現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 後任候補はアルボン? 契約交渉が難航するサインツとフェラーリF1の議論は2月に決着か

ここから本文です

後任候補はアルボン? 契約交渉が難航するサインツとフェラーリF1の議論は2月に決着か

掲載 4
後任候補はアルボン? 契約交渉が難航するサインツとフェラーリF1の議論は2月に決着か

 スクーデリア・フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールは、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツの契約をできるだけ早く延長したいと公言している。そうすれば、フェラーリは翌年も両方のドライバーがチームでドライブすることになるという確信を持って、2024年のスタートを切ることができる。

 しかし、「僕の夢はフェラーリで世界チャンピオンになること」と明言しているルクレールの契約更新が形式的なもので、スムーズに5年契約が締結されることが予想されている一方、サインツの交渉は双方が新しい契約の期間について合意できず、最近行き詰まりを見せているようだ。

フェラーリF1の契約条件に不満を抱くサインツ。アウディ移籍の可能性を父が示唆

 フェラーリに近い情報筋によると、イタリアのメーカーがサインツに提示しているオファーが2026年のオプション付きの1年契約であるのに対し、サインツ側は期間中に達成された特定の目標に応じた2027年のオプションを付加した、最低2年間の契約を主張しているという。

 チームメイトに非常に長期の契約が与えられているのに対し、もう一方のドライバーが1年契約しかもらえなかった場合、経営陣はもうひとりのドライバーよりも後者を低く評価しているということになる。この場合サインツが、自分がフェラーリの長期的な将来に必要とされていないと感じることは明らかだ。

■交渉決裂ならアルボンが2025年にウイリアムズからフェラーリへ!?

 2025年の終わりには、ランド・ノリス(マクラーレン)とジョージ・ラッセル(メルセデス)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)がドライバー市場に出ることになるため、バスールがルクレールの将来のチームメイトを自由に選びたいと考えることは理解できる。なお、ルイス・ハミルトン(メルセデス)も2025年に契約が切れるドライバーのひとりだが、ハミルトンは今年12年連続でメルセデスからスタートしようとしているため、彼がチームを離れる可能性は低いと見るべきだ。

 一方、サインツがF1での自分の将来を確保するために、他の場所を探すのも完全に理にかなったことだ。その候補のひとつとなるアウディは、明らかにサインツ獲得に関心を持っていると見られている。

 仮に彼がドイツメーカーに移籍したとすると、サインツは最初の数年間を犠牲にするかもしれない。それはアウディが競争力を高める前にザウバーの体制を構築する時間だ。しかし、アウディが競争力を持つようになる前に、自身を中心にチームを築くことができれば、チーム内の誰もが認めるリーダーになることも可能だろう。

 2024年の終わりにサインツを失う可能性があることから、バスールは2025年に向けて彼の後任を探す必要が出た場合に、どのような選択肢があるか検討するようになったが、ラッセルとノリスの契約をフェラーリが買い上げるのは高くつきすぎる。一方、アルボンであれば、彼の早期リリースのためにそれほど多額の費用を支払わなくても、ウイリアムズから引き抜くチャンスがわずかにあるかもしれない。

 このタイ人ドライバーが、ルクレールのように率直で政治的駆け引きに無関心なスポーツマンであるという事実は、難しい性格や複雑なマネジメント体制を持つドライバーと接することを嫌うバスールにとって非常に魅力的だ。そのため、サインツがフェラーリとの契約を延長しないことを選択した場合、バスールはアルボンを第一の選択肢にすると予想される。

 来月はすべての関係者にとって決定的な月となるだろう。サインツは、2月21~23日にバーレーンで行われるプレシーズンテストの開始前に長期的な将来を決定したいと考えているため、2月中に彼の動きが発表されることが期待できるためだ。

こんな記事も読まれています

日産「新型“超凄い”スカイライン」まもなく登場! 420馬力の“史上最強”モデルはまさに「集大成」! もはや「次期型」に期待な“NISMO”実際どう?
日産「新型“超凄い”スカイライン」まもなく登場! 420馬力の“史上最強”モデルはまさに「集大成」! もはや「次期型」に期待な“NISMO”実際どう?
くるまのニュース
日本のキャンピングカーは仕上がりが違う! 知られざる「キャブコン」の製造工程とは
日本のキャンピングカーは仕上がりが違う! 知られざる「キャブコン」の製造工程とは
WEB CARTOP
首都高つながらない「関越道」どう行く? 渋滞を“まるっと避ける”マル秘ルートとは “練馬から正面突破”は最悪?
首都高つながらない「関越道」どう行く? 渋滞を“まるっと避ける”マル秘ルートとは “練馬から正面突破”は最悪?
乗りものニュース
テインの純正互換ショック「EnduraPro」シリーズに『カローラ』『シエンタハイブリッド』など6車種の適合が追加
テインの純正互換ショック「EnduraPro」シリーズに『カローラ』『シエンタハイブリッド』など6車種の適合が追加
レスポンス
メルセデスF1、トモダチ改造計画でW15を“ドライバーの味方”に「改善のためにマシンをいじめ抜く」
メルセデスF1、トモダチ改造計画でW15を“ドライバーの味方”に「改善のためにマシンをいじめ抜く」
motorsport.com 日本版
最高出力830PS、最高回転数9500rpm!フェラーリから自然吸気V12エンジン搭載モデル「12チリンドリ」が登場
最高出力830PS、最高回転数9500rpm!フェラーリから自然吸気V12エンジン搭載モデル「12チリンドリ」が登場
@DIME
高速道路で「人が旗振ってる!」意味わかりますか? 見かけたらそこは「危険」
高速道路で「人が旗振ってる!」意味わかりますか? 見かけたらそこは「危険」
乗りものニュース
軽自動車の「白っぽく見えるナンバー」なぜ増えた? 軽であること隠したい!? 導入7年「図柄入りナンバー」の現状は?
軽自動車の「白っぽく見えるナンバー」なぜ増えた? 軽であること隠したい!? 導入7年「図柄入りナンバー」の現状は?
くるまのニュース
61年の歴史で初 ハイブリッド化されたポルシェ改良新型「911」に熱視線! SNSでの反響とは?
61年の歴史で初 ハイブリッド化されたポルシェ改良新型「911」に熱視線! SNSでの反響とは?
VAGUE
【試乗】新型シトロエンC3は革命を呼びかけるヤバいクルマ! 日本上陸前に本国でBEVの「ë-C3」に乗った!!
【試乗】新型シトロエンC3は革命を呼びかけるヤバいクルマ! 日本上陸前に本国でBEVの「ë-C3」に乗った!!
WEB CARTOP
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年6月9日~6月815日)
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年6月9日~6月815日)
Webモーターマガジン
東急バス「バス以外の交通手段」に参入 チャリもクルマもライバルじゃない “相乗効果”狙う
東急バス「バス以外の交通手段」に参入 チャリもクルマもライバルじゃない “相乗効果”狙う
乗りものニュース
アウディがプレミアムミッドサイズSUVの特別仕様車「Q5/Q5スポーツバック Sライン ダイナミックエディション」を発売
アウディがプレミアムミッドサイズSUVの特別仕様車「Q5/Q5スポーツバック Sライン ダイナミックエディション」を発売
@DIME
新型プリウス、クラウン、シエンタ、日産サクラで便利に使えるライティングアイテム【特選カーアクセサリー名鑑】
新型プリウス、クラウン、シエンタ、日産サクラで便利に使えるライティングアイテム【特選カーアクセサリー名鑑】
レスポンス
400馬力! スバルの美しすぎる「スポーツクーペ」が凄い! パワフルな「ツインターボ×四輪駆動」搭載! ガバっと開く「斬新ドア」採用した「B11S」とは
400馬力! スバルの美しすぎる「スポーツクーペ」が凄い! パワフルな「ツインターボ×四輪駆動」搭載! ガバっと開く「斬新ドア」採用した「B11S」とは
くるまのニュース
ヨス・フェルスタッペンがオーストリアGPでレッドブルRB8をデモランへ。息子マックスとの”共演”が実現?
ヨス・フェルスタッペンがオーストリアGPでレッドブルRB8をデモランへ。息子マックスとの”共演”が実現?
motorsport.com 日本版
大学への通学2時間でドラテク磨き!「若者のクルマ離れ」がウソのような「軽自動車レース」に青春を捧げた20代男子の英才教育とは
大学への通学2時間でドラテク磨き!「若者のクルマ離れ」がウソのような「軽自動車レース」に青春を捧げた20代男子の英才教育とは
Auto Messe Web
日産ローレルHT2000SGX(昭和47/1972年4月発売・KHC130型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト069】
日産ローレルHT2000SGX(昭和47/1972年4月発売・KHC130型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト069】
Webモーターマガジン

みんなのコメント

4件
  • tat********
    アルボン、以前角田への対応みてファンになったけど、フェラーリに行くのはなぁ…
    確かに誰もが一度は行きたがるレジェンドチームだけど、正直言ってフェラーリ入りして幸せになったドライバーってほんの一握りな気がする。
  • ven********
    チーム側としては生え抜きで絶対的なエースであるルクレールとの長期契約を済ましているので、育成から上がってくるか、他チームの若くて速くNo2を受け入れる事が出来つつルクレールに迫れるドライバーを2025年(2026年からの大幅な変更を見据えて)から採用する選択肢を残したいのだろうね。だからこそ2024年の単年にしたい意向が強いのだろう。

    長期契約が欲しいサインツJrの気持ちも分かるけど、そこは仕方ない部分でしょうね。単年で甘んじてもルクレールを圧倒する成績を残して自らの手で契約を勝ち取るしか無い。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村