■ランボルギーニのなかでもバカ売れ「ウルス」の先祖ともいえる「LM002」
ランボルギーニのSSUV(スーパースポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)、「ウルス」のセールスが絶好調だ。2017年の12月にセールスを開始して以来、日本にもその約1年後に上陸を果たしたウルスは、2020年7月には生産累計が1万台という数字に達した。
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これはもちろんランボルギーニにとって過去にはない偉大な記録だ。
そのウルスの前身ともいえるモデルが、30年ほど前に誕生していたことを、ランボルギーニのファンならば間違いなく記憶しているだろう。
アメリカの陸軍向け車両として、MTI社ともに開発を進めるも、その途中で特許問題からランボルギーニの手を離れざるを得なかったプロトタイプの「チータ」を祖に、その性能をオフローダーとして生かしたV型12気筒仕様の「LM001」、「LM002」(後のLM002とは別物である)、「LMA」(ここからエンジンの搭載位置はフロントになる)、「LM003」、「LM004」とさまざまなプロトタイプが企画、製作され、1986年にはついに生産型の「LM002」がブラッセル・ショーで正式に発表されることになる。
現代のウルスの姿とこのLM002との間には、フロントフェンダー上の三角形のエアアウトレットなど、確かに両車の間に伝統的なつながりがあることが分かる部分がある。
LM002のボディはピックアップスタイル。リアのデッキには荷物を搭載するか、2名のパッセンジャーを乗車させることができる。キャビンはとりわけ横方向では広くなっており、それはボディ中央を前後方向にフレームが貫いていることの証明でもある。
■エンジンはカウンタックのV12だった「LM002」とは?
LM002はチータの時代からそうであったように、鋼管スペースフレームを基本骨格とするモデルで、これはフレーム自体を簡単に製造できるほか、ダメージを負った時の修正を考えてもハンデとはいえなかった。
ボディは、ドアやウインドウの周囲をアルミニウムとしたほかは軽量なFRP製で、これが公称値で2700kgという車重を実現した大きな理由ともなっている。
フロントに搭載されたエンジンは、最高出力で450psを誇る5.2リッターのV型12気筒DOHC。これはもちろん当時のカウンタック譲りのものだが、ラジエーターやエアクリーナーなどの補器類は、砂漠などの環境での使用を考えてよりタフな仕様へとリニューアルされている。
サスペンションは前後ともダブルウイッシュボーン。駆動方式はもちろん4WDで、センターデフ付きのトランスファーが採用されている。前後のデフにはいずれもLSDが組み込まれており、フロントデフを切り離して燃費向上のためにRWD走行することもできた。
このランボルギーニLM002が、RMサザビーズの「オープン・ロード・ザ・ヨーロピアン・サマー・オークション」に姿を現した。ランボルギーニによれば、LM002の生産台数を328台となっている。今回オークションに登場した個体は、1991年12月製のモデルであることが判明している。つまりほぼ最終期に生産されたLM002ということになる
レッドのボディカラーとブラックのインテリアには、これまでレストアの手が入ったことはないが、それでも十分に魅力的なクオリティを感じるのは、走行距離がわずかに3975kmという数字であることの証明でもある。
ウルスの誕生で、LM002にランボルギーニ・ファンの目は向くのか。世界中が期待して見たオークションは、残念ながら最低落札価格の27万ユーロ(邦貨換算約3300万円)から32万ユーロ(約3960万円)には届かなかった。
コロナ禍による影響なのか、この10年で急激に価格が高騰したクラシック・ランボルギーニの人気に陰りが見え始めたのか、非常に気になるところである。
しかし、逆に考えれば、LM002の価値が心理的には以前より高くなりつつあるということなのかもしれない。VAGUEでは引き続き、このLM002の今後の売買成立とその価格に注視するとともに、ほかのLM002のオークション動向もお伝えしていく予定だ。
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