マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、2023年から予定されている3台体制でのNTTインディカー・シリーズ参戦について、3台目のドライバーとしてニコ・ヒュルケンベルグが有力だと認め、2022年シーズンのスポット参戦の可能性を示唆した。
ニコ・ヒュルケンベルグは2009年のデビューから2019年までF1にフル参戦し、2021年シーズンはアストンマーティンF1のリザーブドライバーを務めている。今年34歳を迎えキャリアの岐路に立つ彼は、マーカス・エリクソンやロマン・グロージャンに続き、F1からインディカーへ転向する道も模索している。
インディカーに参戦のアロウ・マクラーレンSPがヒュルケンベルグに続いてバンドーンをテストへ
ヒュルケンベルグは25日に、アラバマ州のバーバー・モータースポーツ・パークで行われたテストにアロウ・マクラーレンSPから参加し、インディカーでの初走行を終えた。彼が2015年にポルシェでル・マン24時間レースを制したときのチーム監督が現マクラーレンF1代表のアンドレアス・ザイドルだったことが、同チームからの走行につながった理由のひとつだろう。
ただ、アロウ・マクラーレンSPは2022年シーズンのシートをフェリックス・ローゼンクヴィストとパト・オワードの2台に確定しているため、ヒュルケンベルグが2022年にフル参戦することは難しい。
しかし、マクラーレンCEOのザク・ブラウンは2023年から3台体制でのインディカー参戦を予定していることをすでに認めており、ヒュルケンベルグはその3台目のドライバー候補に挙がっている。
ブラウンは、GP Fansに対し「2022年に3台目のマシンがフル参戦することはありえない」としながら、2023年シーズンに向けたスポット参戦の可能性を示唆し、その3台目のドライバーとしてヒュルケンベルグが有力だと認めた。
「私たちはインディアナポリスでマシンを走らせる予定だし、2023年からの3台目のフルタイム参戦プログラムを想定して、2022年シーズン後半のどこかでも3台目のマシンをエントリーさせるつもりだ」
「(3台目のドライバーについては)現状ではニコがリストのトップにいる」
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