現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > フェルシュホーがキャリア初ポールポジションを獲得。宮田莉朋は満足にアタックできず……あわや大クラッシュのシーンも|FIA F2モナコ予選

ここから本文です

フェルシュホーがキャリア初ポールポジションを獲得。宮田莉朋は満足にアタックできず……あわや大クラッシュのシーンも|FIA F2モナコ予選

掲載
フェルシュホーがキャリア初ポールポジションを獲得。宮田莉朋は満足にアタックできず……あわや大クラッシュのシーンも|FIA F2モナコ予選

 FIA F2のモナコラウンド予選が行なわれ、リチャード・フェルシュホー(トライデント)がポールポジションを獲得した。宮田莉朋(ローディン)はマシントラブルか、満足いくアタックができず107%ルールをクリアできなかった。

 迎えたF2の第5ラウンド、モナコ戦。コースが狭いということもあり、予選はグループAとグループBのふたつに分けて行なわれた。いずれも16分間のセッションである。

■F1パドックで注目集める角田裕毅、今季の躍動で3チームが獲得に興味。来季はレッドブル昇格狙いでRB残留か、それとも新天地?

 前日のF2フリー走行は雨の中行なわれ、直前のF1のフリー走行では、降雨の可能性も指摘されていたが、サーキットに近づいていた雨雲は消え、このF2の予選もドライコンディションが保たれた。

 まず行なわれたグループA。セッション開始直後から全車がコースインし、周回を重ねていく。そして周回を重ねるごとに、ラップタイムはどんどん速くなっていった。

 各車が1回目のアタックラップを終えたところで首位に立ったのは、ARTグランプリのザク・オサリバン。カンポスのアイザック・ハジャーがこれに続いた。モナコ初挑戦の宮田莉朋(ローディン)は最下位の11番手と厳しい状況となった。

 2回目のアタックで各車ペースを上げたが、やはりオサリバンが首位。2番手にはトライデントのリチャード・フェルシュホーが上がった。

 そんな中宮田はマシントラブルか、トンネル内でスロー走行となってしまう。そこにアタック中のハジャーが接近し、あわや追突というシーンがあったが、ハジャーはなんとかステアリングを左に切ってギリギリ回避。大事故は避けられた。

 宮田は結局、マシンをピットに戻すことになってしまった。

 他の10台は引き続きアタック。ここで首位に立ったのはフェルシュホーで、ハジャーが2番手。ガブリエル・ボルトレト(インヴィクタ)はタバココーナーでウォールにヒットしながら、3番手に上がった。

 結局フェルシュホーが首位で予選グループAはチェッカー、タイムは1分21秒283だった。2番手にはハジャー。3番手フランコ・コラピント(MP)、4番手アンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ)と、最後のアタックでタイムを上げた2台が上位につけた。宮田は結局コース復帰は叶わず、しかも107%をクリアできずにグループA最下位で予選を終えた。

 続いて行なわれたグループB。こちらにはランキング首位のゼン・マローニ(ローディン)や2番手のポール・アーロン(ハイテック)ら有力どころのドライバーが含まれていた。

 各車がコースインして周回を重ね、そろそろアタックに入ろうかというところで、VARのラファエル・ヴィラゴメスがターン1”サンテ・デボーテ”でクラッシュ。パーツの破片を撒き散らし、カジノに向けた上り坂”ボー・リバージュ”の入り口でストップしてしまった。これでセッションは赤旗中断。アタックに入ろうとしていた各車は、出鼻を挫かれる格好となった。

 5分ほどの中断を経てセッション再開。この時点で、残り時間は10分を切っていた。

 まずトップタイムを記録したのは、ARTグランプリのヴィクトー・マルタンス。ただ、セクター2でイエローフラッグが振られた関係で、アタックやり直しを強いられるマシンもあった。

 このマルタンスを含め、マローニ、ローマン・スタニャク(トライデント)らによる、激しいアタック合戦となっていった。

 決着は最終アタックまで持ち越され、各車がセクターベストを出し合いながら攻めた。

 結局最終的にトップでグループBを終えたのはマルタンス。タイムは1分21秒310だった。アーロンが最後迫ったが、0.037秒マルタンスに及ばなかった。なおセッション最終盤には、オリバー・ペアマン(プレマ)やスタニャクがウォールにヒットするシーンもあった。

 この結果、予選を通じて最速タイムをマークしたフェルシュホーが、日曜日のフィーチャーレースのポールポジションを獲得。マルタンスが2番グリッドからスタートすることになる。

 また、土曜日のスプリントレースはリバースグリッドとなるため、AIXのテイラー・バーナードが先頭からレースをスタートする。バーナードは先日同じモナコで行なわれたフォーミュラEのレースも経験したばかりであり、その経験を活かせるかどうかが注目される。

こんな記事も読まれています

クロフォード今季初優勝。コレアが前日ペナルティで失った表彰台を取り戻す! 宮田ペースに苦しみ無得点|F2バルセロナ・フィーチャーレース
クロフォード今季初優勝。コレアが前日ペナルティで失った表彰台を取り戻す! 宮田ペースに苦しみ無得点|F2バルセロナ・フィーチャーレース
motorsport.com 日本版
ポイントリーダーのアロンがポールポジション。宮田莉朋は6番手|FIA F2バルセロナ予選
ポイントリーダーのアロンがポールポジション。宮田莉朋は6番手|FIA F2バルセロナ予選
motorsport.com 日本版
スーパーフォーミュラ第3戦SUGO、天候不良でクラッシュが続き赤旗のまま終了。14周を走るもほとんどがセーフティカーランに
スーパーフォーミュラ第3戦SUGO、天候不良でクラッシュが続き赤旗のまま終了。14周を走るもほとんどがセーフティカーランに
motorsport.com 日本版
宮田莉朋2番手フィニッシュも、コース外走行で10秒加算……悔しい悔しい7位+ファステストラップ記録。優勝はマルタンス|FIA F2バルセロナ・レース1
宮田莉朋2番手フィニッシュも、コース外走行で10秒加算……悔しい悔しい7位+ファステストラップ記録。優勝はマルタンス|FIA F2バルセロナ・レース1
motorsport.com 日本版
ボーヤ、トップ2同士討ちの荒れた母国戦優勝。マクラーレンとレッドブルのF1育成退ける|FIA F3バルセロナ スプリントレース
ボーヤ、トップ2同士討ちの荒れた母国戦優勝。マクラーレンとレッドブルのF1育成退ける|FIA F3バルセロナ スプリントレース
motorsport.com 日本版
【宮田莉朋F2密着】無線で黒白旗を伝えられず。ペナルティで表彰台を逃した土曜日/第6戦レビュー前編
【宮田莉朋F2密着】無線で黒白旗を伝えられず。ペナルティで表彰台を逃した土曜日/第6戦レビュー前編
AUTOSPORT web
マンセルがポールポジション獲得。フロントロウにはレッドブル育成リンブラッドがつける|FIA F3バルセロナ予選
マンセルがポールポジション獲得。フロントロウにはレッドブル育成リンブラッドがつける|FIA F3バルセロナ予選
motorsport.com 日本版
宮田莉朋、2番手チェッカーもペナルティで後退。マルタンスが今季初優勝/FIA F2第6戦レース1
宮田莉朋、2番手チェッカーもペナルティで後退。マルタンスが今季初優勝/FIA F2第6戦レース1
AUTOSPORT web
レッドブルF1育成リンドブラッド、シリーズ設立100戦目で優勝FIA F3バルセロナ フィーチャーレース
レッドブルF1育成リンドブラッド、シリーズ設立100戦目で優勝FIA F3バルセロナ フィーチャーレース
motorsport.com 日本版
フェルスタッペン、猛追ノリスを退け掴んだ今季7勝目に喜び爆発。角田裕毅は終始苦戦19位|F1スペインGP決勝
フェルスタッペン、猛追ノリスを退け掴んだ今季7勝目に喜び爆発。角田裕毅は終始苦戦19位|F1スペインGP決勝
motorsport.com 日本版
「怪我人が出てからじゃ遅い」牧野任祐、アクシデント起きる中での”レース続行”判断に語気強める|スーパーフォーミュラ第3戦
「怪我人が出てからじゃ遅い」牧野任祐、アクシデント起きる中での”レース続行”判断に語気強める|スーパーフォーミュラ第3戦
motorsport.com 日本版
アレックス・パロウ、コーション5度のレースを制し今季2勝目|インディカー第8戦ラグナセカ
アレックス・パロウ、コーション5度のレースを制し今季2勝目|インディカー第8戦ラグナセカ
motorsport.com 日本版
LMDhマシンはLMHに勝てない? ル・マン24時間終えたキャデラック勢から「対抗するのは難しい」との声
LMDhマシンはLMHに勝てない? ル・マン24時間終えたキャデラック勢から「対抗するのは難しい」との声
motorsport.com 日本版
驚速TEAM MUGENがフロントロウ独占。野尻智紀が今季初PP、岩佐歩夢が続く|スーパーフォーミュラ第3戦SUGO
驚速TEAM MUGENがフロントロウ独占。野尻智紀が今季初PP、岩佐歩夢が続く|スーパーフォーミュラ第3戦SUGO
motorsport.com 日本版
アストンマーティン育成クロフォードが今季初優勝。宮田莉朋は入賞ならず/FIA F2第6戦レース2
アストンマーティン育成クロフォードが今季初優勝。宮田莉朋は入賞ならず/FIA F2第6戦レース2
AUTOSPORT web
スーパーフォーミュラ第3戦決勝日はウエットコンディションに。日曜フリー走行は岩佐歩夢がホームストレートでスピンし赤旗終了
スーパーフォーミュラ第3戦決勝日はウエットコンディションに。日曜フリー走行は岩佐歩夢がホームストレートでスピンし赤旗終了
motorsport.com 日本版
ランキング首位のポール・アーロンが最速。宮田莉朋は15番手/FIA F2第6戦フリー走行
ランキング首位のポール・アーロンが最速。宮田莉朋は15番手/FIA F2第6戦フリー走行
AUTOSPORT web
宮田莉朋、正式結果は7位。新たに5名にトラックリミット違反のペナルティ/FIA F2第6戦レース1
宮田莉朋、正式結果は7位。新たに5名にトラックリミット違反のペナルティ/FIA F2第6戦レース1
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村