ローレンス・ストロールは、自身が所有するアストンマーティンF1チームが、近い将来、フェラーリ、レッドブル、メルセデス、マクラーレンといったチームと戦うことを可能にする基盤を築き上げるため、資金調達と投資を続けている。最近、ストロールが、世界的に有名な投資会社であるアクセルとHPSインベストメント・パートナーズに大量の株式を売却することを決めたことがわかった。
今シーズン、アストンマーティンはコース上で目立った成功を収めていないが、それは投資会社を引きつける妨げにはなっていないようだ。アクセルとHPSインベストメント・パートナーズは、アストンマーティンF1チームの親会社AMR GPホールディングス・リミテッドの株式の20~25%を数億ドルで取得する見通しであることが、アストンマーティンに近い情報筋から明らかになった。これによりアストンマーティンF1の価値は20億ドル(約2861億円)にまで達するものとみられる。
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HPSインベストメント・パートナーズは、推定1150億ドルの資産を運用する米国企業。アクセルは、Facebookの初期段階に投資してきたことでも知られる、世界で最も有名なベンチャーキャピタルファンドのひとつだ。
同じ情報筋によると、HPSは、アストンマーティンF1チームのシルバーストンに位置するテクノロジーキャンパス建築に関連する債務の融資借り換えにも同意したという。アストンマーティンの新ファクトリーは昨年のシーズン序盤から稼働しており、新しい風洞は2025年の初めまでに稼働し始める見通しとなっている。
ローレンス・ストロールがF1チームに対して行っている投資は史上最高レベルのものであり、20年前にディートリッヒ・マテシッツが、F1スポンサーをやめてチームとして参戦するために、既存の2チームを買収、レッドブル・レーシングとスクーデリア・トロロッソを設立した出来事に匹敵する(ただし、過去20年でコストは大幅に上昇している)。
現時点では、アストンマーティンも、新投資家も、このニュースについてコメントしていないが、近々正式に発表されるものとみられる。また、9月10日に、アストンマーティンはシルバーストンのファクトリーで記者会見を行うことを予定しており、レッドブルでチーフテクニカルオフィサーを務めたエイドリアン・ニューウェイと契約したことを公表する見通しだ。
今年4月末にレッドブルに退職の意向を伝えたニューウェイが、新たなチームに加入できるのは2025年4月末になるだろう。それでも彼は、2026年の新世代F1マシンの設計と開発に大きな影響を与えることが可能であると考えられる。
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