ブランドイメージ向上に貢献
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
【画像】タイカン、ロードスター、eトロンGT【世界の電動スポーツカー】 全93枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
英国のMGは、2024年までに年間販売台数100万台を目指す成長計画に向けて準備を進めている。2019年の販売台数の3倍以上であるこの成長目標で鍵を握るのは、2021年後半に発売される電動スポーツクーペをはじめとする、数多くのニューモデルだ。
2万ポンド(276万円)以下の低価格で販売されると予想されている、新型のコンパクトEVもその1つだ。こちらは販売台数増に貢献し、前述のスポーツモデルはブランド力を高める役割を担っている。
SAIC(上海汽車集団)のヤン・シャオドン副社長によれば、どちらのモデルも同グループが所有するMGの知名度を高めることが期待されているという。
スポーツモデルの詳細は現時点では明らかになっていないが、2ドア4人乗りのフラッグシップとして、2017年4月の上海モーターショーで公開されたコンセント「E-モーション」をベースにしている。
中国市場の低迷や新型コロナウイルスの感染拡大など、国内外でさまざまな混乱はあったものの、E-モーションの開発は継続された。そして今年6月には、市販モデルの特許画像(中国でのホモロゲーション用)がネット上に流出した。
特許画像を見ると、基本的なフォルムはE-モーションと変わらないものの、デザインは大きく進化していることがわかる。コンセプトで見られたMGファミリーの「顔」は、アストン マーティンを彷彿とさせるスポーティな形状に変化し、室内空間も広くなっているように見える。
リアのデザインは変わらないが、バタフライドアなどの特殊な仕様は採用されないと思われる。
お手頃な電動スポーツカーとなるか
パワートレインの詳細も不明だが、SAIC独自のモジュラー・エレクトリック・アーキテクチャーとツインモーター、四輪駆動を採用していることはわかっている。
当初の目標であった0-100km/hタイム4.0秒以下は実現できそうだが、市販モデルで480km以上の航続距離を達成できるかどうかは不明だ。
ちなみに、MGの電動SUV、ZSに搭載されている44.5kWhのバッテリーは、1回の充電で262kmの航続距離を実現している。
価格は3万ポンド(415万円)とされているが、この数字はZSより5000ポンド(69万円)高い程度で、かなり楽観的な予想と言える。しかし、既存のプレミアムブランドの電動スポーツカーよりはかなり安くなるはずだ。
AUTOCARは、英国や欧州、オーストラリアなど右ハンドル国を含むMGの既存市場の大部分で販売されるだろうと考えている。
公式なお披露目は今年半ばになるとみられ、英国での販売開始は2021年末とされている。
MGは今年初め、サイバースター(Cyberster)と呼ばれる2人乗り電動ロードスターのコンセプトの一部を公開した。デビューはまだ先の話と考えられるが、MGにとって2人乗りロードスターの歴史的な意義を考えると、ブランドの設立100周年を記念して発売するにはちょうどいいモデルかもしれない。
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みんなのコメント
と言うよりこの程度で~似とかいう人が多すぎる。