現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > タイの美女がお出迎え! 世界の自動車関連メーカーを支える「YACHIYODA」とは

ここから本文です

タイの美女がお出迎え! 世界の自動車関連メーカーを支える「YACHIYODA」とは

掲載 更新
タイの美女がお出迎え! 世界の自動車関連メーカーを支える「YACHIYODA」とは

■世界の自動車関連メーカーを支える「YACHIYODA」の工場を見学

 タイという国は、意外に思われるかもしれませんが、ホンダをはじめとした日本や欧米などさまざまな自動車メーカーが製造工場を構える自動車の一大生産拠点です。

ホンダ、4m以下のプレミアムセダン新型「アメイズ」 世界初披露

 タイ国内の自動車需要も高いですが、タイという国は加工貿易国へと発展するため、独自にアジアや中東などさまざまな国と工業製品の関税排除に向けた条約を交わしています。

 そのため、多くの自動車会社がタイに生産工場を持っています。そのような背景から多くのサプライヤーもタイに工場を持つようになったうえ、タイ資本によるサプライヤーも数多く設立されました。

 今回、工場見学をした「YACHIYODA」もそんなタイ資本のサプライヤーです。

 YACHIYODAの工場は、タイの首都バンコクの郊外にある工業団地に立地。この地域は、日本のサプライヤーも数多く工場を構えます。そのYACHIYODAの工場へ到着した我々は、タイの民俗音楽によるタイの民俗舞踊により歓迎を受けました。

■オリジナルホイールブランドを展開

 生産数の80%を自動車メーカーやメーカー系アフターパーツブランドからのOEM生産。そして20%は、オリジナルホイールブランド「YACHIYODA SPORT WHEEL」をアジアとヨーロッパで展開しています。

 鋳造ホイール専門のサプライヤーで、OEM供給先はホンダやホンダアクセスをはじめ、日本の大手メーカーや韓国、アメリカなどグローバルブランドが名を連ねます。その多くはタイ国内に工場を構えるメーカーです。

 では、YACHIYODAがなぜそれほど多くのOEM供給先を獲得できたのか。それは、工場見学によって明らかになりました。

 YACHIYODAは、OEM供給先からの企画デザインと製品仕様を受けると、それらを設計から金型製造、製造に至るまで一貫しておこなうことができ、品質を保ちながら製品化までのスピードが早いということが挙げられます。

 特に、外部の専門会社に製造委託しがちな金型を自社で製造できることは、試作からの修正や設計変更などにも迅速に対応できるというアドヴァンテージを持つことになります。

 製造工程も、「鋳造するためのアルミ合金の熔解」「熔解したアルミ合金を鋳型に流し込むフォーミング」「鋳造されたホイールを熱処理する工程」などメカトロニクスを駆使した最新のロボット技術を用いることで無人化し、品質の均一化と安全性の向上を図っています。

■安全に対する考え方も世界トップレベル

 安全性の考え方は、事故が起こればそのために工程が止まることで顧客へかかる納期延長などの損失を考慮し、安全性向上に高いレベルで投資をすることで自社社員の生活と顧客満足度の双方を向上させるという方針です。

 リサイクルや環境についても厳しい基準を設けており、ホイール加工の際に排出される切子は全て集められ、アルミ合金のインゴットとして再生。

 その際も、YACHIYODA以外から排出された切子は一切混ぜることは無いとのこと。また、洗浄などで使う水は工場内に設けられた水再処理プラントにより浄化され繰り返し利用することで環境負荷の軽減を図っています。

 こういった取り組みからYACHIYODAでは安全性などの企業レベルを規定する「ISO9001」や環境対応を規定する「ISO14001」などの国際基準の認証を受けています。

 製造工程においても、常に新しい鋳造技術を導入し、また切削技術や塗装技術も最新技術を導入していきます。その導入される新技術も、日本やヨーロッパなどの最先端なものを積極的に取り入れ、工作機械などは優れていれば生産国に関わらず導入しています。

 また。それをオペレートする技術者も常に新しい技術を運用できるように細かい研修過程が用意されているとのこと。技術に関しては、オリジナルホイールで最先端技術を活用し、そこで得たノウハウをOEM供給先へ提案することで優れた製品へと結び付けているようです。

■考えられるテストをすべて実施

 そして、YACHIYODAの信頼される理由のもうひとつは、徹底した検査の姿勢。耐久性や事故などを想定した衝撃テストなどは破壊検査、非破壊検査など考えられる全ての検査項目をおこないます。

 万が一にも、不適合な製品が発見された場合はそのロットの全てを廃棄し、必要であれば金型も作り直すというのです。人を乗せて走るためのホイール、製品として出荷されたものに不良があってはいけないという考え方が信頼性を生むのです。

 YACHIYODAで作られたホイールは、鋳造とは思えないほど目の詰まった素材感とエッジの立った精悍なつくりを見せます。最近の新車で、精度の高い純正ホイールが装着されるようになったのはYACHIYODAのようなサプライヤーが技術を研鑽しているからなのです。

 精度と性能が要求されるホンダアクセスをはじめとするメーカー系アフターパーツブランドには、高いレベルの基準で臨んでいます。YACHIYODAのホイールは、あらゆるホイールの安全基準をクリアしています。

 世界中の自動車メーカーが集まる、一大生産拠点であるタイだからこそ生まれたグローバルな発想と安全基準。今回の工場見学によって確認できたことは、自動車が世界に広がる国際商品であることも再確認できたとても有意義な機会となりました。

こんな記事も読まれています

ニッサン/ニスモ、CNF使用の『ニッサンZニスモ・レーシング・コンセプト』で富士24時間に参戦
ニッサン/ニスモ、CNF使用の『ニッサンZニスモ・レーシング・コンセプト』で富士24時間に参戦
AUTOSPORT web
2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
AUTOSPORT web
2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
2024年F1第6戦マイアミGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
AUTOSPORT web
【GT500技術レビュー/ホンダ編】シビックだから採用できた“非対称”なチャレンジ精神
【GT500技術レビュー/ホンダ編】シビックだから採用できた“非対称”なチャレンジ精神
AUTOSPORT web
爆排気量“V8”の新型「2ドアクーペ」世界初公開! 800馬力超え×4WDの「最強モデル」! 流麗ボディが超カッコイイ「S Eパフォーマンス」中国に登場
爆排気量“V8”の新型「2ドアクーペ」世界初公開! 800馬力超え×4WDの「最強モデル」! 流麗ボディが超カッコイイ「S Eパフォーマンス」中国に登場
くるまのニュース
アップルアカデミーが新人セミナーで人材育成に注力
アップルアカデミーが新人セミナーで人材育成に注力
レスポンス
なぜかデコトラ乗りは「バニング」と「街道レーサー」が好き! 改造車の「兄弟ジャンル」といえる意外な共通点とは?
なぜかデコトラ乗りは「バニング」と「街道レーサー」が好き! 改造車の「兄弟ジャンル」といえる意外な共通点とは?
WEB CARTOP
車買取のおすすめサービスを比較
車買取のおすすめサービスを比較
くるくら
GRスープラ勢、苦しかった富士でも光ったau TOM’Sの強さ。46kgのSWを積みながら7ポジションアップの4位
GRスープラ勢、苦しかった富士でも光ったau TOM’Sの強さ。46kgのSWを積みながら7ポジションアップの4位
AUTOSPORT web
2024年4月の新車販売台数ランキング アルファードなどミニバン5車種がランクイン
2024年4月の新車販売台数ランキング アルファードなどミニバン5車種がランクイン
グーネット
F1は完走者全員にポイントを与えるべき? チーム代表陣からは「今こそ見直す時だ」との声。導入先送りも議論は進展
F1は完走者全員にポイントを与えるべき? チーム代表陣からは「今こそ見直す時だ」との声。導入先送りも議論は進展
motorsport.com 日本版
1990年代の珍技術3選
1990年代の珍技術3選
GQ JAPAN
WRCポルトガルにフルメンバーで臨むトヨタ。「強力なラインアップ。必ず激しい戦いが繰り広げられる」とラトバラ
WRCポルトガルにフルメンバーで臨むトヨタ。「強力なラインアップ。必ず激しい戦いが繰り広げられる」とラトバラ
AUTOSPORT web
フェラーリ新型「ドーディチ・チリンドリ」世界初公開! 830馬力のV12エンジン搭載 車名はそのまま“12気筒”の意味
フェラーリ新型「ドーディチ・チリンドリ」世界初公開! 830馬力のV12エンジン搭載 車名はそのまま“12気筒”の意味
VAGUE
長いトンネルの「非常口」扉の奥はどんな構造? どこに繋がってる? 普段は見れない「謎の通路」には階段や滑り台が!
長いトンネルの「非常口」扉の奥はどんな構造? どこに繋がってる? 普段は見れない「謎の通路」には階段や滑り台が!
くるまのニュース
トヨタ・コニック・プロ、お台場で歩行領域BEV観光サービス「OSAMPO」を提供
トヨタ・コニック・プロ、お台場で歩行領域BEV観光サービス「OSAMPO」を提供
レスポンス
どうなるF1の次期レギュレーション。懸念の声上げていたレッドブル代表「FIAは我々の声に耳を傾けてくれている」
どうなるF1の次期レギュレーション。懸念の声上げていたレッドブル代表「FIAは我々の声に耳を傾けてくれている」
motorsport.com 日本版
[音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー・国産ブランド…小型・薄型モデルのトレンドを分析!
[音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー・国産ブランド…小型・薄型モデルのトレンドを分析!
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

565.0810.0万円

中古車を検索
ヨーロッパの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

565.0810.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村