標準仕様から「S」を経て、いよいよマカンの進化はその頂点に達することになった。注目のポイントは、2割近くも排気量が縮小された新しいパワーユニットの仕上がり。熟成が進むフットワークも含めて、その進化には目を見張るものがあった。(Motor Magazine 2019年12月号より)
最新のターボレイアウト採用で効率アップ
2018年末フェイスリフトを受けたマカンにトップモデル「マカンターボ」が追加された。
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南アフリカ、ケープタウンに現れたニューマカン ターボのエクステリアおよびインテリアデザインは、日本では2019年初夏に先んじて導入され標準仕様を踏襲しながらも、フロントグリル両脇のエアインテークや左右いっぱいに広がったスリットなどで差別化されている。
リアエンドでは大型化されたルーフスポイラー、左右にそれぞれ2本に分かれたエキゾーストパイプがターボを象徴するポイントだ。一方、インテリアはスタンダードマカンとほとんど変わっていない。
対照的に大きく変わったのは、心臓部のV6エンジンである。これまでの3.6Lから2.9Lにダウンサイズされ、パナメーラターボのV8エンジンで採用されたように2基のターボが90度のバンク内側に移されている。
いわゆる「ホットインサイド」と呼ばれるこの最新のターボレイアウトは、ターボチャージャーシステムの効率が向上することに加え排気浄化に有利なのだ。このエンジンは欧州最新の排出ガス規制ユーロ6dをクリアしている。
さらに欧州仕様ではOPF(直噴ガソリンエンジン用PMフィルター)も装備されている。こうした環境対策を徹底しているにもかかわらず、最高出力は旧モデルの400psから440psへと向上している。一方、最大トルクは500Nmで変わらない。ただしOPFの装着が要求されていない日本仕様は、550Nmに達している。
7速DCTを装備した新しいマカンターボのダイナミック性能は0→100km/h加速が4.5秒(スポーツクロノパッケージ搭載モデルは4.3秒)、最高速度は270km/hと発表されている。
心地よく響くエキゾースト。ニュートラルな挙動も二重丸
実際に走らせてみて、真っ先に感じたのは、新しいターボエンジンのピックアップの良さだった。アクセルペダルのわずかな動きにも正確に反応し、1500~2000rpmですでに十分なトルクが湧き上がり、およそ2トンのボディを軽快に加速させる。
さらに4000rpm付近からパワーが増大し、6800rpmのリミットまできっちりとストレスなしに回すことができる。後方から響くバリトンが心地よいエキゾーストサウンドも、ドライバーの気持ちを心地よく高揚させてくれるエッセンスのひとつだ。
またスポーツプラスでは、ペダルオフでバックファイアサウンドを演出してくれるが、これもAMG系と比べるとやや控えめな響きで好感が持てる。
ケープタウン郊外のワインランド郡の山道のドライブでは、スタンダードからさらにファインチューニングを受けたシャシ性能にとても驚かされた。同乗してくれたマカンのプロジェクトリーダー、セバスチャン・シュタイガー氏によれば、フロントには新たなセッティングのコイルスプリングとダンパー、そして新たに設計されたアルミ製高剛性リンクとが組み合わされているのだそう。それが、しっかりとしたステアフィールとトレース性能を実現している。
一方リアのスタビライザーも強化され、一層のニュートラルステアを実現しているところも魅力だろう。トータルで評するなら、完全にひと皮向けた進化であり、ここでも最新のポルシェは最良のポルシェであることを強く感じた。
最新のマカンオーナーとしてひとつ気になったのは、右ハンドル仕様のドライビングポジションと操作系の位置関係の不自然さだ。ハザードスイッチの位置などが使いづらく、改良を願ってやまない。(文:木村好宏)
■ポルシェ マカン ターボ 主要諸元
●全長×全幅×全高=4684×1926×1624mm
●ホイールベース=2807mm
●車両重量=1945kg
●エンジン= V6DOHCターボ
●排気量=2894cc
●最高出力=440ps/5700-6000rpm
●最大トルク=550Nm/1800-5600rpm
●駆動方式=4WD
●トランスミッション=7速DCT
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