モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは、1997年の全日本GT選手権 GT500クラスを戦ったBCNR33型『ニッサン・スカイラインGT-R』です。
* * * * * *
『スカイラインGT-R(BCNR33型/1996年編)』地道な改良も苦戦。連覇記録、ついに途切れる【忘れがたき銘車たち】
1996年、全日本GT選手権(JGTC)のGT500クラスにおいて、1994年のシリーズ本格スタートから守り続けてきたチャンピオンをついに他車に奪われてしまったニッサン・スカイラインGT-R。
その王座を再び取り戻すべく翌1997年、導入から3年目を迎えたBCNR33型のスカイラインGT-R(R33 GT-R)には、細部にわたるものではあるが改良が施された。
1997年モデルのR33 GT-Rは、エンジンやシャシーなど基本的な部分は前年モデルを踏襲していたが、主に空力面に手が加えられた。2枚翼で3次元タイプのリヤウイングを新たに採用したほか(のちに異なる形状のものも使用されている)、サイドスカートを1枚板のタイプに変更。
これによって、なるべくリヤへと空気を流す効果を狙っていた。またエンジンフードにもエアアウトレットが新たに設けられるなど、ドラッグを低減しつつダウンフォースを増やし、さらに熱対策にも気を配ったモディファイが行われた。
空力面以外では、エンジンオイルのタンクをミッションケースのベルハウジング内に移し、フロントヘビーなR33 GT-Rの重量配分を少しでも改善する工夫も1997年モデルには見られた。
このように細部に手が加えられた1997年モデルだが、この年、ニッサン/ニスモはR33 GT-Rによるル・マン24時間レースへの挑戦は終了していたものの、新たにル・マンに向けR390 GT1というオリジナルマシンを開発。
この影響もあって、1997年モデルのデビューは仙台ハイランドで開催された第3戦へとずれ込んだ。
そして、その初陣では鈴木亜久里とエリック・コマスのF1経験者コンビが駆るZEXELスカイラインが、予選2位、決勝2位とまずまずの成績を残したものの、その後は低迷。
この年はライバルのトヨタ・スープラがシリーズ戦6戦5勝、さらにデビューしたばかりのホンダNSXも速さを見せていたこともあり、スポーツランドSUGOでの最終戦でZEXELスカイラインが再び3位表彰台に登壇したが、1997年モデルとしては未勝利のままに。
結局、1997年のR33 GT-R勢は鈴鹿サーキットで行われた開幕戦でZEXELスカイラインが記録した前年モデルでの1勝のみに終わってしまった。
2年連続でチャンピオンを逸してしまったR33 GT-R。この敗北も機に次年度に向けて、マシンに大改良を施すことになるのだった。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント