海外専用モデルとして2016年に登場し、2020年に日本デビューをはたした日産キックス。女優の伊藤かずえさんが愛車のシーマをレストア中に代車として使用していたこともある人気のSUVだが、そろそろ次期型のウワサが聞こえ始めた!!
※本稿は2023年9月のものです
文/ベストカー編集部、写真/NISSAN、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年10月26日号
新型キックスのテスト写真ゲット!! 次もタイ生産も内装デザイン大幅レベルアップの予感
■スクープ写真も出た! 新型日産 キックスは鋭意開発中
海外での公道テストを捉えたスクープショット。ボディ全体が偽装されており、詳細はつかみにくいが、現行型よりもスポーティな印象になっているのはわかる(写真:APOLLO)
海外専用モデルとして2016年に登場し、2020年に日本デビューした日産キックス。日本ではe-POWER専用車で人気を博しており、2022年7月にはマイナーチェンジを実施して4WD車を追加設定している。
日本仕様はデビューから3年、マイナーチェンジしてからはまだ1年数カ月しか経っていないが、海外での初登場からはもう7年も経過している。そろそろ次期型が登場してもおかしくないタイミングになってきており、実際、海外での公道テストのもようを撮ったスクープ写真が出回り始めた。
それがこの上の写真。ボディ全体が偽装されており詳細はつかめないものの、サイズ感や全体のフォルムで次期キックスのテスト車であると判断できる。この写真と関係者からの情報を総合し、作ったのが下に掲載している予想CGとなる。
全体的なフォルムは現行型から大きく変わらないが、新しい日産フェイスの採用でイメージを一新(ベストカー編集部作成の予想CG)
基本的なフォルムは大きく変わらないが、ルーフラインが丸みを帯びることで、現行型よりもスポーティな印象となる。
テスト車からはフロントマスクの造形を読み取ることはできないが、4月の上海モーターショーに出展したパスファインダーコンセプトのイメージを踏襲するとの情報が入っている。日本でいえば「セレナ顔」ということで、現行型からそこは大きく変わる部分となる。
現行キックスのボディサイズは全長4290×全幅1760×全高1605mm、ホイールベース2620mmだが、次期型はそれぞれが少しサイズアップするものの基本的なサイズ感は変わらないという情報だ。
大きく変わるのはプラットフォームで、ルノーとの共同開発によるCMF-Bを新採用。日産ではノート、ルノーではルーテシアなどに使われているプラットフォームで、その実力の高さは定評のあるところ。
基本設計の古い現行キックスは旧式のVプラットフォームだけに、走りの質感が大幅に向上することは間違いないだろう。
■金型が盗まれた!? 日本登場は2025年か
日本仕様はe-POWER専用になるのは現行型と同じ。ノートに搭載されている直3、1.2L・e-POWERが有力。FFと4WDを設定するのも同じだ
日本仕様のパワーユニットはe-POWER専用になる。発電用エンジンが3気筒の1.2L(ノートに採用)なのか1.4L(セレナに採用)なのか、そのあたりの確定的な情報はまだないが、編集部では1.2Lと予想。最高出力は現行型のフロントモーター136ps、リアモーター68psから大きく変わることはないだろう。
グローバルカーであるキックスは仕向地別に生産工場が分かれており、現行型はブラジル、メキシコ、中国、タイで生産。このうち日本へはタイから輸入されており、次期型もその方式は変わらない。
また、海外が先で日本はそのあとというタイミングも現行型と同じとなるが、メキシコでは2023年12月から海外向けガソリンエンジン車の生産が始まる予定だったという。しかし、金型を輸送する車両が盗まれるという事件が発生し、生産開始を2024年6月まで延期する事態が起きている。
つまり、海外向けガソリン仕様のキックスはデビュー目前だったということだが、e-POWER専用車となる日本仕様の開発は今なお進行中。情報によると、日本デビューは2025年が有力ということだ。
●NEWキックス4WD予想スペック
・全長×全幅×全高:4300×1790×1600mm
・ホイールベース:2640mm
・車両重量:1500kg
・パワーユニット:直3、1.2L・e-POWER
・エンジン最高出力/最大トルク:82ps/10.5kgm
・モーター最高出力:フロント140ps/リア70ps
・WLTCモード燃費:20.0km/L
・予想登場時期:2025年秋
・予想価格:330万~360万円
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みんなのコメント
セレナからだと思うけど個人的には好きではない。
全車種デザインを似たようにすると全車種嫌いになるから違うメーカーにしないといけなくなる。