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アバルト初のEV「500」 プロトタイプ発見 フィアットの高性能版、2023年登場予定

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アバルト初のEV「500」 プロトタイプ発見 フィアットの高性能版、2023年登場予定

フィアット500 EVの高性能バージョン

アバルトは、EVのフィアット500をベースとした高性能モデルの開発を進めている。2023年のデビューに向け、開発は最終段階に入っているようだ。今回、テスト走行中のプロトタイプが欧州で目撃された。

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プロトタイプはカモフラージュされていたが、専用デザインのフロントバンパーとリアスポイラーを装着し、標準よりもワイドなプロポーションとなっていることが確認できる。

フィアットおよびアバルトのCEOを務めるオリビエ・フランソワは今年初め、AUTOCARの取材に対し、アバルトの販売モデルを常時1~3台揃えたいと語った。

「1年半前、わたしは(500の電動アバルト仕様を作るのは)それほど難しいことではないと発言しました。EVは、もう運転するのがとても楽しいんです。アバルトはEVに積極的に取り組んでおり、比較的早く実現するでしょう」

「『悪いニュース』は、思ったよりも複雑だということです。真のアバルトを作るためには、同じ電動パワートレインではダメなんです。必要なパワーとトルクを手に入れたら、ドライブトレインもトランスミッションもブレーキも同じというわけにはいきません。すべてを適合させなければならないのです」

さらに、フランソワCEOは正式発表に先立ち、最終的なテスト走行を実施中であることも明らかにしている。

「素晴らしいものになると思います。音も面白くなりそうです。無音かそうでないかの選択もできるでしょう」

また、開発においてはアバルトのファンコミュニティが重要な役割を果たすという。

「マーケティングに関して言えば、フィアットとはまったく違うブランドです。アバルトファンはフィアットを買いませんし、その逆も然り。500という1台のクルマで、まったく異なる2つのターゲットが存在するのです」

「当社はコミュニティを活用し、彼らを開発に巻き込んでいくつもりです。そのためにソーシャルメディアは理想的なツールです」

EVのフィアット500は、0-100km/h加速9.0秒、最高速度150km/h、航続距離320kmとされている。アバルト仕様では、0-100km/h加速7.0秒以下、最高速度160km/h以上を目指すとのことだが、航続距離は若干短くなるだろう。

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