幻の名車「日産MID4」 3Lミドシップ4WDの過激スポーツカーが消えた悲しき事情と遺産

　1985年に開催されたフランクフルトモーターショーに、一台のスポーツカーが出品された。その名も「MID4（ミッドフォー）」。完成度の高いスタイリングと妥協のないメカニズムで、「ついに和製スーパーカー誕生か!?」と、当時クルマファンは歓喜した。

　その2年後、東京モーターショーに登場した進化版「MID4　II」はさらに完成度が高く、市販間近といわれていたが、結局発売されることはなく、MID4は「幻の名車」となってしまった。

　「MID4」は、なぜお蔵入りとなってしまったのか。その事情と背景を解説していく。

Comments

MID4とは言わないけど、日産にはこういったおもしろい車を出して欲しい。
いろんなしがらみがあるのは分かるけどね。
シルビアとは言わないし、180SXとかスカイラインGT-Rとも言わないけど『日産が発売する』手に届くスポーツカーに乗りたいと思っています。

懐かしいネーミングですね、まさにスーパーカーにふさわしいメカニズムとスタイル。陽の目を見ることは無かったけど、当時の価格で二千万円なら何台位の販売台数が必要だったのだろうと考えさせられます。商売なので仕方ないでしょうけど、日産のシンボルにはなれてたのかもしれませんね、トヨタの2000GTみたいに語り継がれる名車が有っても良かったけど、後発のGTOが似たようなスタイルとバーゲンプライスで発売された経緯を見てると、今なら二社の技術力で安価な最期のガソリンエンジンで四駆のスーパーカーが発売される妄想を抱いております。