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選べる3種のハイブリッド 新型レクサスRXへ試乗 5代目へ進化 500hは6速AT採用

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選べる3種のハイブリッド 新型レクサスRXへ試乗 5代目へ進化 500hは6速AT採用

3種類用意されたRXのハイブリッド

SUV人気にあって、レクサスRXの英国での売れ行きはさほど目立っていない。2023年初頭から発売が始まる5代目は、そんな現状を改善させられるだろうか。

【画像】5代目へ進化 ハイブリッドは3種類 新型レクサスRX 競合する上級SUVと比較 全120枚

同社が95%新しいと主張する新型RXがベースとするのは、GA-Kと呼ばれるプラットフォームの改良版。ひと回り小さいSUVのレクサスNXも採用している。

先代比でホイールベースは60mm長くなり、左右のタイヤの間隔、トレッドも若干広げられている。しかし全長は4890mmと変わらない。

シャシー後部を強化することで、ねじり剛性を向上。サスペンションは、リア側に新開発のマルチリンク式を採用。フロント側はマクファーソンストラット式となる。

パワートレインには3種類が用意された。いずれも電動化技術が導入されているが、内容は大幅に異なる。

最も馴染みのあるものがRX 350h。2.5L直列4気筒エンジンを主軸としたレクサスでは定番のハイブリッドで、2基の駆動用モーターが組み合わされる。

フロント側のモーターとエンジンは、遊星ギアを介してドライブトレインとつながっており、走行スピードと関係なく個別に回転できる。説明すると長くなる複雑なシステムだ。

自然吸気のガソリンエンジンは190psを発生。フロント側の駆動用モーターは182psを生み出す。リア側には54psの駆動用モーターが載り、四輪駆動化されている。

駆動用バッテリーは、容量非公表のニッケル水素。システム総合の最高出力は250psで、ライバルを挙げるならディーゼルエンジン・モデルが該当する。

6速ATを採用した371psのRX 500h

新世代の本命の1つとなるのが、RX 450h+と呼ばれるプラグイン・ハイブリッド(PHEV)。内燃エンジンは先出のものと同じ2.5L直4だが、最高出力は184psと若干低い。組み合わされる2基の駆動用モーターも、RX 350hと共通している。

PHEVの駆動用バッテリーは、容量18.1kWhのリチウムイオン。システム総合での最高出力は308psとなり、EVモードを選べば電気の力だけで64km走行が可能。充電スピードは6.6kWまで対応する。

大きな駆動用バッテリーの充電量がなくなると、RX 350hに似たハイブリッドとして走る。今回は僅かな時間試乗することができたが、真夏の暑さにも負けずカタログ値へ近い距離をEVモードで走れていた。

そしてRXで注目となるのが、最も要求の強いクルマ好きのため、とうたわれるRX 500h。こちらには271psを発揮する2.4Lの直列4気筒ターボエンジンを主軸に、フライホイールが本来ある場所に87psの駆動用モーターを搭載。クラッチで両者を結ぶ。

トランスミッションには6速オートマティックが採用された。リアアクスル側には103psの駆動用モーターが載り、システム総合で371psと76.0kg-mを発揮する。

公称の燃費は、PHEVが1番優れ90.9km/L。RX 500は1番悪く12.0km/Lとなる。ハイブリッド・システム以外は、お互いに大きな違いはない。

インテリアや走行時の洗練性は高い

インテリアの印象は良い。レクサスによれば、装飾的な部分よりテクスチャやフィーリングに重点を置いて仕上げたという。確かに素材の質感は全体的に高く、スイッチ類などのデザインもクリーンにまとまっている。

ダッシュボードの中央には、14.0インチのタッチモニターが据えられる。トヨタは今後、さらにスマートフォンとの統合が進むと考えているようだ。

ハイブリッド・システムには3種類が存在するものの、RXを運転して得られる印象は共通している。ステアリングは滑らかで、乗り心地は落ち着いている。

洗練性は非常に高く、風切り音やタイヤノイズなども極めて小さい。加速中は、350hと450h+の車内にはエンジン音がハミングのように小さく響く。ハイブリッド・システムが、高い回転域を利用するためだろう。

6速ATが搭載される500hの場合、よりダイレクト感が強くレスポンスもいい。ただし、新しいRXで最速なのは間違いなくPHEVの450h+。0-100km/h加速は、500hの6.5秒に対し6.2秒となっている。

この500hでは、アダプティブダンパーが標準装備され、コーナリング時などの姿勢制御を高めている。とはいえ、ジャガーFペイス SVRのようにドライバーを鼓舞するほどではない。

運転する楽しみを最も求めるなら350h

新しいRXで最も運転する楽しみを求めるなら、トヨタの想定とは違うかもしれないが、350hがベストなように感じた。500hと450h+の車重は2.1t前後あるが、350hは約130kgも軽いというのが1番の理由。1t台に留めている。

その結果、敏捷性や応答性がRXのなかでは1番優れる。さらに燃料消費量も少なく、英国では税金でも有利といえる。

レクサスRXは積極的な運転ではなく、落ち着いた走りとの相性が良いことに変わりはないだろう。具体的な評価は、英国価格が判明するまでお預けとしたい。

レクサスの英国ディーラーの印象やモデルの所有体験は、以前から素晴らしい。少なくともこれまでの例を踏まえると、パワートレインに関係なく、悪くない評価が与えられるのではないだろうか。

レクサスRX 500h(北米仕様)のスペック

英国価格:7万ポンド(約1155万円/予想)
全長:4980mm
全幅:1920mm
全高:1695mm
最高速度:209km/h
0-100km/h加速:6.2秒
燃費:12.0-12.5km/L
CO2排出量:182-189g/km
車両重量:2100kg
パワートレイン:直列4気筒2393ccターボチャージャー+ツイン電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:371ps(システム総合)
最大トルク:56.0kg-m(システム総合)
ギアボックス:6速オートマティック

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みんなのコメント

66件
  • いつも思うけど、何故トヨタ/レクサスのハイブリッドの記事で、CVTが!!って連発するのに、テスラやアリアとかEVの記事にはCVTがー!って言わないの?
    めっちゃ不思議なんだけど??
  • 0-100はPHEVの方が速いんだ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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