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【旧車】60年代の国産スポーツカー(その16・最終回)パワー競争に参戦した軽自動車たち

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【旧車】60年代の国産スポーツカー(その16・最終回)パワー競争に参戦した軽自動車たち

1961~70年は、日本の近代スポーツカーが飛躍的に進化した10年だった。この時代に矢継ぎ早に投入された新型スポーツカーは、まさに日本の自動車技術の進化の歴史と言っていい。そんな飛躍の10年を彩った珠玉のマシンを振り返ってみる。最終回は、パワーウオーズを展開した各車の軽自動車を紹介しよう。

ホンダN360に触発され、軽自動車のパワーウオーズが始まる
1967年3月、ホンダがN360を発売した。当時の軽自動車の最高出力は20~23psが普通だったのだが、ホンダN360は31psで価格は31万3000円(工場渡し)というインパクトは大きかった。

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このホンダN360の登場により、軽自動車業界はパワー競争に突入する。とくにスポーツモデルは36ps=排気量1リッターあたり100psが当たり前の時代になっていく。当時の1Lエンジンはスポーツモデルでも70psくらいだったから、このスペックはかなりのものだった。

ここで紹介するように、軽自動車メーカーの各社からスポーツ軽が続々と発表され、最後は1970年7月に登場したダイハツのフェローMAX SSが2サイクルながら40psを絞り出し、パワー競争に終止符を打った。

ダイハツ・フェローSS(L37S型 1968年5月発表)
圧縮比10.6とツインキャブで32ps/3.8kgmを発生するジェットバルブ付き2サイクルエンジンを搭載。リアサスペンションがスイングアクスルのFRで、ピーキーだが切れの良い走りが楽しめた。

スバル360 ヤングSS(K111型 1968年8月発表)
名車スバル360の最後を飾った36psカー。1958年の発売以来11年間変わらぬ2サイクル2気筒エンジンは圧縮比7.5とソレックスのツインキャブで36ps/3.8kgmまでパワーアップされたが、生産期間わずか10カ月で使命を終えて後継車R-2と交代する。

ホンダ N360TS(N360型 1968年9月発表)
ライバルの高出力化に対応するため登場したN360のTシリーズは、SOHC直列2気筒に圧縮比8.5とCV(可変ベンチュリー)キャブを2連装して36ps/3.2kgmとした強化型エンジンを搭載。120km/hの最高速度を公称した。

スズキ・フロンテSS(LC10型 1968年11月発表)
リードバルブ付き2サイクル直列3気筒エンジンは圧縮比6.9と3キャブレターで36ps/3.7kgmというスペックを発生。低速トルクはなかったが、高回転での爆発力はNo.1だった。RRのハンドリングも楽しめた。

ミツビシ・ミニカ70 GSS(A101型 1969年12月発表)
2サイクル2気筒エンジンに圧縮比10.0とSUツインキャブレター装着で38psを発生。360ccの軽自動車で、初めて1リッターあたり100ps超を達成した。5リンクのリアサスペンションにより、FRならではの極めて素直な操縦性を示した。

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