米国現地時間の6月8日(木)にワールドプレミアされるレクサスのラグジュアリーSUV「GX」。日本導入が濃厚な一台だが、その仕様、パワートユニットはどうなるのか!? 最上級SUV「LX」との関係、次期トヨタ「ランドクルーザープラド」もどうなる!?
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●文:月刊自家用車編集部
レクサス「GX」初のハイブリッド搭載か!? トヨタ「タンドラ」&「タコマ」に搭載のi-FORCE MAXかそれとも、、、3.5LV6ツインターボ!?
現行モデルまで海外専売だったレクサスのラグジュアリーSUV「GX」。日本のレクサス公式Twitterアカウントも次期「GX」のティザーを開始するなど、日本導入が濃厚、いや、ほぼ決まりという状況になってきた。
―― GA-Fプラットフォーム(写真はランドクルーザーのもの)
そこで気になるのが、新型「GX」のパワートレーンだ。プラットフォームについては、レクサス「LX」とトヨタ「ランドクルーザー」で採用しているフレーム構造を採用しているGA-Fプラットフォームの採用は当然で決まりだろう。このプラットフォームは、北米専売のSUVでるトヨタ「セコイア」やピックアップトラックの「タンドラ」、さらに2023年5月に発表されたばかりの「タコマ」にも採用されている。
このGA-Fプラットフォームは縦置き/後輪駆動がベースとなっており、車種にあわせてAWDシステムが組み合わされる。レクサス「LX」とトヨタ「ランドクルーザー」は、最高出力415PS/最大トルク650Nmの3.5LV6ガソリンツインターボエンジンと10速オートマチックトランスミッションの組み合わせで、ランドクルーザーには最高出力309PS/最大トルク700Nmの3.3LV6ディーゼルターボエンジンもラインアップされている。
米国で販売されている現行型の「GX」は、301PSの4.6LV8ガソリンエンジンに6速オートマチックトランスミッションの組み合わせだ。先代まで5.7LV8エンジンを搭載していた「LX」は現行型で排気量のダウンサイジングを行ったが、新型「GX」も同様となるだろう。
となると、新型「GX」は現行型「LX」と同じ3.5LV6ツインターボエンジンを車格にあわせて最高出力を400PS程度にデチューンして搭載する可能性が高い。トランスミッションについては、部品調達を考えると10速オートマチックトランスミッションがそのまま採用されるだろう。
―― 米国向けSUV「セコイア」に搭載の「i-FORCE MAX」パワートレーン
もう一方可能性があるのは、同じくGA-Fプラットフォームを採用する米国トヨタブランドで販売されている「セコイア」、ピックアップトラックの「タンドラ」/「タコマ」に搭載されている「i-FORCE MAX」パワートレーンだ。
「i-FORCE MAX」は、エンジンとトランスミッションの間のベルハウジング内に独自のモータージェネレーターを搭載するハイブリッドユニットで、「セコイア」と「タンドラ」は、3.5LV6ガソリンツインターボエンジンと10速オートマチックトランスミッションの組み合わせで、最高出力36kW/最大トルク250Nmのモーターとの組み合わせで、システム出力は最高出力437PS/最大トルク791Nmに達する。
発表されたばかりの中型ピックアップトラック新型「タコマ」に搭載される「i-FORCE MAX」は、2.4Lガソリンターボエンジンと8速オートマチックトランスミッションに「セコイア」と「タンドラ」と同じ最高出力36kW/最大トルク250Nmのモーターとの組み合わせで、システム出力は最高出力326PS/最大トルク631Nmを発生する。
新型「GX」に搭載しても、ふさわしい性能を発揮するであろう「i-FORCE MAX」。車格と性能のバランスを考えると新型「タコマ」搭載の2.4Lガソリンターボの「i-FORCE MAX」となるだろうが、レクサスブランドにふさわしいのは3.5LV6ツインターボエンジンの「i-FORCE MAX」であろう。
いずれにしても「i-FORCE MAX」搭載(名称は変わるだろうが)となればシリーズ初のハイブリッドパワートレーン搭載となる。また、新型「GX」の発表後にプラットフォームとパワートレーンを共有するトヨタ新型「ランドクルーザープラド」にも同パワートレーンの採用となれば、「ランクル」初のハイブリッド搭載となる。まずは米国現地時間の6月8日(木)の新型レクサス「GX」のワールドプレミアを楽しみに待とう。
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