顔”採用! “次期FJクルーザー”ともいわれた「FT-4X」とは?
【アメリカ】トヨタの「小型SUVコンセプト」がスゴかった! 全長4.3m級ボディに“ゴツ顔”採用! “次期FJクルーザー”ともいわれた「FT-4X」とは?
くるまのニュース
チェックするタイミングはいつ!? バイクのチェーンとスプロケの点検頻度は?
チェックするタイミングはいつ!? バイクのチェーンとスプロケの点検頻度は?
バイクのニュース
【スポーティグレード追加】ノート・オーラに「オーテック・スポーツ・スペック」 走りをチューン
【スポーティグレード追加】ノート・オーラに「オーテック・スポーツ・スペック」 走りをチューン
AUTOCAR JAPAN
疲労を軽減する「インテリシート」オペルが開発、新型SUV2車種に採用へ
疲労を軽減する「インテリシート」オペルが開発、新型SUV2車種に採用へ
レスポンス
ヤマハの電動アシスト自転車『PAS』、2025年モデル「11車種の特徴と違い」を比較チェック!
ヤマハの電動アシスト自転車『PAS』、2025年モデル「11車種の特徴と違い」を比較チェック!
レスポンス
BYD、佐賀県初の正規ディーラーをオープン
BYD、佐賀県初の正規ディーラーをオープン
レスポンス
どんな由来があるのか知ってる? バイクにまつわる専門用語
どんな由来があるのか知ってる? バイクにまつわる専門用語
バイクのニュース
モデリスタやば!! 新型アルファード専用エアロが鬼カッコいい件
モデリスタやば!! 新型アルファード専用エアロが鬼カッコいい件
ベストカーWeb
ホンダ青山ビル、建て替えで2025年5月に業務終了 新本社は2030年完成予定
ホンダ青山ビル、建て替えで2025年5月に業務終了 新本社は2030年完成予定
日刊自動車新聞
車のナンバー 謎の「2784」どんな意味? 読めたら「天才」! まるでパズルのような難解「語呂合わせナンバー」に込められた思いとは
車のナンバー 謎の「2784」どんな意味? 読めたら「天才」! まるでパズルのような難解「語呂合わせナンバー」に込められた思いとは
くるまのニュース
【TAS2025】スズキ 「SUZUKI BOOST GARAGE」をテーマに参考出品を含め7台を展示
【TAS2025】スズキ 「SUZUKI BOOST GARAGE」をテーマに参考出品を含め7台を展示
Auto Prove
トヨタ『MIRAI』が動力源の水素キッチンカー、汐留クリスマスマーケットに出店へ…12月21-22日
トヨタ『MIRAI』が動力源の水素キッチンカー、汐留クリスマスマーケットに出店へ…12月21-22日
レスポンス
ついに1000万円超えた、トヨタ『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEV…510万円からの入門車も
ついに1000万円超えた、トヨタ『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEV…510万円からの入門車も
レスポンス
とうとう1000万円超え!! 新型アルファード/ヴェルファイアが衝撃の姿に
とうとう1000万円超え!! 新型アルファード/ヴェルファイアが衝撃の姿に
ベストカーWeb
ホンダ新型「プレリュード」2025年登場へ! 新ハイブリッド搭載? 迫力エアロ仕様もあり!? 24年ぶり復活の「スペシャリティクーペ」どんなクルマになるのか
ホンダ新型「プレリュード」2025年登場へ! 新ハイブリッド搭載? 迫力エアロ仕様もあり!? 24年ぶり復活の「スペシャリティクーペ」どんなクルマになるのか
くるまのニュース
カワサキ「シェルパ」延期していた発売日が12月25日に決定
カワサキ「シェルパ」延期していた発売日が12月25日に決定
レスポンス
イギリスのマイナーメーカー「ヴォグゾール」の工場閉鎖で大騒ぎ! ムリなEV化の流れが生む社会不安
イギリスのマイナーメーカー「ヴォグゾール」の工場閉鎖で大騒ぎ! ムリなEV化の流れが生む社会不安
WEB CARTOP
【ホンダレーシング2024 シーズンフィナーレ・レポート】 日頃の応援に感謝を込めて、トップライダーがウェルカムプラザ青山に集結!
【ホンダレーシング2024 シーズンフィナーレ・レポート】 日頃の応援に感謝を込めて、トップライダーがウェルカムプラザ青山に集結!
モーサイ

みんなのコメント

11件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1870.03258.0万円

中古車を検索
GTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1870.03258.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村