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数多のスーパーカーに乗った「スーパーカー大王」が選ぶ! テンション上がりまくりの「印象深い」モデルTOP3

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数多のスーパーカーに乗った「スーパーカー大王」が選ぶ! テンション上がりまくりの「印象深い」モデルTOP3

 この記事をまとめると

■スーパーカージャーナリストとして活躍する筆者が印象深かったスーパーカーを選出

ノーマルでも爆音気味のスーパーカーは車検に通るのか?

■もっとも衝撃を受けたのはガルウイングとリトラクタブルヘッドライトを持つあのクルマ

■次点ではフェラーリとマクラーレンの伝説的な名車を選出

 スーパーカー大王のライフワークのきっかけはカウンタック

 たしかにその始まりは、1970年代のスーパーカーブームだった。それが全盛期を迎えた時、自分はそれでも都会と言えば都会ともいえる地方都市に住んでいたので、いわゆるスーパーカーショーというものに、年に何回か訪れていたことを覚えている。

 会場に入るのに入場料が必要だったり、あるいはカメラのフィルムを何本か購入すると招待券がもらえたりと、大人の考えるビジネスはなかなかしたたかなものだったけれど、1000円を払ってランボルギーニ・カウンタックのシートに座った時に、オレは将来スーパーカーに携わる仕事をしようと決めたわけだ。そして、もちろん紆余曲折はあったものの、運よくスーパーカーとともに人生を送ることができるようになった。

 その中でもっとも印象的なスーパーカー。それは当然のことながらカウンタックだ。鬼才マルッチェロ・ガンディーニによって描かれたボディデザインは、典型的なウエッジシェイプともいうべきスタイル。左右のドアはシザース式で、もちろんフロントにはスーパーカーライト(リトラクタブルヘッドライト)が採用されている。

 ミッドのエンジンは375馬力の最高出力を発揮する4リッターのV型12気筒だが、それ以上に芸術的な仕上がりを見せていたのは、スチールチューブを複雑に、そして美しく組み上げたマルチチューブラーフレームだった。もちろんそれは、一度カウンタックとして組み上げられれば二度とは見ることができなくなるものだが、筆者はのちに、ランボルギーニのオフィシャルミュージアムで、また日本の熱狂的なランボルギーニファンのガレージで、その精巧な姿を確認できた。

 カウンタックといえば、スーパーカーブームの時は300km/hという最高速が大きな話題だったが、実際の走りでもっとも魅力的に感じるのはそのコーナリング性能だ。

 同じV型12気筒エンジンをミッドに横置き搭載していたミウラと比較すると、カウンタックのコーナリングはきわめてスムースな印象。サスペンションのセッティングは、ミウラと比較しても、その形式にこそ変化はないものの、ややラグジュアリーな方向に改められたように思えた。

 フェラーリとマクラーレンそれぞれのレガシーを選出

 このカウンタックに続くスーパーカーは何か。頂点を選ぶのは簡単なことだけれど、2番目以降になるとその選択肢は一気に増える。けれども自分はこのモデルの名前をあげたい。それは1987年に誕生したフェラーリF40だ。

 F40はそもそも、同社の創立40周年を記念したアニバーサリーモデルとして企画された案のひとつで、当時存命だったエンツォ・フェラーリが、チーフ・エンジニアのニコラ・マテラッツィに伝えた条件は、「フェラーリらしく」、「そのままコンペティツィオーネ(レースカー)としても使える」、「世界最速のクルマ」というものだけだったという。

 それを可能とするためには、当然ドライバーのスキルも重要な要素になるため、エンツォとマテラッツィの間には、最初は生産台数を350台前後とする限定車として、F40をデビューさせることが決められていたという。実際にはエンツォの死後、そのプレミアム性からF40の販売は1992年まで継続し、トータルの生産台数は1311台にまで(諸説あり)増産されることになってしまった。

 今でも、年に何回かは訪れるF40を試乗する機会は、やはり最大級の緊張に包まれる時間だ。ミッドの3リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、最高出力で478馬力。組み合わされるミッションはシンプルな5速MTで、インテリアもレーシングカーそのもののスパルタンな雰囲気。エンツォはマテラッツィに500馬力オーバーのエンジンを期待したというが、さすがにマテラッツィもそれではあまりにもピーキーなエンジンになると断ったらしい。

 実際にF40を走らせてみると、4000rpm付近からいきなり強烈なターボブーストに襲われ、それをコントロールすることに恐れを感じてしまう。F40はそれを恐ろしさではなく心地良い刺激と感じる、そして卓越したスキルを持つドライバーのためのスーパーカーといえる。

 そして最後にあげておきたい一台は、その設計にまさに一点の曇りもなしと評しても良いだろう、1992年にプロトタイプが発表され、それからレーシングモデルを含めて106台が生産されたマクラーレンF1だ。このF1の生みの親ともいえるのは、それまでブラバムやマクラーレンで一時代を築いたF1マシンを設計してきたゴードン・マーレイその人。その彼が、自動車史上空前絶後のスーパーカーを目指して手がけたのがこのF1(ロードカー)であるのだから、それはまさしく20世紀を象徴するスーパーカーの一台といっても間違いではないだろう。

 当時のF1マシンと同様に、カーボン製のセンターモノコックを持ち、ドライバーズシートはセンターに配置。一方パワーユニットはBMWから供給された6.1リッターのV型12気筒で、ロードモデルでは627馬力の最高出力を誇った。

 この強烈なパワーと、コンパクトかつ軽量、そして優秀なエアロダイナミクスを持つボディの組み合わせでF1は370km/hの最高速記録を達成。この記録は、2005年にブガッティ・ヴェイロンが400km/hの壁を破るまで、じつに10年以上にわたって守られ続けた。

 スーパーカーの始まりは何か。これにはさまざまな意見があると思うが、間違いないのは現在もスーパーカーは進化を続け、ニューモデルの誕生が控えているという事実にほかならない。何がスーパーカーの定義であり、またこれこそがスーパーだと思うモデルも、人によってさまざまであるのも、また永遠に変わらないテーマなのだ。

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