この記事をまとめると
■サーキットコースの舗装は一般道とは違う特徴を持っているのか担当者に聞いてみた
1年間で「100億円」単位もザラ! モータースポーツに莫大なお金がかかるワケ
■石やアスファルトの時点から専用品が使用されており別ものになっている
■そして日々のメンテナンスを怠らないことでその高い品質を保っている
表面は公道とは比べものにならないほど凹凸がない!
レース競技の舞台となるサーキットは、一般道と違って路面が綺麗であり、凸凹もなく、少々の雨ならばすぐに乾くイメージがあるが、果たしてサーキットと一般道の路面はどのように違うのか?
というわけで、WECやスーパーGT、スーパーフォーミュラ、スーパー耐久の24時間レースでもおなじみの富士スピードウェイの担当者に直撃。国内屈指のハイスピードコースを題材にサーキットの路面の秘密をクローズアップしたい。
まず、冒頭で触れた「路面が綺麗」および「凹凸がない」というのは、筆者の漠然としたイメージだったのだが、あながちその印象は間違っていないようで、富士の担当者によれば「時速300km/hオーバーのレーシングカーでも安定して走行できるように、パンプがなく、可能な限り滑らかに作られています」とのこと。さらに「路面のミューを高めるべく、レーシングタイヤに骨材が食い込むように工夫しています」と付け加える。
実際、サーキットの舗装は専門のプロ集団が最新の舗装技術と機械を使って施工を実施。材料に関しても「製造工場を専用とすることで、サーキット用スペシャルブレンドのアスファルト混合物を製造しています」とのことで、一般道とは異なる仕様となっているようだ。
また、気になる耐久性も高く、「急激な加減速やコーナーでのタイヤグリップに対抗できるように、一般道よりも耐久性が高められています」と前述の担当者は語る。
具体的には「フォーミュラカーやプロトタイプカーなどはウイングや車両形状による空力で車両重量の数倍の力で路面に押しつけられていますからね。それに加えてレーシングタイヤのグリップも高いので、サーキットの舗装は強い力を受け続ける過酷な環境下にあります。これに耐えきれず、舗装が剥がれることがないように、材料となる石やアスファルトは特別に選定したものを使用することで高い耐久性を実現しています」とのことだ。
もちろん、定期的なメンテナンスも行われているようで、「日々の清掃はもちろん、定期的な点検を行うことでコースの安全性や機能を確認し、状況によって舗装の張替えなどのメンテンスを実施しています」と担当者は語る。
このように、同じアスファルトとはいえサーキットの舗装と一般道の舗装は別物で、専用の材料と最新技術で施工することによって、フラットで美しい舗装を実現。各レースで展開されているテール・トゥ・ノーズ、サイド・バイ・サイドのハイスピードバトルもこのクオリティの高い路面があるからこそ、実現しているのである。
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みんなのコメント
切削機落ちるんじゃないかと思ったっけ