ハミルトンのフェラーリ初走行を前に、マラネロはお祭り騒ぎ！ 現地警察も増員し対応へ

　ルイス・ハミルトンによるフェラーリ初走行を前に、現地警察が警戒をするなどお祭り騒ぎになっているようだ。

　ハミルトンのフェラーリ移籍は昨年のF1界最大の話題であり、その組み合わせはほとんど前例のないような関心を呼んだ。ハミルトンは現在、フェラーリのファクトリーがあるマラネロを訪れており、まもなくコースデビューを果たす予定だ。

　22日（水）にフェラーリが所有するフィオラノ・サーキットで、TPC（旧車テスト）の一環として、2022年シーズンに使われたF1-75のステアリングを握る予定なのだ。

　ハミルトンはこのテストを前に、20日（月）にマラネロを正式に訪問。初テストに向けて、フェラーリが”テクニカルミーティング兼ブリーフィング”と表現するさらなる作業が予定されている。

　一足早いハミルトンのマラネロ訪問は多くの人を驚かせたが、水曜日のマラネロは大混雑が予想される。motorsport.comイタリア版のスタッフによると、サーキット近辺でホテルの部屋を見つけるのは不可能な状態。サッスオーロを越えてモデナ市までホテルは満室だという。

　そしてマラネロ市長のルイジ・ジローニが、この地域にとって非常に特別な日に安全と交通を保証するため、交通警察を増員して取締りを強化するよう、同地区の同僚に協力を求めたという。

　フィオラノ・サーキットは、サーキットを見下ろすことができるような道路も近くにあり、フェンス沿いだけでなく、テストとはいえハミルトンのフェラーリデビューに大勢のティフォシや好奇心旺盛な見物客が集まることが予想される。

　ハミルトンは22日のTPCでルクレールとコースを共有し、今月末にはバルセロナのカタルニア・サーキットでさらなるテストを行なうようだ。2025年からは新しくルールでレギュラードライバーによるTPCが年間1000kmに制限されているが、新しくチームに加わったドライバーにとって、チームに慣れる上では非常に有益だろう。

　マラネロ訪問でフェラーリ上層部と交流し、シートフィッティングを行なったハミルトン。ステアリングホイールについても、いくつかのレバーの機能の調整とボタンの変更を要求していたようだ。

　ハミルトンはメルセデスで使用していたモノよりも新しい、最新のシミュレータで作業を行ない、初テストに向けて準備を整えている。