岐阜の「花街道つけち昭和モーターショー」で出会ったキレイなマー坊
2023年4月29日、昭和の日に岐阜県中津川市で開催された「花街道つけち昭和モーターショー」。昭和に生産・登録された150台もの旧車が集合した中から、今なおファンの多いスズキ「マイティボーイ」のキレイな個体のオーナーに話を聞いてみました。
スズキ「セルボ」を10年かけて手直し。「ピアッツァ」オーナーは生粋のジウジアーロファンでした
地元の知人が持っていた個体をたまたま見かけて購入へ
1980年代、スズキ「セルボ」のBピラー以降を荷台としたピックアップスタイルで発売されていた「マイティボーイ」、通称マー坊。1983年から1988年まで1世代のみの短命モデルではあるが、今なおファンの多いクルマとなっている。そのマイティボーイの1983年式のオーナーである早川恭平さん、じつは新車の発売時期にはこのモデルを知らず、その存在を知ったのは3年程前のことだという。
「地元の知り合いのところを通ったら、ちょうどシャッターが開いてて、あれなんか見たことのない旧いのがあるなと思って。その後にまた行ってシャッター開けて見せてもらったら、オートバイとかビラーゴとかトラクターとかコンバインとかいっぱい置いてある中にこれがあって、そのまま言い値で買ってしまいました。それまではマー坊という名前すら知らなかったです」
「見たら面白いカタチしとるし」が購入動機
早川さんが手に入れたのは丸目の初期型で、ルーフボックスやデッキカバーと呼ばれる荷台の幌なども残されていたそうだ。それから半年くらいかけて、コツコツとボディの傷に手を入れたり、割れていたマッドフラップなどを修復したりと自身で手をかけているが、ご本人いわく「割とそのまんま」だそうだ。
ところでなぜ、早川さんはその存在も知らなかったマイティボーイに惹かれたのだろうか。
「最初はスバルを買おうと思ったんやけど、なんていうかなぁ、どこでもおるもんで。これはあんまり見ないし、見たら面白いカタチしとるし。ちょっと変わったところが、いいかと思って。乗ってみてもバネが板バネやもんでちょっとクッション悪いけど結構走るし、それでコーナリングなんかも面白いし。サスペンションは、荷物積めばいいんやろうけど、荷物積むと傷ついちゃうし。そういうのは軽トラもあるもんで」
コツコツ直し、今後は幌の修復を予定
走行距離3万4000kmで手に入れ、エンジンも調子がよく何のトラブルもないというマイティボーイ。現在のところ外観、機関的にあまり手をいれるところはなさそうだが、今後は何かメンテナンスやカスタムの予定はあるのだろうか。
「幌もあるんやけど、後ろの窓が割れちゃってバリバリになってるので、ちょっと1回修復しようかなと思うけどね。付けるには、ちょっとボロボロすぎるんでね。別に割れたままでもいいやけど、取っちゃった方がいいかなとか、まだできんことはないと思うんで」
この幌の他にも購入時に、装着しているホイールとは別に10インチのホイールが付いてきたそうで、まだまだ色々と楽しめる要素は多そうだ。
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みんなのコメント
今では考えられない値段ですね。
好き好きスズキのマイティボーイ♪