ハリアー/RAV4 ほかにも「兄弟」が
text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)
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まもなく登場が予定されているトヨタのクロスオーバーSUVである新型ハリアー。初代から数えると4世代目のモデルということになる。
この新型ハリアーは、トヨタの新世代プラットフォームであるTNGAを採用しており、その中でもGA-Kプラットフォームと呼ばれるものが土台となっていることから、すでに同じプラットフォームを使用して登場しているRAV4とは兄弟車関係に当たるということになる。
さらに昨年末に北米で販売がスタートしたハイランダー(4代目)も同じプラットフォームを使用しており、先月には北米市場に新型ハリアーの完全なる兄弟車として新型ヴェンザが投入されることもアナウンスされた。
こうなってくると、もはや何がどんなキャラクターを持つ車種なのかわかりにくくなってしまうので、ここで一度整理してみたいと思う。
まず、この4車種の中で末っ子とも言えるポジションを担うのがRAV4だ。
代を重ねるごとに大型化していったRAV4ではあるが、初代モデルは5ナンバーサイズに収まるコンパクトなクロスオーバーSUVだったということもあり、現在でもそのポジションを担っている。
そのため、搭載されるエンジンも最も小さいものでは4気筒2Lのガソリンエンジンと、4兄弟のボトムラインを担う車種というのは変わっていない。
ハリアーの完全な兄弟車「ヴェンザ」
次は今年の夏ごろに北米市場で発売がアナウンスされた新型ヴェンザ。
日本では馴染みのない車名だが(そもそも別の意味に聞こえてしまう)、次に登場するモデルは2代目となる。
初代ヴェンザはデザインから開発、生産に至るまで北米で行われており、北米市場を狙いうちしたモデルとして2008年から2015年まで販売されていたモデルだ。
クロスオーバーSUVながら全高をかなり低めたスタイリングが特徴的なモデルであった。
ボディサイズは全長約4800mm、全幅約1900mmと新型ハリアーに近いサイズだが、全高が約1600mmだったといえば、そのスタイリングがおわかりいただけるだろう。
このように初代ヴェンザはハリアーとの外観上の関係性は全くなかったが、実は2代目ハリアーと同じKプラットフォームを使用しており、エンジンも2代目ハリアーに設定のあったV6 3.5Lの2GR-FE型を搭載していた。
それが縁となったのかどうかは不明だが、夏ごろ登場する2代目ヴェンザは完全なハリアーの兄弟車となり、細かな加飾などを除けば完全に同一の内外装を持つモデルとなっている。
ただしパワートレインには違いがあり、ハリアーに用意される2Lガソリン車や、2.5Lハイブリッド車の2WD仕様は用意されず、全車2.5Lハイブリッドの4WDとなるのが最大の差異と言えるだろう。また、2代目ヴェンザはハリアーと同じトヨタ高岡工場で生産される予定だ。
兄弟とは思えない大型のハイランダー
最後にご紹介するのは、昨年末から北米仕様で4代目となるモデルが販売されているハイランダー。
そんなハイランダーの元祖は、2000年に初代ハリアーの兄弟車として登場したクルーガーとなる。
もともと高級クロスオーバーSUVとしてリリースされたハリアーに対し、コンサバティブなイメージの車種として登場した。
海外ではハリアーがレクサスRXとして販売される一方で、クルーガーはハイランダーという名前で販売され、ハリアーには存在しない3列シートモデルやハイブリッドなどを追加し、独自の進化をすることとなる。
日本でのクルーガーとしての販売は初代のみで終了したが、海外ではハイランダー名義でモデルチェンジを重ね、昨年末に4代目へと進化した。
新型となったハイランダーは、4950mmの全長と1930mmの全幅を誇り、ランドクルーザー200並みの堂々のボディサイズ。シートは3列となり、7人乗りと8人乗りが用意される。
搭載エンジンはハリアーにも採用される2.5Lハイブリッドのほか、V6 3.5Lも用意され、まさにアメリカンSUVといった様相だ。
北米トヨタのラインナップには、さらに大きなエンジンを搭載する4ランナーやセコイアが存在するが、装備の充実ぶりはハイランダーが上手と言えそうだ。
このように、仕向地に応じてクルマを作り分けるのはさすがトヨタといったところ。
ヴェンザやハイランダーが日本でラインナップされることはないだろうが、TNGAプラットフォームの拡張性を改めて実感した次第である。
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