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ブロンズドライバーの“格差”がLMGT3を左右していると新型コルベットのイーストウッド「打ち負かすのは難しい」

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ブロンズドライバーの“格差”がLMGT3を左右していると新型コルベットのイーストウッド「打ち負かすのは難しい」

 TFスポーツからシボレー・コルベットZ06 GT3.RをドライブしてWEC世界耐久選手権のLMGT3クラスにエントリーしているチャーリー・イーストウッドは、このクラスには「数人の異端者」が含まれており、同チームはシーズンの残り期間、これらのチームを打ち負かすのが難しいと考えている。

 今季から導入されたLMGT3では、ポルシェ911 GT3 Rをオペレートするマンタイ・ピュアレクシングが実力を発揮。ブロンズドライバーのアレックス・マリキン、ジョエル・シュトーム、クラウス・バハラーが乗る92号車は、ここまで5戦で2回のクラス優勝を果たし、チャンピオンシップを悠々リードしている。

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 イーストウッドとコ・ドライバーのルイ・アンドラーデ、トム・ファン・ロンパウが乗る81号車コルベットは、マシンのWECデビュー戦となったカタール1812kmでポールポジションを獲得してシーズンをスタートさせたが、それ以降は競争力に苦しみ、決勝での最高順位は7位となっている。

 この3人は7月の第5戦サンパウロ6時間レースで、優勝したマンタイ・ピュアレクシングから2周遅れの8位に終わった。

 イーストウッドは、ブロンズドライバーとしてのマリキンの圧倒的なスピードとマンタイのオペレーション能力、そしてポルシェ911 GT3 Rにとって好ましいBoP(性能調整)が組み合わさったことで、92号車が事実上無敵になっていることを認めている。

「結局のところ、ブロンズがもっともバラついているんだ。それは毎年のことだし、(過去のシーズンでは)ベン・キーティングとサリ・ヨルックがそうだった」とイーストウッドはSportscar365に語った。このクラスでは最低ひとり、FIAによるレーティングで『ブロンズ』にカテゴライズされるドライバーをラインアップに加えなければならない。

「めちゃくちゃ速いブロンズドライバー、ふたりの速いプロ、そしてマンタイという巨人がいると、彼らと競争するのは難しい」

「BoPの側面では、彼らはかなり強力で、やや劣るラインアップの姉妹車(91号車)だって常に上位にいるんだから、とても困難な状況だよ」

「トップ集団には数人の“異端者”がいるようで、その集団に(後続集団を)近づけることにあまり積極的ではないようだ」

「ブラジルで見えたように、マクラーレン、BMW、フェラーリ、フォード、そして僕らという集団の中位では、僕らはすべて数秒以内に入っていた」

「だが、年間にわたってふたりの異端者がいるため、かなり厳しい状況になっている」

 サンパウロでの81号車コルベットのレースは、ブロンズドライバーのファン・ロンパウとマンタイEMAポルシェのヤセル・シャヒンとの接触により序盤で危うくなり、イーストウッドがマシンを引き継いだときにはすでに1周遅れになっていた。

 後半にはフルコースイエロー違反によるドライブスルーペナルティでさらに時間が失われたが、イーストウッドはTFスポーツが初めてトップ5フィニッシュするチャンスを失ったと感じている。

「レースのかなり後半の段階で、ドライブスルーがあった」と彼は語った。

「僕らの前にはマクラーレン、BMW、フェラーリの3台の集団がいた。僕らは(ペナルティがなければ)そのすべてよりわずかに前にいただろう。僕らは15秒差から、6秒差まで追いついた」

「ペナルティがなければトップ5だっただろう。現時点では僕らにとって素晴らしいことだ。僕らはその集団の間違った側に位置することになってしまった」

 第2戦イモラでのクラス7位は、イーストウッド、アンドラーデ、ファン・ロンパイが乗る81号車にとって今シーズンのベストリザルトであり、ダニエル・ジュンカデラ、セバスチャン・バウド、小泉洋史が乗るチームメイトの82号車は、8位が最上位だ。

 だがイーストウッドは、コルベットのホームレースとなる次戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズで、初の輝かしいリザルトが期待できると楽観視している。

「コルベットはイベントごとに強くなってきており、僕らはクルマをもっとよく理解できるようになっている」とアイルランド籍のイーストウッドは語った。

「ビッグ・リザルトを期待する気持ちが高まっている」

「(サンパウロでは)8位だったとはいえ、ビッグ・リザルトからそれほど遠くないと思う。次はホームでレースだし、コルベットのためにいい結果が残せたらいいなと思う」

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